ひっつきむし(独断と偏見による)

いろいろ好きでゴメンナサイ

【備忘録】先月読んだまんが

5月は漫画に対するモチベーションが謎に高まり、けっこう買いました。ネタバレちょっとあります

 

宝石の国(7) (アフタヌーンKC)

宝石の国(7) (アフタヌーンKC)

アニメ化おめでとうございます! 最近はキャスティングの妄想で忙しく、村瀬歩宮田幸季あたりの男性声優に出てほしいなと思っています。見た目と声が全然合ってない感じがいいなあ。ダイヤとか男の人がいい。イエローおにいさま厨なので誰がきても彼のキャスティングには文句つける予定です☆ミ うそです。

アニメでこのあたりまでやるのかわかりませんが、もしそうなったらフォスの声優は変わるのか否か。変えたら名作扱いされそう。しかしラピスの顔と髪型が非常にかわいいのでアッサリ断髪されたのには遺憾の意。しかし接合シーンえろい。美しい。

展開的には第二部、あるいは最終章開幕といったところでしょうか。非常に続きが気になるヒキ。まあ主人公ですからフォスのある程度の無事は信じてよいとしても、これまで失われてきた彼らは今どうしているのか・そして向こうの世界はどうなっているのか・月人や先生の正体にも少なからず迫る…となると本当に盛り沢山です。8巻は来年1月あたりになるんでしょうか、となるとアニメは1クールだったら終わってるな。

 

やっと買った。前作のPandoraHeartsはめちゃくちゃファンだったんですが、完結で一種燃え尽き、なかなか手が出せずにいたんですよね。今作はスチームパンク×吸血鬼もので既刊3巻。表紙は額縁で縛っていくっぽい。ストーリーも安定して面白いのですがぶっちゃけエロ本。パンドラでも絵柄が変化すると共にキャラクターの体格がリアル寄りになっていい意味でガッシリし、おっぱいや肩のラインには素晴らしいものがあったのですが、また開放してきましたね…。キャラデザや人間関係により性癖を感じます。7割くらいのページでうわエロって思ってる。あと黒髪の描き込みがめちゃくちゃ細かくなってて最高です。ジャンヌとドミではドミちゃんのがタイプ。

 

MAMA(6) (BUNCH COMICS)

MAMA(6) (BUNCH COMICS)

 こっちもやっと買った。なぜか4巻まで買って止まってました。今更ですが完結おめでとうございます。良い漫画でした。しかし丁寧な作品だと思っていただけに、レビのくだりの謎の駆け足感と唐突さが引っかかります。何かあったんだろうか。

イーノクのエピソード・天使の証左は全体でも一番好きです。これまで一歩引いていた感のあったイーノクの心のうち。「天使」とは、これまで「天使」になっていった彼らはなんだったのか、という疑問へのひとつの回答。一人の男の子の人生の物語としても、天使にまつわる物語の一つのまとめとしても、素晴らしいものだと思います。こういう風に終わりへ丁寧に歩いていく姿っていうのは、どうしてこんなに美しいんだろうか。ミカが救われてくれたのにもホッとしました。

そしてガブリエルが生き延びてくれてよかった。彼は天使になるべきでないというのは最初から見えていたことですけど、そうなると天使になった彼らを否定するような展開になりかねないのではとも思っていて、だけどイーノクが認めてくれた。イーノクがすべてをありのまま認めて尊んで、そして救ってくれた。彼は「そこにいていい」と認めてくれたし、居場所がなければ与えてくれたり、あるいは居心地良くいられるように苦しみを取り除いてくれた。だから彼らはこれからも生きていけるし、明日のことを考えられるんですよね。時間が癒やしてくれる傷もある、だから逃げたっていいということを提示してくれたのも好きです。

 

 話題作ですね。バズったときから気になっていたのでこれもやっと買った部類。絵が本当に緻密で美しく、コマ割りや構図も凝っていて面白いです。魔法にまつわる設定も作り込まれているので全体的に丁寧な印象。女子みんなかわいいし(アガットちゃんかわいすぎ)、主人公・ココの師匠、キーフリーさんがめちゃくちゃイケメガネ。すげーエロいインナー着てんなと思った。で、一瞬キーフリー×ココかと思ったんですが、ココがくっつくんだとしたらタータの方ですかね。一目惚れっぽいと読める描写あったし。お話的にはわりと壮大になりそうで、2巻以降が楽しみです。

 

銃座のウルナ 1 (ビームコミックス)

銃座のウルナ 1 (ビームコミックス)

既刊の3巻まで読みました。架空戦記系。あえて言うならナウシカっぽい雰囲気かも。骨太というのだろうか、面白いです。エログロあり。とは言え線も素朴ですし女性の描写は健康的(オブラート)といった感じなのでエロ期待するとアレかも。でもエロい。おなかとか。特に見張り台でのシーンがお気に入りです。そんな恋に落ちてるってわけでもないけど戦場のなんやかんやでヤッちゃうよみたいなところがいい。戦場にある人びとの妙にカラッとした感じも。

トーリーはもちろん雰囲気で魅せるタイプの漫画でもあり、そういう意味では主人公・ウルナの回想、故郷の描き方がとても好きです。詩的で美しくて。雪深い土地が舞台なのですが、特有の静けさを感じさせるところも良いし、民族の文化の設定・描写もしっかりしていてツボです。3巻で第一章終わりという感じで、たぶん次巻から場所を移るんですが、どんな土地描写になるのかなー。

 

少年の残響(1) (シリウスKC)

少年の残響(1) (シリウスKC)

 ショタコンだから買ってみたんですけど、一言でまとめると「男版ガンスリ」にしかなってないのが残念。ひとつひとつの要素や描写はいいんですけど(カルルの話がとても好き)、まあガンスリですね。キャラクターにしてもジョゼ、ヘンリエッタ、アンジェリカ、クラエス(かトリエラ)っぽいと簡単に当てはめられてしまうのがちょっとな。なんていうか細かい点はもちろん違うんですが、子供の暗殺者と銃、教師・パートナー的な立ち位置の慕われまくりな大人、寮生活、洗脳・記憶の改竄と大枠としてガンスリ視せざるを得ない。それにしても歌要素は多少扱いが軽く感じるのでもっと取り上げてほしいところ。というかギムナジウム推しするほどギムナジウムものっぽい雰囲気じゃなかったのも個人的に若干アレです。とりあえず次の巻は買う。

 

 大今良時の新作。タイトルロゴは切り絵作家の大橋忍によるもので、公式でDLとかできるみたいです。聲の形でも島田めちゃめちゃかわいいな(顔が)と思っていたので、あの手の髪の毛がふわふわ柔らかそうな男の子が主人公とかマジサイコーじゃんと思って買いました(ショタコンの感想)。たしょう系統は違いますがトゥイードルディも超かわいいし大今良時は最高だな。マジな話、柔らかく緻密な筆致や微妙な表情の描写がとても好きな作家さんです。

本作は聲の形とは打って変わってハイ・ファンタジー。神的な外側の存在によって舞台となる世界に投げ入れられた、ひとつの「球」の物語です。生命ですらない、何者でもなかった存在が自己を得て、未来を選択していくお話。でも、そういう本題的なところはまず置いといて、いいから1話を読んでほしい漫画です。80ページもあって(週刊誌の作品です)ひとつの読み切りとしても完成しているのでとにかく読み応えがあるし、これが刺されば間違いないのでとにかく1話を読んでほしい。

Patch stage Vol.10「羽生蓮太郎」を観ました

 

www.west-patch.com

昭和45年。 大阪万博が開幕し、ビートルズ解散し、力石徹の葬儀が執り行われ、アポロ13号が地球に帰還し、植村直己が日本人で初めてエベレスト登頂に成功し、三島由紀夫陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を図り、それでも「未来」がまだ「希望」と同じ意味を持っていた時代。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ハムレット」を下敷きに、激動の昭和時代を生きた青年たちの姿を描く≪浪花節シェイクスピア≫が誕生する。昭和大阪、「浪花坂」という架空の下町に生きる彼らは、少年時代に別れを告げ、未来になにを見るのか?
劇団Patch記念すべき第10回公演は、久々の外部客演なしでお届けする昭和の青春物語。

生活としていろいろあったりなかったりしないわけでもなかったのですが、書きたいことが溜まりまくった結果、書く書くと言いつつ逆にブログめんどい状態に陥っていたことを告白しつつお詫び申し上げます。途中まで書いてだいぶ放置していたので文章中テンションに温度差がみられる可能性もあります。すみません。

というか下書きを寝かせていた間にいろいろと発表ありましたねぱっちさん。次回本公演決定&東京公演おめでとうございます。楽しみにしています。

個人的な前置きみたいなものは前の記事を見ていただくこととしまして、今回も行ってきました。羽生蓮太郎、略してハブレン。いつものABCホールではなく、インディペンデントシアター2ndでの公演です。

こちらの劇場に行くのは初めてだったんですが、舞台や客席は公演ごとに自由に配置されるみたいですね。ハブレンは二面でこんな感じ(実際はもっと椅子が置かれていましたが)。

逆に(?)三面でのお芝居は一度観たことがあったんですが二面は初めて。回ごとに座る位置を変えてみたのですが、色々な視点から観られて面白かったです。

さて、「羽生蓮太郎」はシェイクスピアの「ハムレット」を下敷きとした昭和のお話です。ハムレットをよく知らなくてもあらすじは作中でそれとなく説明が入りますし、ハブレン自体もひとつの物語としてしっかりできているので大丈夫。人物の対応(と役者の名前)も冒頭で紹介してくれる親切設計でした。ハブレン→ハムレット→ハブレンが一番たっぷり楽しめるかも。

とはいえやはり「ハムレット」ありきの劇ということで、岩波の文庫を読んで臨みました。たしょう脱線しますが、これが面白かったんですよね。単純にマイナーな知識から聖句の引用、キリスト教や当時の価値観・文化背景に基づく台詞、スラングや比喩、解釈の分かれる部分などなど、補注が行き届いていて知識ゼロからでも非常に快適でした。訳も最近のもので読みやすいですし、1000円と文庫としてはちょっとお高めですがオススメです。あと「私シェイクスピアとか読んじゃってる…格調高い…」みたいな気分になれます(´>ω∂`)

で、ハムレットを読んでみるとそういう当時の価値観やキリスト教的な発言・思考が多いので、これを昭和に変換するってどんな感じかしらと思っていたのですが、ハブレンは単純な「昭和版ハムレット」とかではないですね。単純に登場人物やストーリーを移し替えると言ったものではない。インスパイアとか本歌取りの方が近いでしょうか。

ここから少々ネタバレ。「羽生蓮太郎」はおそらく多分にメタ的な演劇である(批評家気取り)。「ハムレット」でありながら「ハムレット」に言及する的なやつ。最初は大まかにハムレットの筋をなぞりながら進行していきますが、中盤で演劇「ハムレット」が作中に登場してきます(ハムレットの劇中劇のシーンにあたる)。そこで彼らは「ハムレット」の登場人物である自分たちに言わば気付き、物語は確実に別の方向へ転がり始める。

これがすごくメタだなと思うんですね。羽生蓮太郎くんはハムレットである自分を、この物語(一連の出来事)を意識する。末満さんの演劇はもともとメタ発言・役者ネタなどを入れる方ではありますが、それにしてもハブレンは笑いの要素にしてもそれらや、いわゆる第四の壁を破ったり、演劇そのもの(見えない扉、兼役など)をネタにしたシーンがとても多いです。だからハブレンはメタい。「ハムレット」も劇中劇を用いるメタ的な要素を持つ作品なので、そこを意識しているのでしょうか。ところで「タ」がゲシュタルト崩壊してきたしメタの意味が合ってるかどうか不安になってきました

「羽生蓮太郎」は感情移入して物語を楽しむことも、ちょっと引いて構造を楽しむこともできる、一粒で何度もおいしいお芝居だと思います。あとはもちろん昭和の雰囲気ですね。ストーリーや登場人物の変換具合だとか、原作の台詞をチラッと引用していたり、明らかにあの台詞が元になってるなとわかるものがあったりとか、そういう方向でも楽しい。ハブレン、とても好きな作品です。自分内ぱっちランキングかなりの上位。「演劇を楽しむ」という点では一番かも。二面舞台かつ舞台の位置が低め(というか床)だったのでDVDにどんな風に映っているのか気になりますが、早くまた観たいものです。

 以下はメンバーや登場人物についてなど。たたみます。

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