ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

「ファイアーエムブレム風花雪月」プレイ日記⑫(金鹿①)

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たいがい「だよな、冗談冗談」とか言いそうなところをこの返し、なかなかいかにも曲者という感じでワクワクするポイントですね。結局冗談ではあるが。

さて、ちょっぴりお久しぶりです。ものごとって区切りのいいところでやめると再開する気がなくなるので、次から中途半端なところでやめようと思いました。このペースじゃ一生終わらないよ! 自戒!

三周目に入りまして、金鹿の学級をやっていきたいと思います。女→男で来たので女主人公にしようかと思ったんですけど金鹿女子誰も結婚できないのでやり直しましたというアホな話があります。

竪琴の節(EP2)

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引き継ぎでズルしたら初手でスカウトできてしまいました。「あげるさ」って言い方がかわいい。そうだね、帝国と戦ったらエーデルガルトとは違うというところがわかるね(ゴメン)。せっかく金鹿でスカウトしたのでローレンツとの支援が面白いといいなと思います。

スカウトは今回生徒からはフェルディナント、ペトラ、リンハルト、メルセデス、シルヴァン、イングリットで行きます。スカウトと残すの半々はマスト。

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スカウトされたからってわがまま放題すな。リシテアとマリアンヌの支援見たらCからズカズカ人の地雷の上を踏み荒らしててダメでした。こいつ!

 

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支援を見ていきます。ヒルダ/イグナーツC。自分でやらずに人にやらせる中にも彼女なりの理屈と矜持があるのですね。サボる中にも一種の線引きがあり、現実的な損得勘定や隠しきれない善良さが見えるところが面白いです。自分の中のルール、許せることと許せないことがはっきりしてそうで好きかもしれない。一切自分がサボりたいだけのどっかの誰かさんとは違うな(悪口)。

クロード/イグナーツCはイグナーツくんの人となりが短い中にもいろいろ察せられて面白かったです。いい子そう、あとはちょっとマニア系なのかな~くらいの印象しかなかったので。与えられたものを鵜呑みにしない思慮や好奇心がありつつ、クロードのようにとりわけ悪意を見出そうとする発想はない人の良さもありつつ、素でちょっと失礼だったりはする。ローレンツとの支援なんかを見ても教養や頭の良さもありますし、総じてわりと不自由せず育ってきていそうな印象ですね。知らんけど。

 

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リシテア関連ではヒルダ・イグナーツのCを見たのですが、リシテアちゃんかわいいなあという感じでよかったです。言うても年上のイグナーツにお姉さんぶろうとするようなところも、逆に無邪気にヒルダに憧れているようなところも幼くてかわいいなと思ってしまう。本人は嫌がるやつなのですが。

子供扱いうんぬんと言えば、リシテアは最年少とはいえ他学級、特に黒鷲にいればそこまで目立つような年齢でもないので金鹿にいるからお互い気になるのではという気もしますね。金鹿は目立って年長の生徒もいませんがおおむね17~18で固まっているのだな。せっかく最年少キャラなので最年長(DLCキャラを除けば)のメーチェとの支援があってもよかった気がしますね。最年少と最年長の組み合わせ、好きですし。

 

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月末、ザナドへ。「赤き谷」の名称に対してめっちゃ突っ込むクロード。銀閣寺銀色じゃねーじゃんみたいな話? 今まで誰も気にしてませんでしたけど確かに赤くないんですよね。なんで誰も気にしないんですかね。

少し話が飛ぶようですが、教会に代表される以前からあって当たり前のようにあるものとこれからも共に歩むのが青獅子、反抗し破壊するのが黒鷲(帝国)、だとしたら金鹿はそういう構図を離れて俯瞰するような立場にあるのかなという気がしますね。パッケージの構図とか今までの二ルートとか見ていても、同盟/クロードの立ち位置ってちょっとひねった印象です。

ここで「実は……」を選ぶとクロードの好感度が上がるのがちょっといいなと思ったところでした。策士キャラだったりいろいろ謎だったり読めなかったりするけれども、こっちが開示や信頼をすればそれが普通に嬉しいのかなと、だとしたらなんだかいいなと思うんですよね。人間味というものは好きです。あるととっつきやすいしな(好き嫌いとはあまり関係ないですが)。

 

花冠の節(EP3)

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支援を見ていきます。イグナーツ/ラファエルCはやはりカスパル関連を想起させられるところでした。あちらは明確に加害者と被害者、殺した殺されたの関係が存在するのと比べて、こちらは純然たる事故で、だからこそつらかったり割り切れない部分もある。人が違うので、同じような立場でも違う話にはなってくるとは思いますが、そのあたりの違いが見られると面白いかなあ。

しかし両親が亡くなって財産売っ払って妹抱えて……という人生でああも朗らかで善良でい続けられる、イグナーツたちのことを全く恨まないでいられるのだとしたらラファエルくんはすごいですね。カスパル脳筋キャラでありつつ繊細に悩むようなシナリオも印象的でしたが、ラファエルはどんな感じなのかなと楽しみです。フェルディナントに対するローレンツとかもそうなんですが、パッと見近い印象のキャラ同士にある違いを見たいですね。

 

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レオニー/マリアンヌCは興味を惹かれる内容でした。マリアンヌの方は誰に対してもだいたいああいう対応ではあるんですけど、それに対して怒ってくる人はなかなかいないんですよね。あとリシテアくらい? そのあたり激しめの性格の人があまりいないなという感じでもあるし、レオニーにしろただウダウダ言われたことに怒るのではなく「自分はマリアンヌに嫌われている、なのにそれをはっきり言ってもらえない」ことに対してなのが面白いなと。

レオニー自身はマリアンヌとむしろ仲良くなりたい、マリアンヌは趣味のよいところが長所だと思っているからこそ声をかけているわけで、それを否定されたら誰でもちょっとショックなんですよね。なのでそこに怒ったりしてもいいんですけど、怒りのメインの対象が(嫌われているのはとりあえずいいとして)はっきり言ってもらえないことなのが性格かな~と思いました。

マリアンヌと言えば人を拒絶しがちなのはしがちでも、だいたいは私なんかうんぬんで直接相手をどうこうしようとはしないのに、ローレンツ相手だとかなりキツく出るのが面白いですよね。よっぽど嫌なんだな、みたいなところがすでに面白いんですが、ここからどうやってAまで仲良くなれるのかすごく気になる。いまC+なんですけど。

 

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よっぽどなんだなと言えばメルセデス/フェルディナントCが面白すぎて。これは笑ったの面白い。あのメルセデスさんがこの対応するのフェルディナントくらいなのでは。かなりなんでも真剣かつ興味深く聞いてくれる人なのに、寝かけて逃げるって本当によっぽどですよねこれ。でもメーチェがめんどくさいとかこいつの話眠たいなとか思う(思ってるんか?)相手ってそれだけ希少なので、かなり唯一性のある関係かもしれないですね。

メーチェ的には貴族としてどうすべきだとかはいまのところ関係したくてもできないことだし、最初から特に興味ないのだろうなと振り返ってみても思うのですが、フェルディナントの方もわりと面白いんですよね。フォドラは神話や信仰によって成り立っている社会であり貴族社会なので、その前提に乗っかれば彼の主張はごくもっともなものです。でも全然メーチェの話聞いてないし勝手に自己完結しているという。

で、話聞いてないわりにそう考えを押し付けるでもないのがまた面白いんですよね。ここに限らず人の内発性を信じ重んじているところ、貴族というものに対して本気で信じているところ、どちらかと言えば性善説の人だろうところは彼の良さだなと思います。話は聞いてないけど(聞いて)。

 

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月末。そうそう……ロナート様を慕う民兵たちまで殺してね……みたいな話、うちらさっきまで全然してんかったんよ。英雄の遺産の話しかしてんかった。なんかごめん。ヒルダは家のポジション的にあまり動じるところでもなかったのかしらと思うのですが(レオニーとイグナーツは逆に反乱とか戦争とか入学まで縁がなさそう)、クロードは今までどういう人生だったんですかねー。言っていることは普通に正論ですが、にしても全然動じないよな~と。

 

青海の節(EP4)

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支援から。シルヴァン/リシテアCのこれ、シルヴァンにだけは絶対言われたくないこと選手権堂々のナンバーワンという感じがして味わい深いですね(枠が赤なのは再生条件ミスった)。とんだブーメランだよ。ほんと何と戦ってるんだとかシルヴァンにだけは言われたくないよ!

あまりこのシナリオに対しての話というわけでもないのですが、改めてシルヴァンの支援一覧を見てみると支援の相手自体は多いのにA以上がある相手は異様に少ないんですよね。このありさまがまさにシルヴァンジョゼゴーティエという感じで面白いんですけど、だからこそ胸がギュッとなってしまうものもあるというか。どうしてもそこに生きづらさみたいなものを見てしまいますね。

とはいえB止まりだからと言ってそれが悲しいことだとも思いたくない気持ちもあって。アネットとのBなどで特に感じたことですし、実際書きましたが、深く踏み込まないこともまた安心、救いではあると思うのですよね。彼みたいな心の壁分厚すぎ人間にとっては。やはり要不要で言えば踏み込んだ根本的解決が必要ではあるのでしょうけれど、それもまた苦しいことではあるので、安心できる遠さの人間関係もそれはそれで必要なんだよなとか諸々。

閑話休題、リシテアは下に見られたくないという本人の意識もあるとは思いますが(なのでシルヴァンの指摘もたぶん間違いではない)、シルヴァンに対してかなり的を射た指摘をしていて面白いですね。女全般下に見ている、は言いすぎというか、実際のところとやや方向性が異なりはしますが。それもあるでしょうけどそれがすべてではないですしね。複雑な男!

そういう指摘をしてくる相手って今まで見た範囲だと先生くらいだったりするので(Aのあるドロテアが気になる)、その意味ではリシテアもシルヴァンの才能があるかもと思うのですがBまでなんですよね~。というかどうでもいいんですけどシルヴァンのことになると話が長くなってしまうのがなんかアレなんですよね。べつに彼奴のこと好きとかじゃないんで……(?)

 

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ローレンツメルセデスCも面白かったです。メーチェはご多分に漏れず人をよく見ていて表面的なところには流されないし、ローレンツについてもだんだんわかってきたような気がしなくもない。散策でのお祈りについての発言から印象に反してリアリストなのかなと思っていたのですが、実際見てみてもそんな感じがしますね。

たとえば貴族というものに対してもフェルディナントに比べて感情がないというか、根底にある/先行するものが感情や理想か、利益や理屈かみたいな違いがありそうですね。得てしてローレンツのほうがクールなのかな。いまのところの印象としては。

このシナリオで言えば、貴族以外の女に興味ない・興味ないのがわりと透けてる態度みたいなのはちょっとよくないところなのですが、貴族の責務(自分のルール)に忠実であり、そのルールの内容や意識自体はごく真っ当で、興味がない相手だろうがきちんと謝ったり責任を取ったりできるところは好印象でした。ちゃんとしてはいるんですよね。興味がないという点からすればもっと適当でもおかしくはないわけなので。

ローレンツ/マリアンヌBも見たのですが、これの直後だったのでまあ本当に露骨だわな……の気持ちになりました。テンション全然違いますからね。それでもローレンツ口説き文句にマリアンヌはちょっと嬉しくなるというお話なわけで(ローレンツうんぬんはともかくマリアンヌ的には現状を肯定してもらえることは稀なわけで)、なんか面白いなと思います。ローレンツ

 

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月末。別に先生的には天帝の剣だかなんだか知らんけどとりあえずもらっとくか……な感じだし大して使わないのでクロードがほしいならあげちゃうよ♪ しかし自分が使うことを検討するって何を目指してるんですかね彼。金鹿のみなさんは信心深いマリアンヌまでふくめてレア様にドン引きでよかったです(よかった)。ドン引きした気持ちを大切にしてほしいですね。

 

 

少し短めになりましたが今回はこのへんで。金鹿さんは一部のできごととあまり関係がないというか、確実に青獅子黒鷲と比べると当事者性が低いのとクロード(とヒルダ)のキャラクターもあっていまのところわりと気楽な雰囲気ですね。青獅子が辛気臭すぎたとも言う。帝国⇔王国、エーデルガルト⇔ディミトリの構図に対して同盟/クロードの物語がどういったものになっているのか楽しみです。