ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

舞台「グランギニョル」を観ました


特権階級である名門貴族の家督者であり、吸血種の統治機関《血盟議会》の若手議員でもあるダリ・デリコ。

ダリはある日、上司ヨハネスより停職処分を受ける。ダリが遂行した異教団殲滅作戦の際に、保護されたスーという《人間の女》が身籠った赤子が、ダリの子であるという疑惑が議会にリークされたからだ。もしそのことが明るみとなれば、それは吸血種と人間種の間で締結された《不可侵条約》に違反する行為であり、将来を嘱望されていたダリの失脚に繋がりかねなかった。 だが、停職中であるはずのダリは、ヨハネスよりある事件を秘密裏に捜査することを命じられる。それは、各地で発生していた《繭期少年少女失踪事件》の真相を解明せよというものであった。ダリは、任務補佐官に任命された下級議員マルコと、護衛 兼 合同捜査官として派遣されたヴァンパイアハンター歌麿と春林らと捜査チームを結成し、事件を追うこととなる。

事件を追う中で、《黒薔薇館》という闇の社交倶楽部が捜査線上に浮かびあがる。その黒薔薇館の会員の中に、ダリの同期議員であるゲルハルトの姿があった。またダリたちはその社交倶楽部で、不老不死を研究するバルラハという男と、ダミアンという謎の人物と接触する。ダミアンは、歌麿と春林が長年追っている、多くの猟奇的事件を裏で糸引いていると目される吸血種だった。またバルラハの傍には、アンリ、キキ、オズという三人の吸血種の少年少女たちが付き従っていた。三人は、失踪者リストに掲載されている吸血種たちであった。

一方、教団の残党から命を狙われるスーは、デリコ家の屋敷に匿われていた。だが、人間である彼女は屋敷の使用人たちから嫌悪され、不遇の扱いを受ける。その彼女を庇ったのは、ダリの妻であるフリーダであった。スーとフリーダは、次第に心を通わせていく。しかし、スーを身籠らせたダリのスクープを追う新聞記者ジャックがフリーダに近づく。

混迷する人間関係、血盟議会という巨大組織との対峙、陰謀渦巻く黒薔薇館、そして吸血種の間で伝承される原初の吸血種《TRUMP》の不死伝説──事件を解き明かした先で、ダリがたどりつく真実とは?

大千秋楽おめでとうございました、お疲れ様でした。

今回の「グランギニョル」は、TRUMP、LILIUM、SPECTERと続いてきたTRUMPシリーズの4作目(短編「二輪咲き」も入れれば5作目)です。個人的にはLILIUMとSPECTERはなんだかんだ言ってもTRUMP観てからでしょ派だったのですが、このグランギニョルに限っては初見が羨ましい。記憶を消してグランギニョルから観たいです。どんだけ絶望できるんだよと思うと羨ましすぎる。やはりシリーズ初見だと少し理解がおっつかない的な意見も見かけはしましたが(人によるっぽい)、個人的には十分初見でも楽しめるのではないかなと思いますし、何よりこれから過去作を観る人に対する仕打ちがあまりにもあんまりなので、次から人に布教するときはグランギニョルから貸すことにしました。反応を見たすぎるので犠牲になってもらいます。というわけでシリーズ初見の方にもオススメなのがグランギニョル! 早くDVD出ないかな!

以下、過去作含めてネタバレです。あとめちゃくちゃ長い。

 

 ・ダリ・デリコ(染谷俊之

かっこいい。衣装の布がすごく高そう。顔がいい(染様さん初見)。いや染谷さんって素だとかわいらしい感じですけど、ダリちゃんだとキリッとクールなお顔(メイク)とか、明るく飄々とした振る舞いと実際の熱さや真っ直ぐさ、愛情深さのギャップとか、全然印象が違う感じでいいなと思います。知らなすぎてパンフの稽古場写真のかわいい顔の人がダリちゃんであることを理解するのに数秒かかりました(バカ)。あと殺陣がすごくかっこいいし(ダリ対マルコが一番好き)、何よりもやっぱり演技が好きだなと思いましたので、また何かで観に行けたらなあと。終盤あたりの悲しみや愛の表出のさせ方がとても好きです。やはりラストだとか。

そう、やっぱり一番語りたいのはラストシーンですね。素晴らしかった。あの「負けるな」の祈り。咬む前ってどいつもこいつも振りかぶって勢い付けるのが定番でしたけど、あれは本当に愛のキスで、親としての贈り物、希望を込めた願い(ここは呪いと言いたくないところ)ですよね。照明も赤くならないし、なんかもう本当に愛溢れる感じで希望が感じられて…うん…。末満さんって本当に何色の血が流れてるんですかねグランギニョルもそうだけど3日のニコ生見て吐きそうになったんですが(主に石舟の件)。

あのオチでグランギニョルなんだかんだいい話だったなって感じのシリーズ初見の人わりといると思うんですけど、TRUMPのウルのありさま見て吐いたりDVD割ったりしない? 大丈夫? オズとキキとかもなんですけど、見ていてやるせなくて涙が出てしまった。

でもダリの願いは、ダミアンの悪意にそれこそ負けなかったんだと思いたい。ウルは絶望しきることはなかったんですから。希望を求めて戦い抜いたのだから、決して負けたりなんかしなかったんです。もしかしたらそれすらウルを余計に苦しめた呪いなのかもしれないけど、そんな悲しいことは言いたくない。

生まれてきたことは、生きることは本当に何もかも呪いなのでしょうか。たとえそうだとしても、そんなことないと言いたくなる希望や美しいものは確かにある。それを私たちは見たはずなんです。この先何もかも台無しになってしまうし、この希望があるからこそ余計につらいけど、それでも今ここにある尊いものを否定することはできない。そう思いたい。この辺考え出すとほんと堂々巡りで困るんですけど、だからこそ信じたいものを信じることにします。たとえ絶望に変わるとしても、希望は意味や価値のないものなんかじゃないはず。なんかもう書いててマジでめちゃくちゃ恥ずかしくなってきたけどそう思いたいんですよね。

しかし未来の彼が今作以上に道化的に振る舞い、人にダリちゃんと呼ばせ、人間椅子に座ることを考えると重すぎて今後TRUMP観てもちょっと笑えなくなりそうです。グランギニョルでもTRUMPでもダリは何もできずに守りたかったものを失う。というかTRUMPではラファエロに「デリコ家の恥さらし」とか言ったり無視したりしてしまうし、人間変化は避けられないのかなと思うと余計につらいですね。まあ既に変わり果てたソフィとか見てますが。ウルを守ろう、ラファエロには厳格な父親であってくれというフリーダの望みを叶えようとする中でああなっていってしまったのだろうか。それともウルを守れなかったことがショックすぎての行動なのかなあ。それにしても、ではあるんですけど。

TRUMPではちょっと生死不明な感じでしたけど、ゲルハルトも含め結局生きてるらしいし(ソースはニコ生)本当に地獄じゃないですか。グランギニョルではまだ残されたものがありましたけど、TRUMPの後では本当に何もなくなってしまう。その中で彼は生きていくのか。生きていけるののでしょうか。もう託されたものも希望めいたものすら何もないのに。ダリやゲルハルトの後日談を描く予定はないらしいのですが、残念なような知りたくないような気持ちです。いやマジ絶対ただの生き地獄じゃん。つらい。

 

 

・ゲルハルト・フラ(三浦涼介

コルセット付きひらひらドレス(ではない)に総レース白手袋のツンデレ金髪ドリル美少女(推定30歳既婚男性)。知ってたけど顔がサイコーにいいです。顔何でできてるの? 陶器? 絵画から抜け出てきたのかな? 本当にああいうメイクが映えるったらないですね。ピンクのチークとか夢見る乙女か。衣装も男にコルセットとか腐女子の妄想乙(違う)。特に横や後ろから見るとドレス姿の貴婦人にしか見えないシルエットだし、ズボン見えてなかったらほぼ女装ですよね。ちょっと反り気味のツンとした立ち姿もたまらん。5回観たのにまだ見つめ足りない美しさ。できることなら永遠に見ていたかった。あと黒執事のときも思ったんですけど美しい男は這いつくばる姿もサイコーに美しいですね。精神的に打たれ弱く戦闘力も若干低めっぽいので地面と仲良しだし、自分を抱きしめる癖あるのでヘタレ臭を醸してるのに、それすらめちゃくちゃ画になって美しいので大好き。美しいってずるい。

そう、ビジュアルが発表されたときどれほどテンションぶち上げたことか。わ~りょんくんすご~い!綺麗!ほぼ女装!完全にしそジェリコのパパ!みたいな。あのシーンでそんなことを走馬灯のように思い出しました。まさか三浦涼介の女性性や美しさをああいう風に活かされるとは思いもしておらず、自分が何も考えずにはしゃいでいたこともあってものすごくショックで。男として欠けていることの表現として女性性を押し出すとは。しかも本当に女性と見まごうような美しい男にそれをさせるとは。ギャグシーンですが、設定的にも本当に女も羨む美貌なんですよね。悪趣味。キツい。だが好き。

ゲルハルトがやっぱり推しなんですが、ルックスもいいけど性格が推せる。というかあのルックスであの性格なのが最高。なんだかんだ言ってエゴイストなところが好きです。あれもこれも全部自分のためで、他人の気持ちなんて二の次にしてしまえる残酷さがいい。おそらくは素で、あたかも大義名分の下のことであるかのように被害者面して言ってしまえるところもたまりません。フリーダを殺した理由が「(ヴァンプ社会のために)君に死なれては困る」とかじゃなくてガチで自分のためなのが好きすぎる。ド性癖。あとここ若干クラウスっぽいところ。キャスパレの星に手を伸ばすからのなんかワラワラするところ(語彙力)もクラウスですよね。

ゲルハルトにとってダリはなくてはならない存在なんですよね。ダリが死んだら本当に生きていけないのかもしれない。彼にとってダリは「理想を映す鏡」的なところで、つまりは半身であり、モチベーションの源なんじゃないでしょうか。そしてそれには対等な、切磋琢磨し合えるライバルでなければ意味がないし、咬んでしまえば主従関係が生じて対等ではなくなってしまうし、ダリは自由奔放さという魅力を失って憧れの存在でなくなってしまうから咬んだりしない。他者であることにこそ意味がある。そこはアンジェリコラファエロと同じですよね。ダリとゲルハルトは、ラファエロとアンジェリコ、ソフィとウル、アレン/ソフィとクラウスのハイブリッドっぽい関係性に感じます。

ゲルハルトはダリを抱きしめはしても咬まない。ここはウルとの決定的な違いでもあります。どちらも相手を抱きしめるに至る感情は持っているのですが、ゲルハルトはダリを所有したり同化するわけにはいかなかったし、逆にウルはソフィが欲しくてソフィになりたかった。「君のようになりたい」と「君になりたい」は全然違うんですよね。ウルはソフィと同じなのに違っていて、だから憧れで好きでもあったけど本当に苦しくて、それをなくしてしまいたかったのだと思います。だからソフィを取り込んでしまおうとした。ゲルハルトはここんとこむしろ健全なのかもしれません。ゲルハルトはダリとの違いをポジティブな力に変えているので。ダリもソフィとは違って、まともにゲルハルトを諭せるのは子供と大人の差なんですかね(適当)。

ダリを軽蔑しているというポイントはおそらく貴族であることをわきまえない振る舞いに対してかと思うのですが、それにしたって結局そこも好きなんでしょって感じなのが好き。本人がシャイなのでツンデレしてしまうんですけどむしろそこがいい。最序盤のもかわいいんですが、特に最後のツンデレしぐさがたまりませんよね。「つきあってやるよ」って言われてめちゃくちゃ嬉しくて俯きながらもついついニコニコしてしまうんですけど(りょんくんのスマイル最高にかわいい)、ダリちゃんに顔を覗き込まれて片手で自分を抱きしめつつプイ!ってやつ。かわいい。最高にかわいい。役も役者も30歳男性のプイ!がこんなにかわいい。これは自慢なんですが一度上手前方に座れたので、このときの笑顔がバッチリ見られました。とってもかわいかったです。

あとゲルハルトと言えばノルマ要員っぷりですよね。TRUE OF VAMP、最初と(略)とかハグとか星に手を伸ばしてみたりとか、からの我は守護者なりとか色々と。やはり恍惚と星に手を伸ばす姿の美しさと来たらマジ最高。もっとじっくりやってくれてもと思うんですが、歴代ほどのネジの外れ方してないからかなこの人。ゲルハルトはウルと違ってまだ本気で命の心配をするような歳では全然ないので、今すぐなんとかしなくちゃという状況ではないんですよね。もちろん苦しんではいますけど、現状一応アンジェリコがいるわけで、秘密さえ守れればまあオッケーじゃね?みたいなところはあるというか、そのつもりだったでしょう。それに彼自身TRUMPの実在を本気で信じていたわけではないし。ゲルハルトにとってTRUMPは、いてほしい、いてくれたら何もかも解決するのに、であって「いる」じゃない。現に最後にしれっと棄教してますし、結局は捨てられる程度のものなんですよ。なのにオチがヴラド機関に所属だから本当にタチが悪いんですけど。

ゲルハルトはまともではないけど、なんというか決して狂気的ではないんだと思います。まともでない決断を理性で下してしまえるという人といったところでしょうか。難しい。苦しまないかと言えばそうじゃないけど、彼は自分のためにいくらでも残酷になれる。最後だって、本当にダリを想うなら彼の愛するフリーダを取る選択肢もあったはずじゃないですか(どちらが正しいかは別問題だけど)。

我は守護者なりはもちろん守れないのがミソなんですが、テンプレ化しすぎたのか即堕ち2コマレベルのスピード感になってて同情してしまう。まあだいたい自業自得ですけど。マリアに不貞をさせなくたって、プライド捨てれば親戚から養子取るくらいはできたと思うんですよね。その選択をしたのは「完璧な貴族」でありたかったからでしかない。しかし守護者発言したのに自分は死ななかったのは意外でした。ゲルハルト、アンジェリコ様の話し方からしてTRUMP時も存命っぽい感じではありましたが、ならばダリとめちゃくちゃ決裂して終わるだろうという予想だったのに全然そうならなかったのも意外。TRUMPの時代ではどういう付き合いしてるんでしょう。まだ普通に仲良いのかな。

 

 

・マルコ=ヴァニタス(栗山航)

ネーミング直球すぎません? ヴァニタス(空虚)って意味深通り越してあっこらアカンわって感じだもん。むしろ名前が出たときはキャスティングも立ち位置もまだ不明だったので、もっとミステリアスな感じの登場人物かと思ってました。で、蓋を開けたらアレだったので察し感がすごかった。前半のマルコは子犬オーラすごいしめちゃくちゃおぼこいんですけど、からの陶酔しきった顔とかダリを蔑むまなざしとかとても良かった。ツルっとしたかわいらしい顔立ちに浮かぶああいった表情のギャップがステキ。殺陣もかっこよかったですし。逆手はすぐ好きになってしまうからやめて(萌えギレ)

マルコについてはスーを守るシーンまでは元々のウルの人格がまだ残っていたというか、ウルベースだったけど、そこで力を使い果たして完全にダミアン化した、でいいんでしょうか。このウルさん、なんだかんだ言ってナイーブそうなところがTRUMPウルのパパですね。マジで嫌悪感でいっぱいな感じだったし、ゲルハルトにあんなことやこんなことをさせられたのには本当に同情するしかない。ただでさえどうかしてる上、ウルにだってスーがいますもんね。むしろ計画的に残酷劇に巻き込まなかったのが不思議なレベルですよね。ダリの一番の友でもあるし個人的な復讐もできるしやっときゃよかったのに。でもこう、「あっここで踏んでくれたらサイコ~」ってタイミングでゲルハルトを執拗に足蹴にしてくれたことについてはたいへんありがたかったです。好き。あと「うるさい!もうウルはいないんだよ!」で\ウルだけに/という幻聴が聞こえてしまったからアンジェリコ様とジョルモロを許さない。

ダミアンの言う「闇が深いほど星は輝く」って、シリーズで繰り返し繰り返し、正論として言われてきた「花は枯れるから美しい」と同じことで、だから彼の理論をひっくり返すのは難しいと感じるんですよね。ダミアンの言うとおり、全ては呪いなのかと諦めたくなる。この辺については上で書きましたが。クラウスのためとは言っても今作見た限りではダミアンの独りよがり(いっぱいいるけど)に思えるんですけど、実際クラウスはダミアンのことどう思ってるんでしょうね。そもそもイマイチ感知してなかったら笑えますが(笑えない)。しかしクラウスがその気になればダミアンを滅ぼすことはできそうな気がしますし、感知してるなら少なくとも本気で嫌がってはないことになるような? まあクラウスってすぐ人燃やすしなあ。かと言って積極的に受け容れるようにも思えませんけどどうなんだろう。クラウスの側近だったらしいことを考えると、なんかその辺の人間関係もあるんですかね。sacrifice TRUMP(仮)が上演されればわかるか。しかし何年後になるやら。今はCOCOON(仮)が一番観たいですけど、何からやるのかなあ。というかもう石舟の件が気になりすぎて健康に気を遣っていただきつつ早くPendulum書いてほしさしかないんですが(SPECTERを再生しながら)。

 

 

・李春林(東啓介)、歌麿(松浦司)

あえてまとめて語りたい腐女子の考えたさいきょうのヴァンパイアハンターコンビ。末満さんは脳内にいったい何飼ってるんですかね。師匠と弟子で、ダンピールと後天的ヴァンプ(新設定)で、飼い主と犬(駄犬だが忠犬)で、実は歳そんなに離れてないっぽくて(しかも役者の年齢差は逆)、弟子が師匠を咬んだらイニシアチブで超パワーアップするわ(新設定)、しかも毎回やる必要あるわ、師匠が弟子に命令しろと命令するわ、ときどきお互い敬語外れるわ呼び捨てするわ、盛りすぎ以外の感想が出てこないんですが。だが好き。普通にニヤニヤしてしまう。

でも両方生き残ったのがなんだか解せないんですよね。ニコイチだし引き裂かれるとばかり。観ながらパワーアップの反動とか暴走で春林が死ぬを予想しつつ、「今だ師匠!」であっこれ春林が歌麿殺しちゃうパターンか~と思ったら普通に生きてるんですもん。周りがあんなことになってるのに。まあダミアンにしてみれば単なる邪魔者くらいのもので、確実にひどい目に遭わせる理由はなかったんですかね。そのせいか歌麿も含め、意外と話の流れに関わるわけではない。あとやっぱり単純に強すぎるからかな。気功とイニシアチブパワーがマジカルすぎるんですよね。まあキキとアンリも同レベルのブーストかけてるわけではありますが。危ないから下がってろって言われて下がったのに余波を喰らってポコポコ倒れる歌麿はかわいそかわいい。と思ってたのにニコ生の発言ですよ春林師匠…。

 

春林師匠は縦に長い(東さん初見)。歌麿に咬ませるあたりなんか大開脚してるからウワーすごーいって感じだったポジティブできる子ダンピール✌☺✌ 手足が長いからああいう衣装も中国武術風アクションもたいへん見栄えがしてよろしいですね。素手も扇ありもかっこいい。下半身の布が二重三重になっててバサバサ豪華。いちいち拱手してくれるのも好き。あとなんとなくちょっと昔っぽいよな~とか思ってたら一部でCLAMP呼ばわりされてて笑った。X中期あたりくらいのね…わかる…。

グランギニョル本編ではごくまともだしそんな闇深そうな感じでもないのに、小説読んだらなんだか純粋な目で見られなくなるのがなんだかデジャヴ。バックボーンの激重っぷり、けっこうシリーズ屈指のレベルなのでは。TRUMP世代は出生の秘密を自分では知らない子ばかりなんですが、この人は全部知ってるし、父親を殺すのが生きる目的(呪い)なんですよね。察しさせないからこそ闇が深そうで怖い。「次の任務に向かうだけです」という台詞には最後の任務への予感を込めているそうですが、やはり既に次の任務の指令を受けているんでしょうか。そしてその内容は父親を討つことなのか違うのか。グランギニョルでイケイケすぎたし、Pendulumあたりでちょっと語られるとしたら小説媒体だしひっどい死に方しそう。小説ならグロでもなんでもやりたい放題ですもんね(絶望)。ダリちゃんも彼の死を知るのでしょうか。悲しい。

今作は回顧録としての演出にSPCTERのセルフオマージュ感があり、春林は石舟の役ですが、希望を残して終わったようでいてこのあと死ぬよっていうのも石舟と同じですよね。しかし石舟さんは手帳スッと閉じるのに、春林師匠はパァン!ってやるからなんだか面白かっこいい。

 

歌麿は一見して萬里と仲良さそうに感じられるのがいいですね。「歌麿の方がマシだぜ」ってどんな人なんだろうと思ってましたが、普通に相性良い感じだったか。というか喧嘩友達みたいな感じですかね。何にせよ二人でギャーギャー騒いでるのを石舟と春林がニヤニヤしながら見てるのが目に浮かぶようです。つらい。しかしこの手の性格で普通に師匠大好きなのってなんだか意外ですね。「困ったちゃん」と言われてたし、てっきり反抗期キャラかと。確かに単体では困ったちゃんですが、春林にはめちゃくちゃ忠犬。柴犬っぽいですよね。師匠俺は犬じゃないです~!からのワン!からのちょっと嬉しそうに寄り添うのやめろよかわいい。

小説を読むと春林とは崔・蘆水や石舟・二代目萬里と違ってそこまで歳離れてなさそうに思えるのですが(春林の約2歳年下の萬里と、さらに2歳年下の石舟と「俺たち」とくくられてるので、春林とはあっても5歳差くらい?)、春林はかなり若い頃からハンターやってたみたいですし、ダミアンに襲われたときに助けてもらったとか、そうでなくても何か半端者として教えを受けたり学ぶことがあったりした感じかな。萬里にちょっと引かれてるくらいだし、よほど慕ってるんでしょうね。

春林は全然闇見せてこないのでちょっと考えるにも難しいんですが、歌麿は端々からつらさが見えてかわいそうになってしまう。「吸血種が反吐が出るほど嫌い」って、自分も後天的だけどヴァンプじゃないですか。憎い相手と同じ存在になってしまった絶望とか、その吸血種として生きていかなければならない苦しみとか、吸血種としての力を行使するのだってどんなにつらいか。しかも大好きな師匠に対してたびたびとは。でもそんな人生で、似た存在である春林がそばにいてくれることはやっぱり彼にとって大きな救いなんだろうな。

最後はマルコを殺してますが、仇本人ではないし、ダミアンコピーってめちゃくちゃ個体差あるし、彼の復讐はまだ全然終わってないですよね。もし仇のコピーを殺してもこの世からダミアンコピーを滅ぼすまで彼の戦いは終わらないのかもしれないし、だとしたら歌麿が復讐を終える日は実質永遠に来ないことになります。一生呪いに縛られたままか。つらい。春林は次で死にますけど(「最後の任務」だから死は確定でもないか?)、歌麿はそれを見届けてまだ生きるのでしょうか。だとしたら二代目萬里と一緒に仕事したり鍛えたりする機会があったりするのかな。石舟の件にも関わるのだろうかと思うとつらいですけど。そういやハンター組、萬里と春林に名字があるのはなぜなんだろうか。

 

 

・アンリ・ガトー(藤木修)、オズ・ローナン(大久保祥太郎)、キキ・ワトソン(田村芽実

繭期ちゃんたちかわいい。好きです。全然マークしてなかったのでこんなにかわいいとは。全員ハイカットのコンバース(?)履いてるのかわいい。キキが引っ張りつつ状況判断はオズがしていたり、最終的にはアンリがなんとかしたりと役割分担とか支え合いがしっかりしていて良いですね。彼らはたぶん3人でいるからこそ何とか保てているものとかがたくさんあるんだろうな。

アンリは狂ってやさぐれているようでいて、反面まだまだあどけなくて儚くて繊細な、少年らしいメンタリティの持ち主なのがいいなと思います。バルラハと見つめ合って、からのキキに歌ってとねだる一連の流れの今にも消えてしまいそうな感じも、戦いながら苦しみを吐露する姿もたまらなくなってしまう。ここの「もう泣かないと決めた」から展開するBGMも好き。アンリはお咎めなしで繭期さえ明ければ普通に生きていくようですが、ここにホッとするようでいて、シルバーアイのことを思うとこのシステムに少しモヤモヤしてしまう。萬里のようにアンリを怨む人だっているかもしれないし、だとしたらこの先どうなるのか。藤木さんは初見だったんですがまた観てみたいです。全然違う感じの役とか。

オズは躁鬱激しいキャラですが、メンヘラ演技のクオリティが高すぎてなんだかこっちの居心地が悪くなってしまった(もちろん褒めてる)。上で状況判断はオズと書きましたが、臆病者で自信がないからこそ引き際を心得ているし、そしてとても優しい子。素で本当ならキキは自分を愛してるわけないんだと思っているところが切ない。オズの予知は口ぶりからすると確定された未来を見るものであるか、少なくとも彼自身はそう信じているように思えるんですが、だとしたら逆にあそこでキキを逃がす必要はないんですよね。一緒に戦ってもキキはなんとか生き延びられたし、一緒に逃げてもオズは死ぬんですよ。でも(だから)彼はあえてキキを逃がす。ほんの少しでもキキの生存が確実になるように。愛ですよね。抱き合うとき、先にくっつくのはキキなんだけど、力を込めてぎゅっとするのはオズ、っていうのもいい。兄のサトクリフとイレギュラーの方向性が同じなのは、血がつながっていると能力も似るということでしょうか。

キキは2人にとっての太陽みたいな存在だったんじゃないでしょうか。キキが引っ張ってくれるから、オズもアンリもなんとか歩ける。でもキキにとっても、そうすることが何か拠り所だったのかな。そうだといいなと思います。あの愛情深いキキが本当に繭期を越えてもオズとアンリを愛していられるのかどうかはわからないけど、どっちが幸せなんでしょうね。これから先生きていくためには、2人のことなんか忘れてしまったほうが楽なのかもしれない。グレコとは交差する方向に逃げているということで、おそらく出会うんでしょうね。2人のずっと先の子孫がマリーゴールドなのかな。

 

 

・スー・オールセン(田中真琴)

かわいい~~~~~~~~~~好き~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。めっっっちゃくちゃにかわいいですね。声もかわいい。好き。Twitterフォローした。衣装もふわふわでかわいくてさいこう。総合的には「ダーリちゃん?↑」ってとこと、「私はそんなに吸血種のこと嫌いじゃないわよ〜」ってとこがかわいさ選手権優勝(1位タイ)。まだ女優さんとしては駆け出しということでいいんですかね? でも全然そんな風には思わなかったな。これからのご活躍が楽しみです。

スーは潔癖そうな心優しい娘である一方で愛する男のために尽くしてしまう女でもある、というギャップが好き。真ウルと同じような復讐心があっても何もおかしくはないけど(あったならダリやフリーダとの交流の中でその気がなくなっていったのかも)、ほとんどそんな風には見えなかった。普通にいい子で、だからいろいろと苦しむんだけど、それでもやっぱりウルを愛することはやめられなくて色々ズブズブっていうのがいいですね。

しかしこいつはスパイだったんだよ!とか言われてもスパイ行為してたか?と思うんですが、そこはデリコ家に捜査本部が置かれたのは予想外発言と併せて、よそに捜査本部に置かれる前提で、それだとデリコ家内部のことを把握しづらいのでデリコ家に送り込んだってところでしょうか。会議のシーンにいたのも一応はスパイとしてだったり?

子供の父親について完全黙秘してたのは嘘はつきたくないからですかね。嘘をつかずに父親について話そうとするとあれもこれも話すことになってしまうから? 嘘つけなさそうだし、かと言って上手に隠しごともできなさそうな性格はしてると思う。別にダリの子供だと思わせる必要ってないような気がするんですよね。ジャックちゃんはそのネタで脅迫してたけど、ダミアンとは関係ないしなあ。

 

 

・フリーダ・デリコ(愛加あゆ)

かっこよかった。高貴で愛情深く寛容で、美しく気丈で凛としていて、 まさに理想の貴族の女性像って感じですね。なおかつそれが素というわけではなくて、そうあろうと努力し振る舞っているというのがとても愛おしいし、そこがまたかっこいい。「ずっと聞けなかったこと、聞いてもいい?」で泣きそうになっているのが本当に好きなんですよね。ある意味最も人間くさい人物だと思います。

ダリは否定しているけどスーは黙ったままだし、スーが何か言ったとしても本当かどうかはわからない。そんな中でダリを信じることができなくても、フリーダはスーと子供を守ると言うんですよね。彼女は幸せであろう、高貴であろう、理想の女や妻であろうと努力している。それが伝わる(伝わってしまう)。そこが好きです。あと「スー!!」の叫び声がなんかすげー好き。全体的に宝塚っぽいな(OGさんですけど)と思うんですけど、その雰囲気がまたフリーダにマッチしているというか。フリーダとしてではないけどお歌もすごかったなあ。本当に素敵でした。あなたは世界一速い椅子よー!

 

 

・バルラハ・ベル(窪寺昭

彼のあの執着はいったいどこから来ているんでしょうか。自分は人間なのに繭期の少年少女を使ってTRUMPを作ろうとするというのは、ちょっと違和感があるんですよね。Twitterを見ていると、自分の子供とかヴァンプの親しい相手(恋人とか)を亡くした説とか挙げられてますが、私もその辺がありそうかなと思います。どこか父性めいたものが感じられたり、実験対象に愛着を持っているのもしっくり来るし。小説Pendulumは組織の方のペンデュラムを追うというストーリーなのでしょうし、バルラハが出てきたり背景が説明されることもあるかも。

窪寺さんのコメントでもその辺書いてありますが、ほんと特にアンリには愛着がありますよね。「お前をFALSEではなくTRUEにしてやる」「お前を死なせたりしない」と抱きしめるのは、TRUMPへの崇拝だけでは説明しきれない。アンリと見つめ合うシーン、特にお気に入りです。繭期組があの状況から抜け出せないのはマルコ=ダミアンのイニシアチブゆえですけど、彼らバルラハのことは嫌いというわけでもなさそうだし、この辺の絡みとかバックボーンとかもっと見てみたかったなあ。やはりPendulumが待たれますね。Pendulum読みたい…。

あと個人的には、バルラハこそが「庭師」のモデルなのではないかと思います。LILIUMでうたわれる「庭師」は、メタ的にはもちろんファルスなんですが、あの世界で語り継がれる物語としてはモデルがいるのでは、しかしクラナッハだと違和感があるな、とずっと考えていました。クラナッハは確かに永遠に枯れない花を咲かせようとしたし、一部或る庭師の物語の歌詞そのものの過去も語られてるんですけど、クラナッハのそれまでの人生とか、SPECTERでクラナッハに起きたことを全て知り得る人物っていないんですよね。次代に語り継ぐという点を見ても、石舟・ノーム・クラウスは違和感があるし、かと言ってグレコはクラナッハのことなんかほとんど知らない。

しかしキキがバルラハのことをおとぎ話としてアレンジしたものが庭師の物語だと考えると、かなりしっくり来るんですよね。庭師の物語は語り継がれてきたものであるというのも、子供を産み、かつLILIUM時代まで血脈が続くことが確定しているキキなら最もありそうなことだし。バルラハの過去って謎だから庭師の物語を当てはめることもできるし、違和感の源だった「庭師の亡骸の上に咲いた花も儚く枯れて朽ちる」という部分も、花をバルラハの作品かつバルラハの死後も生き、しかしいずれは死ぬアンリやキキと解釈すれば通る。特にキキは子孫も花だし、オズとのやり取りも「キキ=花」を意識しているので、そういうことなんじゃないかなと。

 

 

ヨハネス・ヴラド(陰山泰

BGMが小さくならないところなのでダリの「このパワープレイ親父め!」がなかなか聞き取れなかったんですけど、理解したときちょっと笑ってしまった。ちょうど殺陣一生懸命見てた回で、60代とかだろうにめちゃくちゃパワー型でかっけ~浪漫~!って思ってたところだったんですもん。しかしイニシアチブでブーストかかってるだろうとは言え、まだまだ30歳の剣に自信な男をゴリゴリ力押しするおじいちゃんイイ…。やはり若かりし頃は異端審問官とかでブイブイ言わせてたんでしょうか。

意外とお茶目だしダリとも仲よさげだし、ゲルハルトとダリの喧嘩を止めたりとかもよくあったのかな。ゲルハルト的にも素を見せられる相手な気がする。直接ではないとは言え、あんなにプンプンしてる姿なかなか人に見せないと思うんですよね。2人のこと子供の頃から知ってたりするんでしょうか。うわめちゃくちゃその頃のエピソード知りたい。子供の頃のダリちゃんってクソ生意気だったんだろうな(今でもか)。それにゲルハルトはさぞかわいらしかったことでしょうね~! 推定30であの美少女ぶりなんだから少年時代とかそれこそ天使だったろ。ヨハネス卿(40代)が2人の剣の練習相手とかしてたら萌えますねえ。

最後はダリとゲルハルトをヴラド機関付きに任命して終わりですけど、あれ本当に悪い冗談にもほどがあるって感じじゃないですか。それまでTRUMPはいるとかいないとかで争っていたのに、悪いなTRUMPはほんまにおるで^^お前らにはこれからTRUMPのお世話してもらうで^^とかどうかしてる。それにグランギニョルはもうすぐ幕を閉じるだのなんだの一人で言ってたところがちょっと気になるんですよね。ダミアンコピーには適正とか勉強とかいろいろ必要みたいですけど、ヨハネス卿が勉強してなかったとは言い切れないし、実はまだダミアンの残酷劇の中にいたりして。だとしても栗山ダミアンの指示とかではなさそうですが。まあ春林もヨハネス卿のイニシアチブは切れたって言ってたし、そこまではないかなあ。

 

 

・ジャック・ブレア(服部武雄)、情報屋黒猫(菊池祐太)

情報屋さんたち。いずれもワンシーンワンシーンでは魅せてくれたんですけど、だからこそやっぱりちょっと重要度が低いというか人間関係弱かったり、単純に出番が少なめだったりが惜しいですね。これが言いたかったので括った。

ジャックちゃんはどんな悪役かと思えば意外と癒し系で驚き。ゲス→かわいい。ゲルハルト流下々の者への「ありがとう」を引き出した功績は大きい。あとウィッグがかわいくて好き。普通に原初信仰の信徒としてスーを取り戻そうとしていたわけなので、最終的に無害化したのはフリーダのイニシアチブのおかげでしょうけど。フリーダ様グッジョブ。

黒猫は出番が少なすぎてなあ。初演ソフィ/ウルということでちょっとそっち方向の期待もあったのですが。でも黒猫ムーブが好きすぎるしお衣装がかわいい。なんでかばんから尻尾出てるんだ。ハンターコンビとはわりと付き合い長そうだし、こっちもちょっとだけでいいからPendulum出ないかなあ。あと「よろしく、ヴァニタスさん」のシーンはやはり何か感じ取っていたんですかねっていうのと、誰か来たからって簡単にドアを開けるのはやめよう不用心すぎる。

 

 

・ハンス・ベケット(池村匡紀)

普通に40代あたりかと思ったら役者さんはまだまだ20代なんですね。全然わからなかった。めちゃくちゃ面白かったので、この人もまた見てみたいところです。「旦那様がナルシストだったとしてもあんなに美しいんだからナルシストで当たり前だろ! 何の問題がある!」理論が一番好き。わかる。お顔も立ち居振る舞いもたいへんお美しくていらっしゃいますもんね。

しかしグランギニョルそこまで人死んでないのに(麻痺)、ハンスは過去作並みに流れで殺されてて同情を禁じ得ない。死んだとき忙しすぎてダリちゃんからコメントももらえませんでしたしね。かわいそう。

 

 

・ダミアン・ストーン(日南田顕久)

この人も惜しいなあ。ヒャッハーしてたと思ったら妙に常識人めいていたり悲哀を感じさせるようなところもあったり、いろいろバックボーンがありそうなのに。自分が出来損ないのコピーなことに対してとか、ちょっと思うところがありそうで気になるんですよね。これはもうPendulumで出してもらうしか(バカの一つ覚え)。

日南田さんもTRUMPシリーズのOBですね。TRUMPではあまり注目できていなかったので、じっくり見られてよかったです。超個人的な話ですが、アンサンブル3人組では植田さんも2度ほど見たことがあるので、あとは傳川さんも見に行けばコンプw

 

 

 

・今回出てない人について

あらすじの時点でラファエロがピエロと化すのは見えてたんですが、まさかアンジェリコ様が「生まれてこなければよかった」なんて思われていたとは。てっきりご両親に愛されてすくすく育ってこられたものかと。つらい。まあマリアの記憶はないということなので、ゲルハルトには愛情いっぱいに育ててもらったと信じたいですね。なんていうかあの人に育てられてあんな子になるのかとは思いますけど。それに何が純血倶楽部だよ…。たしかにヴァンプとしては純血だけどフラ家の血引いてないのかよ…。ラファエロにしろアンジェリコ様にしろ、何も知らないのが救いと言えば救いですが。

あと石舟ですね。石舟そんなやつだったのかよっていう。石舟と萬里ってソフィとウルとかみたいなニコイチとは違う種類の二人組だと思ってたんですけど、そんなに萬里のこと好きだったのかよというかなんというか。シモンは動機のある人間は呪われていると言ったけれど、呪われていなかった結果として新たな呪いを受けてしまうってなんなんですかね。殺されるっていうのは前から末満さん言ってましたけど、まさかそんな理由というかガチで敵対した結果とは。正直インパクトでかすぎて吐きそうになった案件。サラッと言われたせいもあってグランギニョル本編よりもショックだった。もう早くPendulumを読ませてくださいTRUMPよ…。殺すなら殺せ。

 

 

思うままに書いていたらめちゃくちゃ長くなってしまった(約15000字)上にとっちらかってますがもうこの辺で。DVDは年末発売! パーカーは9月! シリーズ最終作への見通しも立ったみたいですし、これからもTRUMPシリーズ追いかけるのが楽しみです。10年以内くらいに完結するんですかね。それまで生きなければ。