ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

「NieR:Automata Ver1.1a」第8話の感想

お久しぶりです。感想を書くことから逃げていたらブログそのものからも逃げていました。私って真面目なので……(?)

さて、アニマタ第一期が完結しましたね! いろいろ放送休止や放送休止がありましたが、無事完走&第二期発表されてよかったです。

8話の感想も書かないまま一挙放送を普通に一挙に見てしまい、どうしたもんかな~と思っていたらどんどん時間が経ってしまいました。でもやっぱりせっかくの機会ですからね。ゆっくりでも感想も完走したいです。やっていこー。

 

第8話では海辺の水没都市へ。追記から箇条書き感想です。

 

 

アバン

・司令官にご報告。「これまでに何度も追撃部隊が破壊されている」というのには、2Bたちも含まれています。非常に危険なアンドロイドであることには間違いないですね。

 司令官、9Sから見るとそりゃもう信用ならん相手だろうな~と思うのですが、司令官だって思うところたっぷりなんですよね。言うまでもないけれど。その上で何も伝えない、感情をおくびにも出さないというのは彼女の立場からすれば当然の振る舞いでもあり、そして当然疑問や不信感を抱かせる行為でもあります。

 

パスカルの起こした風で乱れた髪と服を即座に直す2Bと気にせずボサボサ頭のままで話す9S、かわいい。性格ですね。

 

 

Aパート

・リリィとA2の過去。アニメではご覧頂いた通り。あのとき別れたまま、こんな形で生きていたことを知ったリリィさんの気持ちたるや複雑でしょうね……。

 

・虐げられるデボポポ。レジスタンスにとって同じ異質な存在でも高待遇を受けるヨルハのふたりと比べると、人間(人間ではない)って……という気持ちになってきますね。直接暴力を受けたりするような扱いでもないだけに生々しい。

 

水没都市へ。原作では大規模作戦に参加するために向かう場所ですが、そのあたりはリソース的に厳しい&話的になくてもいい、という感じでしょうか。確かに物語的には全くなくてもいい部分ではあるんですよね。

 

・戦うのが嫌で逃げ出すならまだしも、逃げ出したのに戦い続ける理由はなぜかという9Sの疑問は、彼にしてみればもっともなものです。ヨルハ(アンドロイド)が戦うのは、そのように作られ、そのように使命を与えられているから。9Sが戦う理由も、それ以上でもそれ以下でもありません。

 そしてA2が戦い続けるのは、もちろん他に戦うべき理由があるからで、それをやめることができないからです。何かに個人的な理由を持つということは、その人がその人であり、その理由がなくならない限り、それを続けなければならないということなのかも。

 

・「過ぎた好奇心は身を滅ぼすから」、それは……そ~!! 2Bちゃんって本当に気の毒だよ。9Sくんは謝ったほうがいい。

 どの口で「余計なことは考えず任務に集中しましょう」とか言うとんねん、と思うのですが、言いながらぴょんと亀裂を飛び越してしまう描写が良いですね。結局2Bの言うことなど9Sは聞き入れないし、危険を顧みることなどない。

 

・「少し休みませんか」と言いつつすでにどっかり座っている人、神経が太い。かわいいですね。

 静かで自分たち以外誰もいない、それは確かに平和ではあろうと思います。争うべき他者がそもそもいなければ、争いがないという意味では平和。そういう意味でしか「平和」をイメージできないのはちょっと悲しいですね。

 

・ブーツと靴下ぽいぽいしちゃうのかわいくてダメでした。水を足でバチャバチャやったりブーツを気にしている二人の動きが原作の放置モーションを踏襲しているのが良いですね。9Sくんが地面蹴っ飛ばしたりするの本当に好きなんだよなー。

 

・ゴーグルも外して、いまだけは自由に、無駄に、平和を謳歌する。人間のように。直に見る世界はうつくしく輝いて、べとべと不快な潮風もそんなに悪くないもののように感じる。

 そんなときに綺麗な花を見つけて、それをここにいない者にも見せてやりたいと思う。そういうことってすごく素敵だなあと思いました。心があるから、そういうことをするんですよね。

 

・6Oとの通信の間クッソつまんなそ~~にしつつ終わった瞬間イキイキし始める9Sくんって……カワイイ!

 あなたがお人好しでなんだか嬉しい、それって好意ですよねえ。好きな人が優しい人だと嬉しい。相手に良いところを見つけて、それを好きだと思うことの喜び。何かや誰かを愛するのって、やっぱりその「好き」が発生すること、それが胸にあふれることがそもそも幸福なんですよね。

 

・ダ……ダイナマイト漁! 収穫という意味では有効ですが、現代社会では当然基本的に法で禁じられています。やめましょう。

 

水着回とは。原作に水着はありませんが、アンドロイドがアジを食べたら本当に死にます。Kエンドが回収できます。

 

・リリィさんが口にせず、2Bが察していたことを特段の躊躇なくバラしていくジャッカスさんのスタイル。彼女としてはあえてそうするだろうなという感じで好きです。

 「それでも殺すのか? 命令通り」から2Bの反応を全く待たずに月の涙の謂れの話をするのが良いですね。何かを願うような、願いが叶うように月の涙を胸元に挿すような、そんなものがお前にもあるのではないのか、それならば。それに2Bが答えられないところまでふくめて良い描写ですよね。

 

Bパート

・「すみません、2B」じゃねえんだよテメ~! 本当に絶対に言うこと聞かないんですよねこの人……。いつもどんなときも相手の気持ちより自分のやりたいことが最優先。こんな男やめておけ校歌斉唱。

 

・6Oが地上に憧れるように、21Oもまた然り。……と考えると、6Oの純粋な気持ちに純粋な厚意で贈り物をする2Bと、21Oのそれを自分のために利用する9S……ということになってしまうんですけど大丈夫そ? 謝るということは自分が何をしているかわかってるんですよね。まったくこんな男(略)。

 21Oには「家族」に対して強い興味と憧れがあります。家族と言っても血縁によって定義されるものを指すのか、それともそれに留まらないものを指すのか、前者であれば必ずしも彼女の思うようないいものではありませんが、アニメでは原作ゲームにある「親子」「きょうだい」の他に「結婚」や、仲間の絆としての「家族」が描かれているのがちょっとしみてきますね。

 

・人類会議と司令官の揉め。9Sは相当アカンことをしているのですが、「司令官も大変」なのだということを9Sが目で見て知るというのはちょっとホッとするところではありますね。ホワイト司令官って本当にかわいそうな中間管理職そのものなので……。

 「接触プランB」というのはアダムとのそれでしょうけど、アニメだと本当にすべてが定められているということになってるのすごく気になるなあ。どうもヨルハ計画を立てた人物がそこまでプランを立てていた気もしないのですが……。

 

・誰かまではわからなかったはずだけどじゃないんだよ。かわいいですね、愚かで……。

 

・2Bと9Sのいろいろな絵。提供元が面白い。企画ありきでもあるだろうけど、いろいろな画風があるのは人間というものを探し求めるアダムっぽいなと思います。

 

・ちゃんと本を読みながら数を律儀に数えて待っているイヴたゃ……けなげすぎる……😭 こんなけなげな弟を寂しがらせ悲しませる兄がいるらしい。まったく許せませんね。

 しかしシリアスな展開なのに「アジを食った」じゃないよ。食ってないから嘘だし。

 

Cパート

・齋藤Pって横浜住みなんですか?

 

・人類が滅びてから相当長いのに建物などが残っている理由はアンドロイドが過去のデータから再現する→破壊される→再現する、を繰り返しているから。この設定無敵すぎてわりと好きです。なんでもアリやんけ。

 

・暇なときは釣り。金策に有効です。武器とかポッドも釣れます。アジはストーリー中ジャッカスにプレゼントされるほか、自分で釣って食って死ぬことが可能です。エンディングの文面はそんなKエンド。

 しかしこう、「欲求を抑えきれず身を滅ぼす」というのは9Sが非常にやりがちなしぐさなので、そんなKエンドを扱う回で9Sがああいうことになっていくというのは上手いというか皮肉というか。ほんともっと我慢のきく子ならな……。