ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

パルコ・プロデュース「露出狂」を観ました

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東京までバスに乗って行ってきました露出狂。「露(あらわ)」「出(いずる)」「狂(くるう)」の3チーム、脚本・演出中屋敷法仁、総勢32人のキャストがうんたらかんたらのやつです。縦パスチケットで無事全チーム観劇。詳しくはこちら。

「露出狂」というお芝居そのものは再演を重ねられてきたもので、初演は柿喰う客にて女性キャストで演じられたそうです。4年前の男性版は稲葉友が出てたんだって!へー!その繋がりで私が観に行った前日にアフトに出たんだっていなば!へー!(棒読み) ほんとアフトの情報ってどうしてなんでもこう直前なんだろう…。そんな簡単に予定変更できねーよバスもチケットも確保してんだよ!悔しい!私にできるのはレンタル救世主を見ることだけ!!!!!

とかいうのはどうでもいいんですが(よくはない)、露出狂めっちゃよかったです。すごく面白かった。断片的な情報だけでサッカーとか乱○とかレ○プとかなんのこっちゃと思っていたんですが、実際観てみるとなんだかだいぶズルズルしております。米津玄師で例えるとメトロノームだよねとか言っちゃうくらいにはね☆ミ いやマジでメトロノームは万能だからな。別れる感じのCPにならだいたい当てはめられるから(イメソン腐女子並感)。

そういう「いつか別れるために出会った」っていうのはわりとオーソドックスなフレーズなんですけど、彼らのことを思うととても切ないものです。ギャグ成分多めというか何かにつけてほぼほぼボケてくるしめちゃくちゃ笑えるんですが、それがひとつの崩壊の様子をギャグで9割コーティングしているだけだったと気付き、比留のことを知ってしまうとなんかもうつらい。噛めば噛むほどつらいし好きになる。理解が低速なので1回目はすぐに飲み込みきれないところがあったんですけど、2回目わけわかってから観ると最後泣けてきちゃったりして。

ぜひ過去公演のDVDも観たいなと思ったんですがない?んですよね?そして多分今回もDVD化はないんですね??なんとまあつらい…。仕方がないので戯曲を読みながら感想を書きます。ちなみに鈴木比留推し。クソ長い上に偏りが半端ないです。

 

後から書くと順番的にどこにつっこんでいいかわからなくなりそうなので、とりあえずアフトのことからチラッと。覚えてることだけですが。

・10/9(12:00):チーム出から小野一貴、畠山遼、見雪太亮、佐藤信長+松田凌

中屋敷さんがだっこしているのがピンクパンサーではない…だと…!? 調べてみたらパルコアラっていうらしいですね。パルコの公式キャラの。ピンクパンサーは権力に負けたのか!?確か高校時代からの付き合いではないのか!?とか思ったんですがよくわかりません。Twitterで検索したらパルコのときはパルコアラだっこしてるらしい? 私にわか以下だからよくわかんないですね!(放棄)

途中からゲストで松田凌くんが登場。以前の男性版で今回小野一貴くんが演じた真今井役をやったということでその辺についてコメントされてました。松田凌ホンモノ初めて見た!やはりイッケメンだ!なんかダボダボの服着てたのがかわいかったです。舞台(というか舞台上のセット?)に上がるのになぜか靴を脱ぎなぜか裸足で、そしてなぜかかぶっていた帽子も投げ捨ててました。松田くんが出てくる前に「出チームが稽古したりした後ってなんか床が濡れてるとか空気が湿ってるとか言われる」的な会話があって、若干靴を脱ぐのを止められていましたがおかまいなし。

真今井役について小野くんと話したりした後、また露出狂に出るとしたらやってみたい役は?という話になり、松田くん「比留がやりたいですね」→中屋敷さん「比留は大事な役だから…」→松田くん「なんでだよ!!!!!!(低音)」みたいな一幕も。中屋敷さん後からTwitterで「つい反射で言っちゃったけど君の比留も見たい」って言ってたたけどそれむしろダメじゃね? 松田くん他にも色々話してましたけど、なんかオモシロな感じの人だったんですね。人となりを全然知らなかったので驚いた。そしてちょっと気になってきた。

10/9(15:30):チーム露から陳内将、渋谷謙人、田中穂先

じんちゃんの服めっちゃオシャンだった。ふつうに私服ですよね? このまま雑誌に乗せたい感じだった。秋の街で撮る感じで。他の回は稽古着っぽい感じのメンバーが多かったんですが、渋谷くんはカジュアル、そしてなぜか田中くんはリクルートスーツ。もちろんその話題になったんですが、ちゃんと(?)理由があり、一人だけ事務所に所属しておらず次の仕事もないので就活!ということだそうでした。柿の団員ってだけじゃ厳しいのだろうか。ようわからん。4年前も一人だけ無所属がいて、そのことを吠えたら拾ってもらえたんだよと中屋敷さんに言われて吠えてらっしゃいました。

中屋敷さんやじんちゃん曰く、チーム出は個性が出ていて、パスよりシュートな感じ、露は結束力が強くて(女子校っぽいらしい)シュートよりパスの連携な感じだそうです。露は集合とかかけなくても勝手に集まっているとか。じんちゃんは出にも出ているので露チームから出チームが嫉妬されているらしく、自分で「みんなちゃんじんのこと取り合ってるから」とか「またちゃんじんのこと取り合ってる」とか言っておられました。ご満悦か。あと結束力高いエピソードで、稽古がない日でも公園に集まって青空稽古とかしたそうで。さすがに円陣組んで台詞言ってたくらいですよということですが、酔っぱらいのおじさんに絡まれたり、おそらく台詞のアレさから警備員さんが来たりしたそうな。そういう露チームは「いつかバラバラになるために…」の台詞が一番ハマるのかもと中屋敷さん。

10/9(19:00):チーム狂から石賀和輝、井藤瞬、佐藤信長、池本啓太、中山龍也

23歳以下と言いつつ平均は20歳くらいだそうです狂チーム。石賀くん、井藤くん、佐藤くんは2チーム出演、佐藤くん、池本くん、中山くんは初舞台だそう。狂チームは役ごとでオーディションをするのではなく、人を集めてからバランスを見て配役をするという形をとったそうです。狂では比留だった佐藤くんですが、台本を配られたときにやりたいと思った役が比留で、比留のことが大好きなんだとか。中屋敷さんは「比留の愛は誰にもちゃんとわかってもらえないけどノブの愛は比留に伝わってるかも」みたいなことをおっしゃってたと思います。

狂チーム、カテコで泣いてる子けっこういたんですが(千秋楽でしたしね)、池本くんアフトで喋ってる間にちょっと泣きそうだったっぽいですね。イジられてた。曰く緊張しすぎたとか。何回も「緊張で気絶しそう」って言ってましたしね。あと千秋楽始まる前も寂しいって泣いてたんですよ~って他の子にバラされてました。ちょっとかわいいじゃねーの…。対して同じく初舞台のはずの中山くんは至って普通の様子で、「全く緊張してません」と。なんというか人によりけりというかw

狂チームはこれが初舞台あるいは初演技というメンバーも半分くらいいて、稽古の仕方から何から勉強することがいっぱいということで、稽古も一番時間をかけて行われたそうです。他チームが終わった後に場所を借りて同じところを繰り返し、とか。当然と言うべきなのかどうか、年も経験も上な他2チームと比べてしまうと狂はそりゃ頑張れって感じだったんですけど、好きだなと思うところはいっぱいあったし、みんなこれから(も)頑張っていってほしいなあという普通の感想。どうでもいい話、狂の観劇中笑い声とかやたらうるさい客いるなと思ったら他チームのお兄さんたちだったっぽい…? 正直わりと脱力したんですが。

 

・御器(露:小沢道成、出:市川知宏、狂:石賀和輝)

露の小沢御器はわりとコミカルというかヘタレチックというか、かわいい感じ。市川御器は一番落ち着いた感じかな。ついて行きたいのは市川御器。石賀御器はリアル高校生っぽさがあった気がする。なんていうか幼かったり青臭いんですよね。等身大っぽさ。ついつい頑張れ!と思ってしまう。

キャラクター的には主人公らしいというか部長キャラらしいというか、部思い後輩思いであまり尖ったところはないように思うんですが、それでいてアベックという悪魔の提案をしてしまう恐ろしい人。理屈というか言いたいことはわかるけど何もそういうやり方しなくても。確かにアベックって何もやらないよりはいい結果を生んだんですが、そこは真今井の言うとおり、全ての人間関係を断ち切った方がさらにいい結果を生んでしまったという。まさかこいつが戦犯なのか…!?

なんていうか普通に仲良くやっていく道ってなかったんですかね。こんな青春に誰がした!?って公式のあらすじだったかにありますけど、ほんと何がいけなかったんだか。たぶんどこで間違ったかより、普通の道に戻るタイミングを見失い続けた結果なのかなと思うんですよね、あの終わり方って。結局誰もいなくなってしまうまでどうすることもできなかった。ただ信頼できる大好きなメンバーとサッカーがしたかっただけだったはずなのに。ああでもそう考えると、初心を忘れて勝ちにこだわってしまったことがダメだったのか。最初は負けてもいいと思っていたはずなのに、いつの間にか勝つこと大事になってしまっていたから、そのためにチームワークを、と無理やりしてしまったから。勝つためにチームワークを強化するっていうのは普通で当然のことなんですけど、強引さがよくなかったんだよね…元々人間関係ドロドロしてたのももちろん原因ではあるけど。

 

・佐反町(露:市川知宏、出:陳内将、狂:赤楚衛二

出の市川佐反町は、小沢御器のキャラとも相まって一番ガンガン仕切って引っ張る風に見えたかな。自分的に市川くんの印象がわりとそんな感じなのかもですね。見た目からしても背が高くてキリッとしててめっちゃ頼れそうだもん。そういう話すると陳内佐反町はもう見た目からしてガチガチのヤンキーですよね。だがしかしネットリというか、蒲郡を殴るシーンがDVそのもので怖かったです。「痛みと恐怖で精神的に支配しねーとな」っていうのがそれこそ裏切りの恐怖からやってるのか、本当はこんなことしたくないの!みたいな感じでペッチンペッチン殴ったりその後ちょっと優しくしてるのがすごくDV。赤楚佐反町はそのへん打算的というか悪党っぽいというか、蒲郡を容赦なくボッコボコにしてましたね。でも最後の「めんどくせーから…」あたりなんて切なさ半端なかったりして好き。

佐反町はよく喋りよくボケよくツッコみ、わりと一番目立つ感じでしょうか。「とにかく勝ちたい」も印象的ですしね。結局はそこが比留と分かり合えなかったわけですけど(というか比留一人が周りと融和できなかった感がありますが)。おそらく最も勝ちたいという気持ちがあり、最も積極的に行動せんとしている人だと思います。しかし、かと言って佐反町の気持ち的に比留と対立しているのかとか嫌いかというとそういうわけではなくて、むしろこれもまた最も積極的に心配している姿勢を見せるんですよね。追いかけたりとか。だけどわかってあげられなかったのがとてもつらい。そこは佐反町が悪いんじゃないんですけど、だからこそのつらさ。

 

・白峰(露:陳内将、出:永島敬三、狂:小松直樹)

ちゃんじん白峰ホモホモしすぎィ! 頻繁かつ過剰に誰かにベタベタしたりケツ揉んだり、チュッチュするところで迫りすぎて前にズレて正面にいたかっちゃんが動けなくなってたり佐反町の腕にかぶりついたり、もはや枚挙にいとまがございません。あと佐反町が告白に返事するところで明らかに一番暴れまわっていたのが陳内白峰だしとにかくボケまくり。校歌斉唱でいきなりコール&レスポンス要求とか。なのにこのやりたい放題っぷりでラストシーンで比留に優しいのずるいんですよね。一人だけ振り返ってたりとか、「バラバラになるために~」が言い聞かせるような感じだったりとか。七三メガネすごくイケメンだったんですけど、クラウス呼ばわりしてる人を何人か見かけて謎のダメージを受けました。とりあえず銀縁似合うよね…。

永島白峰はメガネキャラらしいメガネキャラというか(?)、個人的には特にしっくり来る白峰。野宮にカミングアウトするシーンってそれぞれのチームでネタが全然違いますけど、出では台詞全然いじってないのにボディパーカッションだけでめちゃくちゃ笑えるんですよね。陳内白峰の「こんなサッカー部は嫌だ」(サッカー実況風)とか小松白峰の点Pとか数学で例えるやつも大好きなんですけど。

白峰ってそこまで話を動かすキャラではなくて(ある意味トリガーにはなりましたが)、その分ネタキャラっぽさがあるんですけど、一番おいしい台詞ももらってるんですよね。別れがあるからこそ出会いの喜びがあり、共にある時間は尊い。「会うは別れの始め」ってわりと普遍的なテーマではありますが、それぞれの白峰がどんな思いで「いつかバラバラになるために、私たちはひとつになったんだよ」と言ったのか。比留と白峰ってほとんど絡みがないので、ここってちょっと難しい気がしてしまう。

 

・比留(露:鈴木勝大、出:小沢道成、狂:佐藤信長)

推しキャラ。ヒロインって言うのかなこの人? めんどくさい女的な属性が盛りだくさんで、鈴木のかっちゃんに至ってはアフトで「サークラ」とバッサリ斬ったそうな。でもその鈴木比留が一番好きだからかっちゃんすげーなと思うんですよね。そういう視点でもってああいう比留を作ってしまうところが。鈴木比留はもうビジュアルからしてドチャクソかわいいんですけど、おでこちゃんっぷりがズルいんですけど、小さい子や迷子みたいに感じてしまってそこが愛しい。推し。たぶん鈴木比留は自分がどう感じていてどういう気持ちなのか、何がしたいのか、そういうことが具体的には全然よくわからなくて、だから「なんか嫌」としか言えないし、よくわからない感情が爆発してしまう結果怒鳴ったりスネたりしてしまうんですよね。いっぱいいっぱいって感じ。鈴木比留のかわいいところはリアクションがそれでいてわりと大きいところもそう。アベック組むところとかめちゃめちゃ笑顔で拍手したりするんですよね。すみっこで三角座りしてるシーンでも顔上げてて、驚いたりむくれたり表情変えるし。あと多分お口チャックで口拭いてるの一番しつこかった気がする。

小沢比留はどっちかと言うともうちょっと感情に名前がついてる感じかなと思います。でも同じようにモヤモヤを抱えてて、それに名前がついてる分意地悪さが表出してしまう、みたいな。最初に見たのが出チームだったので、比留がすごい嫌な感じに見えたんですけど、これがもったいなかったなあ。最初ってやっぱり2回目以降に比べると話を追うのに一生懸命になっちゃいますし。もう一度出チームが見られたらよかったのに。

で、狂の佐藤比留は露、出とはかなり方向性が違って、すごく感情に素直な感じがするんですよね。はっきりと怒ってるから、悲しいから、妬ましいから怒鳴ったり泣いたりするような。もしかしたらアフトで中屋敷さんもそんなことをおっしゃってたような気がするんですが。比留の感情に対しての表現がまっすぐなのは、佐藤くんが比留をとても好きだからこういう風な取り組み方になったりしたのかなあという妄想。

比留って「友情でセックスされたから死にたい」「友情じゃなくて愛」とか言いますけど、とは言っても恋愛的な意味でどうこうとかいうわけではない?のかな、と思います。愛とは言っても恋愛ではなくて、友情を単純に大きさや深さとして超越した感情=愛なのかなと。逆に恋愛だったら「四天王全員が好き」とか蔵毛は言わないと思うし、むしろ御器だけなんじゃないかな。そこすごく解釈に迷うというか、比留の気持ちが恋愛としての愛ならラストシーンに違和感あるんですよね。あれで恋愛だったらほんと御器だけって気がする。いやむしろ両方か、両方なのか!?

とりあえず比留は四天王がすごく好きで何よりも大切で、でも最後に壁を作ってしまったりダメにしてしまうのは結局自分なところが不器用ですよね。御器も佐反町も白峰も(蔵毛も)彼らなりに比留のことを心配しているんですけど、比留はうまく言えないで泣いてしまったり、スネたり逃げたりしてしまう。それに自分でどうしたいのかわからない人のことって、かわいそうだけど周りもたいがいどうしようもないんですよね。せいぜい心配してるんだよと見せることくらいしか。

だから佐反町と話したときに何か言えてればね…。いやでもわかるよ、「何もない」って言っちゃうのわかるよ! なんかいろいろあるはずなんだけど何に悩んでるのか具体的にはよくわからなくて何もないって思っちゃう言っちゃうのすごくわかる!!!! だから比留にちゃんと言えてればって思うのも酷なことかもなんですけど、かと言って周りにそんな比留を大きな愛と優しさで包み込んでやってくれなんて言えないよ普通の(?)男子高校生たちに! 親でもカウンセラーでもないんだから! 比留がめんどくさいしサークラなのはそうなんですけど、彼の不器用さや対処の難しさを思うとなんだかとてもやるせない。せめて白峰の言葉をしっかり受け止めて前向きに生きてほしいですが。

 

・蔵毛(露:永島敬三、出:高良亘、狂:高橋里恩)

蔵毛はマネージャー陣の中でも狂言回しの役割を特に担う、面白いキャラクターですよね。性格的にはよく言えば傍観を好む、悪く言えば野次馬根性の持ち主で、ヘラヘラしてばかりかと思えばヒヤッとするようなことを言う。まあなんだかんだクズっちゃクズというか、正直最初の時点でこいつが止めてればあそこまでのことにならなかったんじゃないかと思いますけど大好き。

佐反町の「みんな卒業するし、こいつはパン屋さんだ」って台詞がお気に入りなんですけど、その後の蔵毛のボケがまたそれぞれ面白くて好きです。永島蔵毛の真顔で「…………ラッシャイヤセー(裏声)」なんてヤバかった。永島くんエエ声なので、語りが聞いていて気持ちよかったですね。高良蔵毛は一番好きな蔵毛です。見た目も好みだし、全体的に乙女っぽくてかわいいんですよね。狂の高橋くんは初舞台らしいけど全然わからなかったなあ。チーム狂で特に気になったうちの一人です。

 

・野宮(露:砂原健佑、出:坂口涼太郎、狂:井藤瞬)

一番の危険人物、それが野宮なんだよね! 確かに白峰にあんな事情でフられたのは同情に値しますが、いくらスイッチが入ったと言っても普通無関係な人間レイプしねえから! 一万歩譲って白峰なら気持ち的にはまだわかりますけど(わかりたくないけど)、蒲郡をヤるのを禁止されたらさらに無関係な人間とかこいつシャバにいたらいけないだろ…。でも「明らかに暴力が介在しています!これはレイプです!」は3人ともめっちゃくちゃハキハキ言い放つのもあってツボ。

砂原野宮は三つ編みしてたり仕草も女の子っぽくてかわいいんですけど、その分キレたときのギャップが怖い。坂口野宮は一番露骨にゲイっぽく感じて、あとなんか最初からうっすら怖かったですね。ナチュラルになんかやらかしそうに見えて。井藤野宮は見た目的には一番普通で大人しそうで、なのにスパンキングとか羽生を死ぬほど嫌そうに振り払ったりとか怖い。とりあえず野宮みんな怖い。

 

蒲郡(露:松井薫平、出:畠山遼、狂:井澤巧麻)

単なる被害者。ほんと何も悪いことしてないしいいやつなのに野宮にはレイプされまくるわ佐反町には殴られまくってノイローゼになるわその上他に大した活躍もないわ、ひどい話ですよ。蒲郡は3人とも体格がよくてわりとオラオラ系なので、逆に細くてナヨナヨした感じの野宮にヤられるのが生々しいというかなんというか。彼が何か間違いをしたならそれは最後まで退部しなかったこと、それに尽きる。なんか部活動特有の頭おかしさみたいなものって端々から端々から感じるんですけど端々から感じるんですけど、これもそのひとつかも。これからの人生強く生きてほしい。明日があるさ

蒲郡でそれぞれネタが違ったのってフられた野宮に声をかける前とかですかね。たぶん松井蒲郡だったかのお母さんに電話でブルーシアターへの道のりを説明するやつが好きです。ドンキのとこ右に入って~とか麻布十番はね~やめた方がいいよ坂がすごいから…みたいなやつ。ネタ的にはノイローゼになった井澤蒲郡も面白かったなあ。狂はスパイダーマンとか一番ネタぶっこんできてたような。畠山蒲郡は殴られる様子とかノイローゼ状態とかが恐怖が伝わりまくって素直に同情した。じんちゃん佐反町めっちゃエグいことしたんだろうなあ。恐ろしいことですよ。

 

・葉枝(露:赤楚衛二、出:見雪太亮、狂:菊池秀治

こいつも氏川にいいように弄ばれた上退部させられて終わった被害者…と言いたいところですが、性犯罪の被害者に対して「レイプされたからムリ」発言はクズすぎるんでちょっと…。あそこまでされてるのに最後まで氏川選ぶっていうのはむしろ愚かどころかDV被害者っぽさを感じるし、あの後も氏川と付き合い続けるのかなあとか考えると心配にはなりますね。ずーっと同じこと繰り返しそう。

 

・氏川(露:川合諒、出:佐藤信長、狂:飛葉大樹)

クズ。セフレとかキープとかもそうだけど、お前ら退部するか別れるかどっちなんだよって言われて同時と見せかけてワンテンポ遅れて別れますって言うのがこすい。あまりにもこすい。下手したら香森よりコウモリですよ。個人的に一番好きなのは飛葉くんの氏川ですね。おぼこい見た目で突き抜けたナチュラルクズっぷりのギャップが良い。

 

・真今井(露:渋谷謙人、出:小野一貴、狂:三原大樹)

最初は「みんななかよく」とか言ってたのに精神削られまくって最後あの有様ってかわいそうに…。特に出の小野真今井なんて豹変っぷりがヤバかったですね。最初ニット帽ちゃんとかぶって前髪も整えてたのにブチギレたら帽子捨てるわ髪の毛グッチャグチャにするわ絶叫しまくりだわで。捨て台詞ってけっこう3人で違いましたけど、渋谷真今井はそういうネタなのか本当に詰まっちゃったのか、途中で言葉が出なくなって「バーーーーーーーカ!!!!」と叫んで去ったのは笑った。三原真今井はすごいかわいかった…かわいすぎて後半もあんまり怖くなかったんですけど、よく見たら恐ろしい目をしていたのが印象的です。

 

・宇津保(露:田中穂先、出:三原大樹、狂:三永武明)

3人ともキレッキレで楽しそうだった。ほんとやってて楽しそうだなと思える役ですね。三原くんなんてちっちゃくてかわいいのもあり(中学生に間違えられてそうだなと思う)、クソガキ感がすさまじくて大好きです。全体的にムカつくんですよね。だがそこがいい。田中宇津保はよかろうもん(エエ声)とか校歌斉唱でまさかの手話とか面白すぎてダメだった…。もう手話が気になりすぎて宇津保から視線を剥がすのに苦労しましたよ。三永宇津保はサングラスの出し入れが気になった(悪い意味でなく)。ああいうサングラスってビジュアル的にかけてるだけで面白いですよね、キャラにも合ってるし。

 

・羽生(露:小松直樹、出:松井勇歩、狂:鈴木翔吾)

羽生って一人ぼっちで残る役なので、この子のテンションによって最後けっこう変わってくるところがあるんですよね。その点小松羽生は一番普通の子っぽい感じ、松井羽生はテンション高め、鈴木羽生は気弱っぽい感じでしょうか。露出狂って高天原高校サッカー部の一つの時代の終焉の物語だと思うんですけど、羽生はそこに幕を引く役なんですよね。巻き込まれてひどい目に遭ってばかりなんですけど、この子が普通のいい子じゃないと切ないけどこれでよかったんだろうなっていう終わり方にはならないんじゃないかと。

で、ゆうほくんの羽生なんですけど!!!!超かわいかったんですけど!!!!!! 最初に観たので羽生は関西弁キャラなのかと思ったんですけど、ゆうほくんの羽生だけなんですね。池本九門も関西弁だったので中屋敷さんがそういう方針なんでしょうか? 4年前の松田真今井も関西弁だったみたいですし。面白かったのが他の3期生が去っていくシーンで、みんな突然関西弁になるやつですね。これはほんと全てのネタのなかでも特に好き。

でもゆうほくんの羽生がコミカルでかわいいのって何も関西弁だからではなくて、やっぱりゆうほくんだからだしゆうほくんの良さだと思うんですよね。いやもう今回行ったのゆうほくんのためが半分以上だから言わせてほしい!ゆうほくんめっちゃよかったよ!一番好きな羽生だよ!最後まで舞台を明るく保ってくれる、余計にかわいそうだけど救いに感じる羽生なんですよ! おかげで磯ミュにゆうほくんがいないからっていうのもあって露出狂観に行ったのに磯ミュに行ってもゆうほくん出てないんだなと思って鬱になってるよ!!!!!見られないってわけではないけどさ!!!!!!

 

・香森(露:井藤瞬、出:ケイン鈴木、狂:中山龍也)

このクズなんていうかアレなの?サイコパスなの?マジで野宮とこいつは放っといたら社会に害を与えますね。全体的にそういうノリじゃないですけど普通だったら訴えられてるどころじゃないですよね。刺されてますよね。印象の強さでは出の香森が優勝かなあ。うさんくささが最高。しかしこの役をかつていなばがやっていたのかと思うと見たすぎてヤバいんですけどなんでDVDがないんだよ/(^o^)\

 

・九門(露:紺野真、出:石賀和輝、狂:池本啓太)

3期生って1期生2期生に比べるとそりゃ出番が少ないんですけど、その中でもやたら濃い宇津保と香森、最後を持っていく羽生に比べると九門って一番印象薄くなっちゃうんですよね。結局最初に佐反町にチームワークがうんたらかんたら言ってた九門とちゃんと登場してからの九門ってあまり結びつかないです。でも池本九門は最後のネタがズルい。九門「かーちゃんの実家のある釜山に行くよ! ○※△$@#×!!(韓国語)」羽生「今なんて言ったの!?」のインパクトすごいもん。池本くん特技韓国語と野球らしいですね。今覚えました。

 

そういえば露出狂ってタイトルなんですけど、別に肉体的に露出狂ってことじゃなさそうですね。そりゃ彼らの間では裸になってウンタラカンタラだったんでしょうけど、別にこっちがそれをしっかり見るわけでもなし。どっちかというと露出したのって心なのかなあ。そういうことなら本音をぶちまけた結果誰も幸せになれなかったわけでつらいんですが。

ほんとどんなものかも知らずに行ったのに、めちゃくちゃハマって帰ってきましたよ。こんなにハマるのわかってたらもっとなんとかしてチケット取ってたよ。DVDさえ出てくれればもうちょっと苦しまなくて済むのに! 本当に出ないんですかね、出てほしいんですけど。いろんな意味で人に説明しづらくてとにかく見てくれタイプなのに!見てもらえない!また再演しない限りプレゼン無意味!つらい!金なら払う!金なら払う!私にできる範囲で!