ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

「ファイアーエムブレム風花雪月」プレイ日記⑪(黒鷲④)

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帝国ルート最終回(というか後編)です。全体の尺自体が短めなので支援埋めがちょっと大変でしたが、こちらのルートも楽しかったですね。このゲーム面白いです。

天馬の節(EP15)

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今節からは王国の攻略がんばるぞ♪ はいいんですけど「名前がよくわからなかった」って言われたらそこはゲーム的にちゃんと王国貴族のこと教えてくださいよ陛下ー! びっくりして声出してそうじゃないやろ!? とか言っちゃったし悪役ムーブすぎてしばらく笑ってしまった。そこは教えてよほんとに(知ってるからいいけど)。けどまあこれもこのゲームの態度らしいと言えばらしいですよね。教えてほしいけどね。

 

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これはテレビでスポーツ観戦中画面に話しかけるタイプのリンハルト。リンハルト/カスパルAなんですが、こんなに一生懸命応援してたのに四回勝負の様子を聞かされるに至っても見ていたことをゲロってないっぽいリンハルトくんもたいがいめんどくさいですね。見てたって言っても話が終わるかと言えば終わらなさそうですが。

しかしド直球に褒めあうし友情を誓うし、めっちゃ爽やかでよかったですね。カスパルもリンハルトも思っていること→言うことの出力は基本直球なのですが、直球すぎてスッと受け止められる人もあまりいない印象なので、キャッチボールがスムーズなのが全然タイプが違うようでいてよく噛み合ったふたりだなと思います。他の人とのやりとりだったらもっと照れたり戸惑ったりが挟まりそうなんですよね。リンハルトも照れというかいや……てなってるんですけど同レベルの直球返していくので。

カスパルを褒めたら言質とられて褒めことばを受け取らざるを得ないリンハルトの流れも好きなんですよね。リンハルトはあまり自己評価の高い方でもないようですし(そこまで自分を卑下するとかでもないけど)。お互いに対する評価の高さや好意の大きさがモリモリ伝わるところでとてもよかった。ヒトとヒトが大好き同士でいてくれると私は嬉しいです。さすが略歴に互いとの出会いが書いてあるふたりだけあるな。

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いや、別にこれで引き離してやろうとか思ってないので誤解しないでほしいんですよね。元から思ってるので。ちょっと決意を新たにしただけなので……。だいたいこの約束はフェリクス/シルヴァンと違ってAにしないと存在しない話なんだからスカウトで引き離したら言質にはならないので(早口)

 

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リンハルト/ドロテアAもとてもよかったですね。Bまでで十分いい内容だったのに、あそこからさらに議論を発展させてくるとは。逃げてもいいって言う、ただ言うのはすごく簡単なんですよね。「無理に立ち向かわないで逃げてもいい」というのは優しさも正しさもある主張なのですが、逃げた結果発生してしまうデメリット/逃げずに立ち向かうことで発生するメリットもあるわけで、リンハルトがそこを気にしてもいることがわかるのがまずよかった。ドロテアが間違っていてリンハルトが正しいのではなくて、どちらにも正しさや良さがあるわけですね。そういうところが黒鷲。

そのうえで「僕が口にすることは全部本音だよ」なわけで、やっぱりリンハルトのありかたっていうのは好きだなとも思いました。なにも気にしていないようで気にすることは気にして悩んで不安になっているところも好きだし、それを言いたくなったら言えてしまうところもいい。言いたいときに言いたいことを言えるのはなんというかうらやましいです。

それに本音しか言わない人ってドロテア的にはとても安心できる相手ですよね。とかくズバズバ言ってくるのでこれからもぶつかるかもしれませんが、それはそれでまたいいところです。喧嘩できないよりはできるほうが健康的ですよね。ドロテア自身は本音を簡単に言えるほうでもない気がしますし。シメが「あなたの楽な生き方にご一緒させてもらおうかしら」なのも最高でした、リンハルトと一緒にいることで身構えていた部分が楽になるドロテアめちゃくちゃいいな。泣いちゃう。正反対の人間どうしの関係最高。

 

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月末、ガルグ=マク籠城戦です。ナバテアって何? 森博嗣?(たぶんナバテア王国だよ) セテスらを討ち取り騎士団に大打撃を与えたものの、こちらにも大きな犠牲が出る……という展開ですね。ランドルフもラディスラヴァも味方だとわりと愛想のいいやつらだったな~。そういえばランドルフカスパルの直接の絡みってなかったような気がしたんですが、どっかで外伝とか見られたりしないんですかね(ググれ)

 

孤月の節(EP16)

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フェリクスくんごめんシリーズ(三節ぶり三回目)。フェリクスを帝国ルートにスカウトすると辛気臭さが跳ね上がりますね。黒鷲勢は露骨に辛気臭いのあんまりいませんし。フェリクスくんには悪いと思ってるんですよ。思ってるけどやらずにはいられなかった。みんなそうなんでしょ!? わかってるんだよ!?(!?)

 

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このフェルディナントの辛辣悪口よかったですね。平行世界見てきたのかな? 王国ルート外におけるディミトリもメチャクチャなんですか? 話の着地点がエーデルガルトはそんなことないけどね! なのがよかったです。エーデルガルトを認めているからこそついていくしライバル視しているフェルディナントくん好き。

フェルディナントと言えばAを見たのですが、なんというか彼の至るところというのは「自分は自分」なのだなあと思いました。へ~っていう。彼のエーデルガルトに対する姿勢というのはいいところもありますが、エーデルガルトとの実力差にこだわって空回っていたらそれは損なわけで。

そういう意味ではうまくエーデルガルトと自分を切り離しつつ、改めてエーデルガルトとの関係を考えることは必要だったのでしょうね。それをエーデルガルトとの一対一の支援ではなく、先生の存在があったからこその結果とするのが好きなところです。

このあたりヒューベルトAとは逆という感じで面白いですね。先生との関係においてヒューベルトはあくまでエーデルガルト様優先なのでよろしく、だったのが、フェルディナントでは先生のおかげでエーデルガルトから良い意味で離れることができた、みたいな話じゃないですか。そういうのいいですよね。気持ちいい。

 

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月末、アリアンロッド。フェリクスくんごめんね……いったい誰がこんなことを(私です)。でもこのためにスカウトしてんだからやってもらわないと困るんだよね。まだやってもらいますよ。

一部の最後からしてそんな感じでしたが、裏切りを重ねるごとにますます戻れなくなってるんだろうなと思うとカワイイですね。私の想像も入ってるんですけどね、人間関係の問題を諦めて捨てたら余計つらくなってる感じが泥沼感あってカワイイです。王国ルートでの展開は先生の存在によるところも大きいと思うので、フェリクスがただ王国に残ればいろいろなことが解決するかはよくわかりませんが、確実に捨ててきたものがあるんですよね。絶望はカワイイ!(ごめんなさい)

 

大樹の節(EP17・18)

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アリアンロッドが爆破されたりしていろいろあったので急いで王都を攻める! ということでいよいよディミトリさんの登場ですね。なんか見た目が物足りない感じがするな。王国ルートのディミトリとは演技の雰囲気が違って楽しいです。そんなに病んでないと見せかけてレア様と病み協定結んでて笑っちゃいましたね。やっぱり先生がいないとディミトリくんの健康は取り戻せないのかもしれない。

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好みの話なのですが、死んでも目的を果たすとかよりこういう風に言ってくれる人のほうが全然好きです。死にたがられたり満足して死なれて嬉しいことないからなあ(どうせ死ぬなら無念のほうが好き)。一緒にフォドラ統一がんばるぞい♪

 

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支援はエーデルガルトAなど。エーデルガルトの先生に対する感情が恋愛(っぽさ)を推してくるのではなく家族として見ている、なのが好きですね。「仲間を超えた関係」が恋愛込みでの愛する人ではなくてまず家族なんだなあと。もちろん恋愛感情を否定するのではないんですけど。結婚できるんだし。この次の段階として恋愛があるかないか(Sの相手として選ぶか)になってくるという話ですよねそのへんは。

家族のように感じている、というのはエーデルガルトの本当の家族(血縁という意味で)のことを考えても、私的に親密で対等な関係を築きにくい立場である彼女がそこまで言い切ることのできる関係が発生していることに対してもじんとくるものがあります。支援Aってここまで相互の関係を積み重ねてきてあるものなので、風花に関してはそれを言ってもなという話ではありますが、恋愛って一方的に/相手と深い関係がなくても惚れるということはできるわけで、そういう印象の話としてもまず家族であることになんだか嬉しい感じがしますね。

 

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カスパル/ペトラAはやはりよかったです。Bでペトラも感情としてはいろいろあるのかもしれないよね~と思ったのですが、案の定というかかなり悩んでいたのですね。のうのうと生きやがって的な生々しいところもありつつ、そういうところがカスパルの長所だし仲間だし好きだから殺したくなんかない。好きなやつですね。いい子だなと思いますし。

話の展開として憎い仇の子だけど交流して仲良くなってわだかまりがなくなっていくという方向ではなく、仲良くなったからこそこういう展開になるのがいい子だなポイントというかペトラらしさかなと思いました。いい子だし、賢い理性的な子だから、ある程度の距離を保っていれば感情を爆発させたりしない、仇どうこうの話でも理を説いていられたし、カスパルのいいところを見て好きになることもできるんですね。でもいよいよカスパルに好意を持ってくると相反する感情に耐えられなくなって……みたいな。

これを受けるカスパルのほうもめちゃくちゃいいやつなので、善人どうしだからこそこんなモヤモヤや憎しみが発生するの戦争クソ!! になっちゃいましたね。難しいことなんかわかんねえけどよ……はカスパルの良くも悪くも的なところなのですが、ここではとりあえずペトラが自分のこと仲間だと思ってくれてるならオールオッケーで前を向けるのがやっぱりいいやつだなと。そういうところがペトラも好きだと思ってくれてるんだからそれでいいんですよね。

 

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ヒューベルト/ペトラAも面白かったです。ヒューベルトはどこでもエーデルガルトの存在ありきのキャラとして描かれていて、それ自体にダメ出ししてくる人というのはあまりいない(他にあるかもしれんけどまだ見てない)ので、ペトラがエーデルガルトとの比較対象ではないただの私を見ろと言うのが新鮮でした。

言われてもそんなの想像すらできないと返すヒューベルトがまた真摯な描写でよかったですね。ペトラを評価し、好意を持つからこそエーデルガルトの顔が浮かぶというのはどんだけエーデルガルトの存在デカいねんとなりますが、まあそれはわかっちゃいるので逆にペトラのことだいぶ好きなのが伝わるのがニクい。こういうことができるのはヒューベルトというキャラクターならではですね。このあたりの小西さんの演技もよかったし、ラストのペトラの石上さんもよくて萌えましたね~。かなり好きなカプになりました。

 

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エーデルガルト/フェルディナントAは議論が楽しかったですね。最後まで意見が合わないことがこんなに楽しいの、本当に黒鷲のいいところだなあ。それにフェルディナントの表面的な印象より遥かに考えが深いところもエーデルガルトにも考えが及ばなかったり間違う部分があることもすごく好きなので、ここがこういう内容であるのはそりゃ好きだよという感じの支援でした。好きが詰まっとるな。

貴族とか関係なくあなたがあなただから評価しているのだと言えるエーデルガルトも、貴族だから(貴族として育ったから)私は私なのだと言えるフェルディナントもらしくて好きです。ここでのフェルディナントの主張、非常にしっかりしていて素晴らしいですね。

どちらの考え方にも一定の説得力があって間違っていないし、そういう部分ではこれから先も相容れないのかもしれませんが、だからこそ相手の存在が必要なのだと言える間柄なのめちゃくちゃ良いですよね。一対一の人間関係としても、トップに立つ人間や政治のありかたの話としても、違っているからこそフェルディナントはエーデルガルトにとって大きな存在になれるのですね。

 

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ヒューベルト/フェルディナントA+も面白かったですね。普通に笑ったという意味でも。ヒューベルトにここまでのリアクションさせられるのはフェルディナントだけ!(たぶん) なに急にプレゼント交換始めてんだよしかもたまたまで……という感じではあるのですが、言いたいこととしては普通にそれだけ仲良くなった/理解しあえた/通じあった/対等の関係になったみたいな話なんですよね。

Cが喧嘩しててBとAがお互い素直に評価できない/受け取れないみたいな流れだったので、素直にプレゼント交換できるようになったというのは本当にそういうことだし、大きな進歩ではあるんですけど面白いから悪い。プレゼント交換をするな。

あとはドロテア/ヒューベルトAがBで好きだなと思った部分が発展してきた感じでよかったです。ドロテアの理解できないものを理解するためのアプローチとしてわかるところから切り崩そうとするのが好きと書いたと思うのですが、そこを極めて結婚しようとするのがまた好きで。もちろん好意があるからそう言えるのでしょうけど、なんかほんとに究極形だな~という感じで笑顔になってしまいました。わからないから理解したいが極まって好意になるのも好きですし。

ところで一周目では人が少なかったのでボーッとやってても支援が埋まったのですが、今回は二部が短いのもあって最後の節までに埋まりきらず、最終的にまだ……? まだなの……? と虚無フリー戦闘をしていました。がんばったので全部埋められてよかったです(作文)

 

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月末、タルティーン平原の戦い。ディミトリが最終局面に来ても言っていることがこれなの、違いがわかりやすくて楽しいですね。選ばないとこうなるの話。見た感じそこまで病んでる雰囲気でもないのですが特に何も解決していないというか、考え変えるようなできごとがないんでしょうね。どん底まで落ちたが周囲(代表:先生)の手に、存在に助けられたというのが大きかったわけですから。しかしここでは逆にそのどん底まで落ちてもいないだろうわけで、わりとごく真っ当な反応も返してくるのが面白いところです。

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これだよ!! これが見たくてここまで頑張ってきたんですよ。ふたりともさほど取り乱したりしないところがグッときますね。取り乱すのも好きですけど。キャラ的にそういうのはないだろうというのもありますけど、シルヴァン自体もはや死にたがってた雰囲気ありますし、フェリクスも帝国ルートではずっとあんな感じで来てたので、諦めや一周回っちゃった感じもあるように読めてドキドキしちゃいますね。王国ルートではあんなに輝いていたのに(これはこれで輝いていますが)……楽しいですねこのゲーム。アネットとメーチェもふたりとも優しい子なのが改めて感じられてよかったです(よかった)

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青獅子ディミトリだと絶対言わなくなりそうなやつ、楽しすぎる。ほんと私こういうの嫌です。生きなよ。

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でもマジ、ズブズブに病んでるとかじゃないんですよ。いいやつなんですよね。一部のディミトリがそのまま来てしまった感じがする。たまらん。

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お前のその顔が見たかったからっていうのはありますよね。

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「地獄に落ちろ、エル」とかまさにディミトリでよかったですね~。石川界人、演技がめちゃくちゃよくてよかった(よい)。他人のディミトリの呪詛、健康にいい。王国ルートがディミトリの再生の物語としてとてもよかったので、選ばないとこんな感じなのが味わい深かったです。複数キャラをいわゆる攻略ができるゲームをやっているといつも選ばれないと幸せになれないのかな~などと考えるのですが、ここまで徹底的だとむしろスッキリしたかもしれない。

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エーデルガルトが普通にディミトリに同情していたりするのもよかったですね。彼女のそういうところが好きだし、思い返せば王国ルートのエーデルガルトに対しても言えることなのですが、なにかそういう目線で見る対象なのだと思うと無情でいいですね。もちろん倒した/殺した相手にそういう気持ちがあるかないかならあるべきだというか、あってほしいとは思うのですけど。

 

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明かされる衝撃の真実! なんですけどこれ間違ってるでOK? 部分的には合っているのかな。女神の眷属の血筋だとしても他になにかされてますよね? まあ他のルートとかやれば普通にわかるか……(わからなかった問題はすぐ答えを見るタイプのクズ)。間違っているとすればエーデルガルトに限らず教えてくれたことが事実に即しているとも限らないというわけで。まあ当たり前かもしれませんが。

とまれここで重要なのはエーデルガルトの心情の告白の方でしょう。彼女の明かした「真実」が事実に即しているかどうかはさておき、とりあえずエーデルガルトはそのように思っているという話で。出自を考えれば先生はレア様の味方をして当然とも言えるのに自分を選んでくれた。そこに嬉しさだけでなく罪悪感もついてくるところがこう、好きだなエーデルガルト。

 

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王都攻めるわよ! レア様に対して特に個人的に思うところはなかったのですが、ツィリルくんは本当に本当にいい子だし好きなので、ムカつきました(作文)。あまつさえ殺したらレア様今までありがとうとか言い出すのマジやりきれねえですよ。

でもこんなになっちゃう前はここまで言わせなかったのではないかという気になりたくもなるので、レア様も気の毒だよなとは。ツィリルくんにセイロス教徒にならないままでいさせてくれたし、その上で望めばお祈りの文句とか教えてくれていたレア様のことはとてもいいなと思っているので……。

でも王都を民ごとを焼くとかはよくわかんないです! 何? 帝国軍を焼き殺すにしても民、避難させていいのでは!? なにも悪くない一般王国民かわいそうすぎる。

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こういうの好き(二回め)。ほんと死んでもいいから願いを叶えるとかじゃないんですよ。ありがたい。みんな生きる気しかないの、ラブ! 好きすぎてちょっと泣いちゃいましたよね。願いのためなら死んでもいいよりも願いなんていいから生き残りたいが好きだし、願いも叶えるし生き残る(断言)が一番好きですよ。

このあたり帝国ルートでの王国主従ときれいに逆な感じになっててそこも好きですね。代わりがいるから自分は死んでもいいのでとか抜かすヒトと主人を守るために死ぬヒト! やめろ! そういう意味でも王国ルートやって本当によかったなと改めて思いました。

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この選択肢めっちゃアガった。帝国ルートは好きな選択肢がけっこうありましたね。レア様をエーデルガルトと先生のふたりでブチ殺るシーンとかめっちゃヒロイックな盛り上がりで笑ってしまいました(笑うな)。レア様が死んで初めて心臓が動き出すという描写はわかりやすくてよかったですね。神の支配からの解放があって人間としての生が始まるという。素直に悲しんだり喜んだりしてくれるエーデルガルトもかわいかったのでよかった。

 

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伴侶はリンハルトで。五年前と同じような台詞で登場してくるので一発目から無事こいつ……になりました。一部の女神の塔の内容と比較してグッとくるやりとりになっているのがいいですよね。しかしこいつ、何回私にこいつ……と思わせたんだろう。数えておけばよかった。そういうところが好きなんですけど。

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スクショどこを抜いたものかよくわからなかったのですが、研究意欲と好意、打算や個人的欲求と先生への愛や心配を完全にごっちゃにして話してくるところがリンハルトだなあという感想ですかね。ほんとなにかを分け隔てるということを知らないな。

本人としてはたぶん思わせぶりなことを言っているとか翻弄しているとかそんな認識はないんでしょうね。でもちゃんと愛なことはわかっているのでちゃんと愛の言葉だしプロポーズなのがズルいところ。「貴方の一番でありたい」が愛しているし愛されたいでなくてなんなんですか。スチルもめっちゃ美形だしこいつ! こいつ!

 

そういえば同性婚だったんですが、そういえばになるところがまたリンハルトだなと思いました。一切ノータッチでしたねそういうところ。他キャラだと同性婚に対して言及あったりするみたいですし。しかし同性婚と言えばまあちょっとそのあたり言いたいことがなくはないのですが、数の偏りがおかしいよねとか……。

そのあたり気にしなさそうなリンハルトが数少ない男性同性婚相手なのもまあモヤるよねとか(リンハルトに対してなにか悪いわけではないしそこは彼らしさであって好きです)、それぞれの性的嗜好があることを表したいなら同性婚のみ可能なキャラがいないと片手落ちじゃないのかとかある、あるんですけど、シリーズの中でそのあたりは改善されてきたことであるというのは未プレイながら知ってはいますし、ツッコミどころがあるからと言って全否定すべきではない、一歩進んだことをまず評価すべきだと思っています。前よりも進んだのだから、次でもっと進めることを期待します。あまりこういう話題に明るいわけでもないのでグダグダ書くのも恥ずかしいのですが。

 

さて、黒鷲/帝国ルートの感想といたしましては、個人的な感覚や考え方とめちゃくちゃ合うので好きでしたね。ストーリーの大筋、エーデルガルトの思想としてはセイロス教の支配を打ち破って人の世を取り戻す、みたいなところだったと思うのですが、まずそこからして好きなんですよね。私は自分のことは自分で決めたいし、それを知らずしらずのうちに制限しているものがあったらとても嫌です。ので、そういう考え方の面ではわりとそうだそうだ~! の気持ちで応援していました。守ってもらえなくても自分の足で立ちたい、そういうのも好き。

黒鷲の生徒たちが非常に個性的でバラバラであることも好きで、これは何度も書いてきたことなのですが、ひとりひとりまったく違う人間であるからこその良さをたっぷり感じることができ満足しました。もちろん似たような人同士だからこその人間関係、その良さもあるので、このへんは好みの話ですかね。

それぞれ異なる考え方の持ち主であることは帝国ルートのストーリーともよく噛み合って感じられ、その点も面白かったです。宗教のもとにあるということは思想が統一されているとも言えるので、それを打破する人びとがこういう集まりであることはよくできているなと。人間とは決してひとつにはなりきれないバラバラのものでもありますし、いろいろな点を併せて神の手を離れて人として生きる、人間であるということについて思いました。もちろん黒鷲では教会につくルートもあるんですけど。

で、その教会ルートなのですが、一応ちゃんと分岐のセーブデータ残しておいたのにリンハルトと結婚するぞ♪ と思っていたら手が滑って消しちゃいました♪ アホ♪ ということで四周目に回したいと思います。先に金鹿やって金鹿の生徒スカウトして教会やります。ごはんちゃんの風花雪月フル四周プレイを応援してね! 

切りどころを見失ってだいぶ長くなってしまったのですが今回はこれにて終了です。次回からは金鹿がんばります。