ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

「ファイアーエムブレム風花雪月」プレイ日記⑱(黒鷲⑤)

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黒鷲一部再プレイを終わらせて戻ってきました。スキップしながらでも10時間以上かかってしまったのでやはりかなりのボリュームですね。二ヶ月ほど止まってしまっていたのですが、なんとか銀雪クリアできました。支援は現在の自軍ではもう見てしまった組み合わせのみになったので、銀雪は本編の感想だけになります。

 天馬の節・孤月の節(EP11・12)

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思ってみれば、黒鷲の生徒たちは基本侵略者になるか祖国を敵に回すかの二択なのですよね。難儀な立場だな。個人個人では政治とか戦争とか興味がない子も多いので余計面倒そう、と思ったけどそのへんはわりと綺麗に半々かつ極端か。

帝国と同盟へのスカウトも経てきて、いかなる選択であっても自分の中にある正義に忠実であらんとするフェルディナントさんは眩しい人だなあと思いました。あと基本ノンポリのリンハルトが珍しく意思表示しようとしていて面白かったです(面白がるな)。

大まかな流れは変わらず第二部へ。

 

星辰の節(EP13)

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五年後、エーデルガルトとの再会。こっちのルートでもここではエーデルガルトと会うことになるのですね。自らの決断で先生や学級のみんなと敵対することになったエーデルガルトですが、それでも約束どおり修道院へ来るのだなあ。

何も先生やみんなが嫌いで裏切ったわけではないので、その意味ではなんらおかしなことではないとも言えますが、やはり立場からすればふさわしくない行動であるわけですし、結局会えたところで剣を交えざるを得ない。それでも来てしまうのが愛おしいなと思います。あるいは決別のために来たのかもしれませんが、それにしても。

その後はセテスさんとの再会となるわけですが、そこセテスなんだなあと思ってしみじみしてしまいました。お話的にもシステム的にもそこはセテスしかいないわけですけど、やっぱり級長と比べるとちょっと(ちょっと?)違う立ち位置じゃないですか。エーデルガルトの不在を感じるところです。

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紅花よりなんか態度いいリンハルトで笑う。もはやこいつは何を言っても面白いのでずるい。

 

守護の節(EP14)

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これ以上笑かさんでいいんですよ。5000って本当に雀の涙なのかどうかもいまいち判断つかないし。この世界の1Gってどれくらいの価値なんですかね? プレイヤーとしては5000じゃ足りねえ50000よこせと言いたいところではありますが。

なにせリンハルトのことなので、フラッと出てくるついでにそのへんのものひとつふたつ掴んできたとかでもありえるのがダメ。彼の実家なら飾ってあった美術品とかでも価値十分でしょうし。とはいえ計画的な行動でもわりと同じくらいありえそうなのがやつのにくいところですね。

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もう君へのツッコミに頭がいっぱいになってしまうので黙っていてほしい。しかもこれ、消極的な意味で言ってるんじゃなくてむしろかなり潰す気満々なのがひどい。だいぶシリアスな話してるはずなのにリンハルトに突っ込みだすとわけわかんなくなるんですよね。なんなの。

カスパルも言い方的に肉親はダメだけどランドルフはええんか? と思ったら次節の散策で特に思うところはないって言い切っててちょっと笑ってしまいました。まあそうかもしれんけどさ。らしいと言えばらしいですし。

身内と敵対したり危険が及ぶことを気にかけたり悩んだりしている子もいますが、もはや戦いを始めてしまったからには覚悟を決めるほかないわけで。まずは戦力を整えるべく……という流れですね。

 

天満の節(EP15)

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アリルでなんかやった感じの戦闘をやりました。リンハルトってもしかしてコメディリリーフだったんですかね? まだ別に新生軍として大きく何か行動したり変えたわけではないので、そう考えると当然なのですが、アッシュくんはこっちでも敵になってしまう運命なのですね。

というかだいたいの基本がこれなんですよねアッシュくん。スカウトしてても抜けたりするらしいですし。世知辛い子だな。貴族に見いだされただけの単なる平民、とはいえロナート卿との諸々があるからこそだろうこのポジション、なかなか世知辛い。

アッシュくん、王侯貴族系のキャラ群とはちょっと違う不自由さがあるんですよね。縛られていたり殉ずるものがフォドラとか国とかそういった大きなもの、あるいは大義や野望ではない人で(彼にも夢はありますが)、比較的卑近というか。なんだか肩入れしたくなってきますね。

 

孤月の節・大樹の節(EP16・17)

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帝国へ侵攻すべくミルディン大橋へ……の流れ。なんかもうセテスルートの様相を呈してきた気がしますね。セテスと結婚するか……(男で始めてしまったので無理)。

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ギルベルトさんとディミトリらの生存が判明するも、合流はかなわず。またディミトリ殿が生き急いでおられる。蒼月のときに王国勢は誰もディミトリのこと止められないんだなというようなことを思いましたが、まさにそんな感じですね。

そんでこの感じまたあいつ勝手に死ぬんじゃ……と思ったら勝手にグロンダーズ会戦始まって終わってて爆笑してしまいました。グロンダーズ会戦が起こったとして新生軍が入る余地も理由もないんですが勝手に始まって終わるな。

この機にフォドラ全土をまとめるとか言い出すし棚ボタすぎて笑えるんですが、他のルートでの展開と照らし合わせてみればまあ確かにそうなるのでズルいんですよね。基本が帝国王国同盟の三つ巴の構図なので、領土も民もほぼない第四勢力がポッと生えてきたところでこんなもんなのはわかるんですが。

 

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で、笑ってたらなんか出てきてさらに笑うしかなくなってしまいました。そら先生も口ポカーンなるよ。でも話聞いてたらしんみりしてきて、セテスの「君に導かれることを求めたのだろうな」でダメになってしまいました。ごめんね選んであげられなくて。でも選ばないと助けられないシビアさが結局好きだったり。

このくだりで好きなのが「皆、難しいことを言う」なんですよね。難しいとかわからないとか子供みたいな言い方しよって、と思ったら泣けてきて。彼には本当に導きが必要だったのだよなと。この迷子ちゃんがよ~。

改めて王国ルートやってよかったです。他では救われないところを見て、というのもなんなのですが、やった甲斐があったな。綺麗にほぼ同じ展開からの分岐になっているので、余計にそう感じました。

生き死にと言えばこれ銀雪で登場しないキャラは(他のルート同様)ここで死んだと捉えていいものなのでしょうか? 置いてけぼり感含めて嫌いではない展開なのですが、その辺気になるのは気になります。

 

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これからどうするの流れで帝都を攻めるからのすっとぼけでやたらいいように誤解してくれるセテスさん、カワイイ。セテス、オレのこと好きか?(?) 銀雪、せっかくカトリーヌさんとか強制加入なんだからセテスばっかりに喋らせなくていいような気もするんですけどセテスオンステージですよね。仕切りも作戦立案も一人でできてるので問題ないですが……先生いらないかも……。

 

花冠の節(EP18・19)

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家には滅んでほしいが父親の命自体は心配な男リンハルト、さすがの清々しさ。確かにそれとこれとは別ですからね。しかし家族仲自体は悪くはないんですかね? 嫡男がこの態度だと親御さんは相当苦労してそうなのですが、いかんせん描写がなくてわからない謎。ここでの言い方では死んでほしいとまでは思ってないだろうことしかわかりませんしほんとミステリー。

 

展開自体はなんかこれ……わりと同盟ルートでやったやつ! というかあの、ディミトリは生きてるか死んでるかちょっとわかんない感じでしたけど、これこのドゥドゥーのこの感じ(翠風と一緒)からは何か受信した方がいいんでしょうか? 私は苦しくても生きてもらった方が好きだからディミトリはどっかで生きてることにしておきたいんですが……エゴですけど……。

しかしほぼ同じ展開にしろクロードが話すよりスッと情報を吐くレア様でちょっと笑ってしまいました。身内から諭されてりゃそれはそうなんですけど。セテスとフレン相手だと話がサックサク進んでなんか面白い。

あと翠風だとムービーのエーデルガルトの言いように違和感があったのですが、やっぱり銀雪の使い回しだったんですね。やった順番的にほぼ翠風やんと思ったけど逆っぽいこれ。

 

青海の節(EP20)

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リンハルトスクショタイム(たまにはまともなことを言う編)。リンハルト、死にたくないとかいくら僕でもここはやるしかないみたいな言い様はわかるのですが、周りが敵倒したときの僕も頑張ります的なニュアンスのボイスは何回聞いてもびっくりしてしまいます。え、そんなやる気あるんだ……ってなる。

 

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カスパルの散策会話がよかったです。ここは親子仲にそこまで問題がある感じでも逆にすごく良い感じでもないですが、なんにせよこういう形、知らない関われないところで父親を亡くしてしまう、それを伝聞として知るのは消化不良な感じがしますよね。カスパルの性格を考えたらよほど直接ぶつかった方がよかったような気もします(嫌だ嫌だとは言っていましたが)。

でもカスパルはそういうモヤモヤを自分で処理できているというか、消化して前に進もうという意志があるところがかっこいいんですよね。直進することしかできませんタイプの人なのですが、そういう気質がいい意味で出ていて好きです。

 

翠雨の節(EP21)

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すごい持ち上げるよね。君たち先生にソティスがインしてなかったら絶対そこまで言わんよね? とまで言うと意地悪すぎるのですが、そこまでのことできると思われても困っちゃいません?

というか二人以外も王になる前提で話してくるのなんか……なんだろうね……。まだなるって言ってないんですけど……。まあ他にいないだろうと言われればそうっぽいんですけど……。リンハルトは「困る」で好感度上がるし先生は王ってわけじゃないですもんねとか言ってくれてて好きになっちゃう(すでに好き)。

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嬉しそうすぎて今後も好きなように生きてほしいと思いました。

 

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真相アップグレードバージョン。ジェラルトがなんなのかとかまだ謎でしたからね。血を分け与えるだけで不老長寿ってすごい。暴走したレア様を討つことになりましたが、宿命を乗り越えて未来を自分の手で掴む的なノリとしては妥当な展開なんですかね。このまま周囲の言われるままにスッと王になるのはちょっと嫌だったのでホッとしました。

レア様の最期の言葉が「お母様……」だったわけですが、これわりとどういう気持ちで受け止めていいのかよくわからんなという感じではあって。こちとら(?)被害者面しようと思えばなんぼでもできますし、かと言ってレア様のことめちゃくちゃ悪いやつだとか嫌いだとかも思いませんし。なんというかそういうちょっと複雑な気持ちを感想としておこうかなあ。これと割り切れないところがレア様の魅力ですよね。

 

しかし巨大宗教国家爆誕して終わったので面白かったです。いいんだそれで。政教分離とかちょっと調べちゃったよ。(日本国憲法では)政教分離は信教の自由のためにあるそうなのですが、まあもともとセイロス教が支配的かつ不信仰というだけでどうこうなることはなさそうな感じ(むしろかなり寛容)だったので、そういう意味ではあまり変わらないのかも。

教会ルートはほぼ同盟ルートと同じこともあってかなりあっさりめに感じました。もうちょっと独自な盛り上がりがほしかったですね。セテスたちをもっと掘り下げる内容でもよかった気がします。ディミトリのくだりはここでしかやれない展開だったと思いますし好きでした。個人の好みとしては、王になることを自分の手で選ぶようなシーンがあればもっとよかったのになと思いました。

 

 

さて、まだ見ていない支援やDLCなどありますが、とりあえずここで一区切りですね。けっこうゲームつけっぱなしで感想を書いたりしていたせいもあると思いますが、プレイ時間180時間超えですごいボリュームでした。まずそれだけの時間違う内容を(マップや展開などかぶりはありますが)遊べるのが特徴ですよね。豊富な細かい差分も魅力的でした。

かぶっている部分にしろ、なぜ同じ展開になっているのか、あるいはなぜ違う展開になっていくのか、そういうところを考えるのが面白かったですし、同じ戦いだからこそ違う勢力を選んだときの楽しさがあったりもしてよかったです。銀雪と翠風はもうちょっと差別化してほしかったですが(まだ言う)。

 

一番好きだったのは違う勢力を選択することができる点、それに付随してのスカウトシステムでした。わりと恋愛ゲームのたぐいが好きで、ことシリアスなテーマのものにありがちな選んだ相手しか救えない展開についていろいろ考えることがあるのですが(かと言って都合よく全員救えるEDとかいらん)、このゲームもそんな感じなんですよね。そういうシビアさを正面から描いているのがとても好きでした。

ゲームシステム的にはSRPGは全然やらないので評価がしにくいのですが、初めてでも楽しく遊べたのでよかったです(作文)。もっとちゃんと理解して遊べていたらとは思いますが、わりと適当でも楽しめるのはよいゲームですよね。高難易度はちゃんと難しいらしいですし。

 

サボっていたのもあって足掛け半年以上になってしまいましたが、180時間プレイしてブログ記事も18本も書いて、ちょっと成し遂げた気分ですね。DLCも(ちょっと時間を置いて)遊べたらなと思います。ありがとうございました。