ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

「ファイアーエムブレム風花雪月」プレイ日記⑯(金鹿⑤)

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お当番の会話これが好きのスクショ。ヒルダもしっかり頑張ってるのがバレてるのがかわいいんですよね。

金鹿5本目です。そろそろ二部も佳境ですね。

 孤月の節(EP16)

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グロスタール領とミルディン大橋を通過すべく策を立てるクロード。グロスタール家の人間であるローレンツが裏切るとは思わないのかと本人から聞かれて返す答えがこれなのはグッと来ましたね。

実際ローレンツはそういう人間だし、クロードはそれをわかっているし、仲間としてローレンツを信頼している。ローレンツもそれに応える。そういうのってやっぱいいですよね。爽やか。散策会話でローレンツが父からの自立について触れているのもよかったです。

 

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支援はシャミア/ツィリルAが萌えましたね。めちゃくちゃニヤニヤしてしまった。ここまでずっとシャミアさんは弓について的確なアドバイスをし続けてきていて、ツィリルくんは一生懸命それについていって……みたいな流れだったと思うのですが、同時にツィリルくんがシャミアさんをすごく慕っていて、シャミアさんもがんばっているツィリルくんを気に入っていることが描かれていました。

前者に寄って言えばシャミアさんがツィリルくんにしてあげられることは実際ここまでなのだろうし、ツィリルくんはそれを受け容れるべきなのですが、Aでは後者の気持ちの部分が爆発していてすごくかわいかったですね。お互いがお互いを気に入っていなければここまで来なかっただろうし、ここまで来たからには気持ちも入ってくるし。

とゴタゴタ言ってますけどやっぱり必死なツィリルくんがかわいかったですねっていうのが一番ですよね。マジめちゃめちゃかわいいんよ。こんな必死なことあるか? かわいい~~。それでシャミアさんの方もこれだけ必死に好かれたら嬉しいですよねそれは。でもシャミアさんの方はあくまでクールなんですよ。かわいい。実にいいおねショタ(概念)でした。ありがとうございました。

 

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ヒルダAも面白かったです。ヒルダが表面的な態度がどうだったとしても実際は能力もあり、人のことを放っておけない善人なのはあえて察するまでもないことですし、そうした態度の原因が兄ホルストの存在であることは他のテキストでわかっていたことなのですが、思っていたよりちょっと方向性が違ったというか。

ヒルダはただ単に兄と比べてどうせ自分なんかと諦めてしまっていたり、兄を嫌ったりしているのではなくて、周囲の期待に応えられず傷つく兄の気持ちを考えたり、そういう憎んでもおかしくないような関係でも兄を好きだったりしていて、改めて優しい子だよなと思いました。ここは兄妹仲自体はなんだかんだすごくよさそうなのがホッとします。

でも優しいから余計にいろいろ諦めてしまっているようなところもたぶんあって、そんな彼女に向けてあげることばが「期待はしないけど信じている」なのがいいですよね。ここで言う期待は、それを向ける側の押し付けで、ダメだったときには相手を傷つけるものでもありますが、信頼はもっと受け身で、いい意味でする側の勝手なものという感じですかね。信じたのはこっちの勝手なのだから、裏切られてもヒルダを恨むのは筋違い。

あとは尻叩くようなニュアンスもあるのかなあ。ベレトス先生、わりとそういうことをするイメージですね。信じてるよ? できるよね? みたいなものがやっぱりある気はして。でもそれは先生の都合で言っているのではなくて、生徒をちゃんと知っていてできると思っているから、みたいなやつ。

ともかくも、ヒルダから「みんなの役に立ちたい」という気持ちを曲がりなりにも引き出すことができたのはよかったですよね。あたしなんて役に立たないとかやる気なんてないとか、そういう態度で身を守らなくても大丈夫なんだとヒルダが思えたなら本当によかったです。安心できる居場所があるっていいこと。

 

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大丈夫、たぶん腑に落ちる人間はリンハルト本人しかいないので……のリンハルト/フレンA。ひどかったですね。まさにリンハルト。めちゃくちゃ言ってるようでいて、子作りをするにあたってはまず結婚をしなければならないという意識があるのは笑いどころなんでしょうか。

でもこの人めちゃくちゃだけど害意は基本的に皆無だし、相手を好きだからこういうことを言うので、結婚しないで子供つくる(=不当な扱いをする)という選択肢はまあないんでしょうね。ほんと面白いなリンハルト。

フレンを好きだからこそああいう提案をする、というのはまあ筋道としてわかると言えばわかるし、感情なかったらマジのマッドサイエンティストなのでダメなんですけど、だったらせめて告白から入らんかい。でも君が好きだから子作りして紋章の実験もしたいとか言われても嫌すぎるのでもう全部ダメです。

そのへんは本当にリンハルトだなあという感じで味わい深いですよね。普通は好きな人で倫理観ギリギリの実験しようと思わないから。腑に落ちなくて当たり前なんですよね。でもここにペアエンドがあるということは、つまりフレンがこのあとなんらか腑に落ちるかなにかする可能性があるというのが面白いところです。人を好きになるって面白いですね(ぶん投げ)。

 

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月末。ミルディン大橋での戦いですが、フェルディナントはスカウトしちゃってるのでそのへんは特に言うこともないですね(ラディスラヴァごめん)。戦闘前戦闘後、いろいろと指示出しをするにあたってとにかく犠牲を抑えんとするクロードが印象的だったかな。このへん人死をどれだけ許容できるかがやはりクロードとエーデルガルトの違いという印象があります。

家宰のナルデールさん(棒)も登場。他ルートでの姿しか見ていなかったので、ごく丁寧に振る舞えたり、将としてだけでなく家宰としても有能らしいことが意外でした。この見た目でなんでもできるの、いい意味でちょっとずるい。

 

大樹の節(EP17)

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そろそろ支援埋まりきったキャラも出てきましたが、ローレンツ/リシテアAがかわいくてよかったです。なんかこの周回萌えるカップリングがいっぱいあって楽しい(カプ厨の感想)。

前段で未来を考えるなら自分以外とにしとけと言われたところを、それでも君と未来を歩みたいんだとするローレンツくんが熱烈でよかったですね。リシテアに元気で長生きしてほしくて甲斐甲斐しくしすぎて過保護になってしまうのがかわいかった。

まあ過保護は過保護なのでされる方にしてみれば鬱陶しいところもあるのですが、リシテアも辟易はしつつ彼の気持ちには気づいて受け取っているのが気持ちが通っていていいですよね。いいしか言えん。かわいいので。

リシテア/マリアンヌの支援でいいなと思った「自分を諦めない」のフレーズがここでもあったのがグッときたところでした。それはリシテアのテーマというか、本人が強く意識していることではあるのですが、基本的には短命を動かせない前提として、その上での「諦めない」なんですよね。

短命だとしても精一杯諦めずに頑張って生きること、それはそれでとても素晴らしいし誇り高い、かっこいいなと思うのですが、長生きについてはやはり諦めてしまっているとも言えるわけで。単に私の妄想ですが、長く生きることを望んでしまうとそうやって割り切って生きていくことはできなくなってしまう、もしかしたらそれが怖いのかもなとも思います。

なので、リシテアが一日だって長くあなたと生きたいと思えたし言えたことがとてもよかったなと。ローレンツと長生きしてくれ……と思ったけどリシテアちゃんは私と結婚してもらう予定だったんだった。心がふたつある~(ドスドスドス)

 

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月末、グロンダーズの会戦。ディミトリ、マジであれで死んだん? ナレ死じゃん(広義)。ディミトリとクロードって直接争う理由がストーリー上描かれる部分では特にないので(将来クロードが目的を遂行していく中でぶつかる可能性はあったかもですが)、逆に言えばまあこういうこともあるってことなんですかね。

王国ルートではクロードは生存するので、そのあたりも含めてなんかもうまさにディミトリとクロードって感じですよね。なんか勝手に死ぬし……。雑な感想ですがそういうところだよディミトリくんよ。だけどやっぱりドゥドゥーに生きてほしいと思ってたりするのは変わらないから倒す方としては悲しいですよね。

あとは私もヒルダと同じ気持ちだけどまあ他人だから簡単に言えるんだよねと思ったり。というか金鹿サイドから見たディミトリ、完全になんだかよくわからない人で後からジワジワきてます。生きてたと思ったらなんかブチギレしててよくわからんまま死んだ人じゃん。それはヒルダちゃんもなんやようわからんかったけどもうちょっとなんかならんかったんかアレって言うわ。ようわからんもん。

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みんなで頑張るぞー的なシーンで決意の表情を見せるマリアンヌ、よかったですよね。

 

竪琴の節(EP18)

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今節はメリセウス要塞ですね。珍しく皮肉げな対応のイグナーツくんで笑った。イグナーツくんも嫌味って言うんだ。金鹿さんはわりとこのへんに来ても明るく爽やかでストレス少ないですね。ストレス多いのも好きですが。

 

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支援はクロード/ローレンツAがよかったです。ここはわりと王道ライバル系で見ていて気持ちいいですよね。お互いいい意味で思っていたのと違った、お前もやるじゃんみたいな感じで、その偏見を解いて認めあっていく過程でも変な揉め方したりしないので。

感想は書きそびれていたのですがBまでもすごくよかったんですよね。論争というか議論をごくまともにやっていて。お互いがお互いをそれなりに誤解していた、こういう人間なんだろうと思い込んでいた中でも相手の意見をきちんと聞いたり自分の間違いを認めたり、好き嫌いとは別のものとして話ができるのはふたりともちゃんとしてるなと。

で、そういう人らなので、五年間やってきた結果としてお互いのことを素直に正当に、そして高く評価するに至るのですよね。そういう流れの納得感もよかったな。かつ、ふたりがお互いを一人の友人として好きになっているのがよく伝わるのが好きでした。

ここふたりの場合、能力の評価と友人として好きであることは不可分な気がしますね。やるやつだと思うから好きだし、好きになったからこそ素直に評価ができるみたいな。今後も政治の上でも友情の上でも仲良くやってほしいところです。

 

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クロード/ヒルダAも面白かったですね。スクショ撮ってなかったのでお当番の好きなやつ。ここふたりは普通に仲がいいようでいて表面的な態度は保ちつつ踏み込むラインを探り合っているような感じが常にあって。

でもそれはそれぞれ何かしら演じている部分があったり、人に見せたくない、踏み込まれたくない部分があったりするからで、かつお互いそれを把握しているからというだけの話であって、結局仲がいい悪いで言えば普通にいい方なのだろうな、という雰囲気で来ていたのですが、きっちりその延長線上にゴールが置かれていてよかったです。

ラインを探り合い、深く踏み込まない同士ではありながらも五年過ごして仲を深めてきたから、Aまでくれば今後の人生にお互いがあることを意識するレベルには達しているし、けど結局まだまだ秘密を抱えた同士だから、お互いのことを知っていくという点ではここがスタートでもある。似た者同士だからこその関係で面白いですよね。

結婚を(も)示唆する終わり方ではありつつ、ほぼほぼ甘酸っぱい雰囲気とかにはならないのもクロードとヒルダのふたりらしいかなと思いました。ちょっと冷めているというか、他人に一線引いてる(引きたい)人たちなので。でもいざちゃんと恋人なり夫婦なりになったら甘々とかでもかわいいよね。

 

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月末、メリセウス。こういう台詞が出てくるのは、この作品ではわりとクロードならではという感じで面白いですよね。フォドラ外出身のキャラでも、シャミアさんとツィリルくんは宗教興味ない感じだし、ペトラは普通にブリギットのそれに信仰があるし。パルミラの宗教のこともっと教えてほしい。

 

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勝ったと思ったらまた光の杭でメリセウスが爆発したり(思ったよりSF衛星兵器っぽくてダメだった)、パルミラ軍と合流したりクロードが目的を明かしたり。パルミラの話をするたびにいちいち擦られてムッとするツィリルくんかわいいね。

クロードが例に出すのが青獅子のドゥドゥーと黒鷲のペトラであるように、他学級/他国も多様性に欠けているというわけではないのですが、やはりそれをテーマの真ん中に持ってくるのは金鹿なんだよなと思います。

クロードのことを抜きにしても、同盟はごく若い勢力であること、立地や成り立ち、比較的民主的なあり方であることなど、最も変化を受け容れやすそうな土壌なのですよね。帝国はその真逆に近いとも言えるわけで、エーデルガルトが強硬な手段を取る/取らざるを得ないことにもつながる話かも。

 

そろそろ翠風の章も終わりに近づいてきましたがとりあえず今回はこのへんで。次回の記事は短くなりそうだったら四周目一部ダイジェストがつくかも。つかないかも。