ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

ミュージカル「1789」に行ってきた

フランス発フランス革命フレンチロックなミュージカル、1789を観てきました。やっぱり元々が最近の作品(2012年)なだけあってか、オシャレで現代的な音楽やダンス、プロジェクションマッピングなんかが使われていて格好良かったです。あとベルサイユのセットが豪華な感じで好き。

私が観に行ったのはロナン=加藤和樹、オランプ=夢咲ねね、マリー=凰稀かなめ(敬称略)の回で、加藤くんと夢咲さんと子役の2人が千秋楽ということでした。話題になってるから行ってみるか、くらいの極めて気軽な感じで行ったので(日程的には都合がつきそうな日を選んだだけ)、行ってみたら千秋楽の挨拶始まってびっくりしましたね!(アホ)

フランス革命というメジャーな題材でしかもフランス発ということもあり、こいつは誰で最終的にどうなる的な説明がほぼ一切なくて、やっぱり時代劇(?)を観るときはちょっとお勉強が要るなと思いました。知ってたら絶対もっと楽しめたろうなあ。アルトワ伯とかたぶん初めて知ったわ。バカがバレますが私のフランス革命知識ってほぼ小学生の時に読んだベルばらとマリー・アントワネットの漫画伝記だけなんですよね…。高校では日本史選択だったし。考えてみたら日本の時代劇でも信長の説明とかしませんもんね。 1789はあくまでロナン(とオランプ)の物語で、歴史がどう進んだかとかみんな知ってるよな!!的な波動を感じました/(^o^)\

とりあえず気になったところから言うと、紗幕に映像を投影し、その前で芝居させつつ後ろでは転換、というのが多用されていたんですが、なぜか2幕からやたら足音が気になってつらかったです。音出ないようにするか音楽かぶせてよぉ! あとサイラモナムール(恋人たちがペアになってダンスとかする歌)のときロベスピエールの彼女が急に出てきたのが気になりすぎて集中できなかったのと、ロナンくんが手のひらクルクルしてた理由がよくわからなかった…なんで急にキレるんだよこいつら悪くないじゃん! むしろ頑張ってたじゃん! ついでに棺の前でイチャつくなよ不謹慎だろ!

好きなところ、よかったところ的にはまず登場人物が仲良くしてるシーンはかわいくってニヤニヤできて好きです。なんと言ってもシャルロットが可愛すぎる! ダントンに抱っこされたり、ロナンとおてて繋いでハケていったり、カテコではおいしいところを可愛くキメたり、もうメロメロでした。有能だし。ルイ=ジョセフも天使のようで可愛かったなあ。オランプもなんていうかぼくのかんがえたさいきょうのヒロインかな?って感じで可愛くて強い人で最高でした。好きです。ツンデレっていいよな。

でも革命家3人組とか仲良しでかわいいなと思ってたのに(ロベスピエール+ロナン+デムーランで肩組んで歌うところが好き)、後からWikipediaとか見たらこいつらこの後仲違いしてリュシル含め全員処刑されるんかいと…。どちらかと言うと知っててその無常を楽しむのが正解だったんでしょうけど白目剥きそうでした。

ラマールたち3人組もコミカルで好きなんですが、3部会のパペットからの操り人形演出がめちゃくちゃ好きです。あとラストの退場の仕方が好きすぎる。

ほかはアルトワ伯かなあ。お耽美で美しい出で立ちから繰り出される如何ともしがたい小物&ナルシシストっぷりがグッド。イリュージョンできるし。オランプモテモテすぎない?と思ったんですが、元々はあの歌ラマールの担当だったんですね。マリーも話が進むにつれていい人化していったりしてましたが(白いドレスが美しかった)、オリジナル版ではあんなキャラじゃないらしいしオリジナル→宝塚でかなり改変されてるっぽいですね。実際比べて観てないので良し悪しは知りませんが。

総合的には、歌・ダンス・演出・キャラ立ち・美術は素晴らしかったし好きだけど心情の描写・変化には突っ込みどころを感じる、1幕の方が好き(2幕でテンション下がった)という感じ。ちょっと一言添えてくれれば自然なのに…と思うところが多かったので残念でした。でも再演があれば観に行きたいかな。

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

先日「詭弁・走れメロス」を観に行ったのをきっかけに原作の「新釈走れメロス」に目を通ししたのですが、浅学のため「新釈走れメロス」に収録された短編のパロディ元を山月記走れメロスしか読んだことがなく(教科書に載ってた)、読破をひとまず断念して森見と言えばこれっぽいなという一冊、一緒に買った夜は短し歩けよ乙女を読んでみました。走れメロスともリンクしてると聞いたので。

メロスを観ていても思ったんですが、やっぱり文章がとても好きですね。どうして今まで読もうとしていなかったのかというと、まあ言ってしまえばメジャーなものにあまり興味がないからなんですよね。そりゃ「夜は短し~」とか「有頂天家族」とか「四畳半神話大系」とか、森見さんが売れっ子なのは知っていましたが、だからこそ手が出ずにここまで来たわけです。世間で人気で誰でも知っているようなものを自分が知らないという状態が嫌いで、かと言って素直に触れてみることもできずマイナー(そこまでマイナーでもない中途半端)に逃げるというアレな人間なので…。

話を戻しますと、森見さんの文章っていうのはすごく面白いなと思います。難しげな熟語がポンポン飛び出したり、時に文語調でありつつも軽妙でお洒落で楽しくて、なんというか一言で表すなら芝居がかってるんですよね。だからこそメロスもああいう形での舞台化が合うのか。あんな風に声に出して読みたくなります。

「夜は短し~」は「私」(先輩)とヒロインの「黒髪の乙女」が交互に一人称で語るという形式を取っており、しばしば不思議な出来事に巻き込まれる二人の一年間を描いた恋愛小説。「黒髪の乙女」の非現実的な可愛らしさとちょっと変わった感性もたまりませんし、そんな彼女を「とってもいい子」くらいに受け容れられるフワッとしてユーモラスな人々ばかりの摩訶不思議な作品世界自体が面白く、私としては非常に好みです。

走れメロス」の芽野と芹名が属している詭弁論部、そして芹名と桃色ブリーフ事件も間接的に登場していてニヤニヤしたんですが、「夜は短し~」の登場人物は森見さんの他の作品にも多く登場しているということで、これが沼への誘いなのね、という気分です。そして悪いことに私はそういうタイプの作家さんが大好きです…。リンクしてたりとかスターシステムとか。ということでしばらく森見作品を読み倒す予定です。

京都にて「青春音楽活劇 『詭弁・走れメロス』」をキメる

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

 

私は正直言って、なんでもかんでも「キメる」などという昨今の風潮は嫌いなのです。しかしあえて言おう、「詭弁・走れメロス」をキメてきた!と!

「ヤクをキメる」などと言いますが、まず私はネットスラングとしての「キメる」とは、その「ヤクをキメ」たときのような多幸感などに包まれるような何かを摂ることであると理解しております。今回観てきた「青春音楽活劇『詭弁・走れメロス』」とは、太宰治の「走れメロス」を元ネタに森見登美彦が書いた「新釈 走れメロス」を原作とした舞台でして、これがまさに「キメてきた」と言いたくなるようなそれは楽しいものだったのです。

「キメる」と言われるようなものは多くの場合「いいぞ病」と密接にリンクしており、「いいぞ病」とはそれを人に勧めるにあたって「いいぞ」としか言えなくなってしまう症状のことであります。「上手く言えないけど上手く言えないくらいこれはいいものなんだよ」という気持ちを表す言葉こそ「いいぞ」(たぶん)。

でもって、「詭弁・走れメロス」はいいぞ

主人公の芽野史郎(武田航平)は「走れメロス」のメロスにあたるキャラクターであり、その友・芹名雄一(中村優一)はセリヌンティウスに相当します。ふたりの所属する部活・「詭弁論部」が部室を奪われ廃部の危機に晒され、その不当性を訴える芽野に「まあそこまで言うなら明日の日没、学園祭のフィナーレをブリーフ一丁で『美しく青きドナウ』を踊りきり飾ることができたら部室は返してやろうじゃないか」と部室を奪った図書館警察の長官(市川しんぺー)に言われ、「やってやろうじゃないか、ただし姉の結婚式があるので(大嘘)出席したい、人質として親友の芹名を置いていく」として実際は満喫にこもったり、嘘に気付いてなんとか桃色ブリーフで踊らせんとする長官の追っ手から逃走したりするというストーリーです。

 このお芝居の特筆すべき点は、「原作の地の文まで台詞になっている」こと。「○○は××した」のような地の文を役者が台詞として話すのです。これは本当に説明するより見てほしい!という部分で、早口なんだけど早口すぎない語り口、語り手が変わっても一切途切れることのない滑らかさ、テンションの高さ大げささなんかが相まって、それはもうすごいスピード感を生み出していました。シーンにもよりますが、一定のリズムというかテンポがあって、最初から最後までその勢いなんですね。突然担ぎあげられてドワーッと運ばれてそのままゴール!みたいな感じで(意味不明)、これが「すごい」「楽しい」「いいぞ」としか言えなくなる原因の大部分を占めています。とにかく勢いがものすごい。

 そしてそれだけじゃないのが小道具などの取り回し。「どっからか出てきてどっかに消える」んです。マジで。

そこを見ようとするとセットの後ろの方から取り出したり、袖に投げたりしているのがわかるんですが、逆に言えばそうしないと流れの中でいつの間にか出てきていつの間にか消えるようにしか思われないのです。一定の、そして速いスピードの流れがあって、それが止まったり澱んだりしないんですね。「音楽的」とでも言えばいいのか。かつ、常にどこかに注目させられてしまうので、小道具がどこから出てきてどこに行くのかなんて気にしている暇がないのです。どれだけ計算や段取りがあってそれをどれだけ稽古してきたんだろう?と思ってしまうくらいでした。

 途中歌やダンスのシーンも入るのですが、逃走シーンなんかはこういう感じの現代アート的なダンスかマイムのパフォーマンスありそうだなあ(無知)なんて考えるような優雅(笑わせに来てる)なものだったりして、やたら主演・芽野史郎役の武田航平くんがリフトされまくっているのが印象的でした。台詞のあるシーンとは違ってスローモーション的な表現であることが多かったからでしょうか。思ったらそういう風に緩急がついていたんですね。そう言えばものすごい勢いだったと感じさせながらも飽きない・疲れないのはそういうからくりだったのかもしかして!

 ネタバレなしで語れるのはこれくらいなのですが、本当にこれまでになく舞台演劇含むパフォーマンスとは関わる全ての人の作品なのだと感じさせられるようなものが「詭弁・走れメロス」でした。初演もできれば観てみたいので(今回は一部キャストを変更しての再演)、どうかこれを機にDVD再販してくれますように!

 

以下、ネタバレあり萌えありでの感想など。

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中之島春の文化祭とか

FC2からはてブロに引っ越してみました。特に理由はないんですが。

FC2ってそれはもうブログそのものは消したり作ったりしながらですが、小学生の時から使ってたんですよね…恐ろしい。もう最初のブログとか消してありますけど残ってたとして絶対に見たくない。死んでしまうわ。どんな痛々しいことを書き連ねていたかと思うともういたたまれなさすぎます。

 

以下、Patchさん関連で最近のこと。

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Patch stage vol.8「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」

劇団Patchが4周年だそうです。おめでとうございます。
SPECTERからの新参ファン…と思っていたらもう1年が過ぎて、Patchさんも4周年。
ファンとしての浅さは相変わらずですが(過去公演とか観られてないし)、これからも応援させていただく所存です。
磯部が終わったと思ったら今週末はもう中之島春の文化祭だったり、個々客演があったりで忙しいでしょうが体調など気をつけていただきたいところですね。

末満さんもアフタートークやパンフレットの挨拶で言及されていますが、この磯部磯兵衛物語、「熊本さん」は登場するわ、揺れるわ燃えるわ溺れるわ死ぬわ(死なないけど)。
東日本のときは脚本の修正などをされたそうですが、今回はひとつ修正するとなるともうキリがないと。
その中で変更も自粛もすることなく無事に全日公演ができたこと、してくれたこと、本当に良かったですし、ありがたかったです。
磯部は初日と千秋楽に行かせてもらいましたが、本当に面白かったし、元気をもらうこともできました。ありがとう。


以下、ネタバレありで感想など。

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「仮面ライダーバトライド・ウォー創生」 雑感

【PS3版】仮面ライダー バトライド・ウォー 創生 メモリアルTVサウンドエディション

発売から一週間ほどが経ち、のんびりプレイで一応全キャラ開放できました。

過去作は未プレイで、無双系自体ほとんどやらないので好きなライダーでモリモリ戦えるだけでかなり楽しかったですね。

中でもお気に入りのキャラが強かったりするとテンション上がったり。

とりあえずマッハ贔屓でマッハだけやたらレベル高いです。

マッハより強い、使いやすいと感じるキャラはいるんだけど愛だよ愛。キャラゲーだから最終的には愛!

とはいえそもそも技数が少なかったり、遠距離技や広範囲技に欠けたりするキャラってどうしても目についてしまいますね。

やることが多いキャラは最初は面食らうんですけど、慣れてくるとやっぱりバリエの少ないキャラが気になってくる。

ビーストとか特に泣ける感じでつらい。バイクもないし。ただ高速で走るしかないディエンドに比べたらマシかもしれないけども。

ストーリーの方はわりとまさに春映画(悪い意味で)。

1話再現が限られたキャラクター(クウガ、アギトなど)しかないのはガッカリでした。

何人か助けたらいつの間にか全員集合、その割にかったるい特訓イベントは全員分(平成)ありとかよくわからない。

2号ライダーたちが助けに来る流れは燃えたけどその後いつの間にか洗脳されてるのもなんかダサい。

洗脳から救出→集合して助けてくれるっていう逆の流れじゃいけなかったんだろうかw

あと斬月・真がその集まりにいるというか鎧武だけちょっとサブが特別扱いっぽいのは単純に不思議。

しかしこの集合の構図、出たときから言われてるけどバイクなしの二人が不憫でちょっと笑ってしまう。

とはいえサブライダー救出の後の掛け合いなんかは好きですね。

妙に短い組もありますが、特に鎧武&バロンなんかはグッとくるし、ウィザード&ビーストはこの二人らしく可愛くて良い感じ。

助けられた側がやたらデレてる組も多くて、カイザなんかは気持ち悪いくらいだと思う。誰だこいつ。

あと不満点で言うと、せっかくストーリーがあるんだからミッションごとにちゃんとボイスとかもっとあればなと。

同作品のライダーで出撃させても汎用ボイスということが多くて残念。あっても片方とかだったりするし。

特にせっかく今回から代役にしたフォーゼ・W(フィリップ)あたりはもっと色々あってほしかったなあ。

でないと何のためにライブラリから変えたのかよくわからない。

というかむしろ、専用ボイスが多く用意されているのはダブルライダーキックの方みたいですね。

これはたまに決めポーズで二人が重なっちゃったりとかを除けばとても良いと思います。

汎用ボイス同士でもそれなりに会話になってかっこよく決められるし(どう見てもスカってることも多いのは内緒)、爆炎を背後に二人で決めポーズ!っていうのはやっぱり燃えます。

タッグシステムそのものはモードをアタックにしてるとタッグに敵をどんどんズラされてこっちの攻撃が当たらなかったりしがちなことくらいでいいんじゃないですかね(よくわかってない)。

というかこれに関しては私がヘタクソなだけかもw

タイムサバイバルはまだあまりやってないんですが、緊張感があって面白いし、残り時間に応じてライダーソウル(任意のキャラに使える経験値)がもらえるっていうのは使ってないキャラも適当にレベルが上げられて楽ですね。

これだけキャラクターがいるともう誰を使っていいやらだったり、使ってないキャラのレベルがあまりにも低くて愕然としたりしがちなので。

さらにここからもう3人増えますからね。PV見たけどチェイスくん詰め込まれすぎでもはや笑ってしまう。

DLCでの追加キャラはスペクター、チェイサー、ゴースト闘魂ブーストですが、マコト兄ちゃんのキャラが初期だし、タケルくんすごい棒読みだし、いったいいつアフレコしたのかw

キャラがそこそこ定まってるのでスペクターはたぶんMOVIE大戦よりは後なんでしょうけど、ゴーストは超初期に録ったんだろうなあ。

DLCもあるし、春休みの間しばらくは遊ばせてもらいたいと思います。

本を読んでいるという話

ここ一週間半ほどで読書の習慣が何度目かの復活を遂げたようです。

中学生までは学校から本を借りていないことなんてなかったし、休み時間もほとんど常に図書室か保健室に居座っていました。保健室でも本を片手に。

高校生になってからは部活が忙しくなり、通学も自転車でしていたため、本を読む時間が一切確保できなくなって、嘘のように読書とは疎遠になりました。

大学に上がってからは十二国記やマルドゥック・シリーズを読んだりしたのですが、どうもシリーズを読み終えたら続かない、という感じで。

 

先週、外で数時間つぶさなければいけないということがあったので、お金をあまり使わない暇つぶし、ということで文庫本を一冊購入。

森博嗣の「魔法の色を知っているか?」です。

森博嗣自体はスカイ・クロラのシリーズと、あと「もえない」を読んだことがあったのですが、それも結構前のこと。

本屋で目立つようにして置いてあったので、気になって買って読んでみたら面白かったのですが、まさかのシリーズ2冊めであり、1冊めの「彼女は一人で歩くのか?」からの「Wシリーズ」自体以前からの流れを汲むものであることを知って正直真っ青でした。

そういう流れって無視したくないんですよね、本当は…。

とはいえ森さんのスタンスから言ってどこから読んでも読めてしまいますし、それ自体はありがたいことなんですが。

 

「Wシリーズ」は技術の進歩が進み、ロボットから有機の人間同様の肉体を持つようになったもとヒューマノイド、「ウォーカロン」と呼ばれる存在を題材として扱うお話。

人間はほとんど新しく生まれなくなり、その一方、人工の細胞を用いることでお金さえあれば半永久的に生きられるようになった社会を舞台としています。

子供が生まれなくなり、人は死ななくなる(いなくならなくなる)と言うと、どうも「神さまのいない日曜日」を思い出しますね。

ファンタジーですし、ぜんぜん違うんですが。あれはあれでとても好きです。

 

森さんの文体というか文章の雰囲気、落ち着いているというか無機質なような感じが好きなんですが、やっぱり今作もそんな感じ。

このシリーズの源流も森さんが最初に書かれたS&Mシリーズにあるらしく、Wシリーズに続けて早速1作目の「すべてがFになる」を読んでみました。

推理小説って普段はあまり読まないんですよね。

トリックとか全然わからないし、ややこしい話は苦手だし、読みながら一緒に考える的な趣味はないので。

手を止めて考えるくらいだったら先を読みたいせっかち人間なのです。

で、「すべてがFになる」、面白かったんですがやっぱりややこしかった、というか理解しづらかったんですが、褒め言葉としてそれを言いたい。

真賀田四季の考えや気持ちは一般人には同調できないものなんでしょうね。

去年アニメをやっていたことは知りつつスルーしていたんですが、時間があったらまた借りてきて観ようかなと思います。終わり。

ミュージカル「手紙」に行ってきた

東野圭吾原作のミュージカル「手紙」を観てまいりました。

恥ずかしながら原作未読かつ三浦くんしか知らない(礒部さんはプリキュアのおねえちゃんという認識)状態で行ってきたのですが、内容も役者さん方も素晴らしかったです。むしろ新規開拓できた感じ。

小劇場のミュージカルというかオリジナルミュージカル自体が初めてで、東野圭吾が原作のミュージカルってどんな感じだろう? と半ば不安もありつつ、あとチケットが高めだったので合わなかったらつらいなと思いつつ、でも三浦くんが観に行きたくて。

でもほんと、行ってきて良かったです。

評価として「泣けた」という言葉はあまり使いたくないのですが、しかし泣いたな…。

あと言葉では説明しづらいのですが、舞台装置がたいへん面白かったです。

ああいう動かしたり組み替えたりするのって好き。

以下たたみます。ものすごく三浦くんに偏った感想。

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「幽悲伝」(12/20昼)に行ってきた

Patch stage vol.7「幽悲伝」 [DVD]

Patchの「幽悲伝」を観てまいりました。

もう一週間ちょっと過ぎてしまっているので記憶がやや薄れてしまってはいるのですが。

Dステの「夕陽伝」も観には行ったのですが、どちらかというと自分的には幽悲伝の前フリとしての要素が強かったのもあり(直前まで行く気がなくてプレビュー公演に行きました)、こちらには書かず。

比べてみると、タイトルの字面の雰囲気通り、夕陽伝は明るく、幽悲伝は暗いという感じでしょうか。

TRUMPでもそうでしたが、単体でも見られるけど二つのものを比べることで面白さが増すという作り、良いですね。

今回はパンフレット購入でサイン会に参加できるということでしたが、20日昼公演は枚数に限りがあるということもあり、それほど早くも行かなかったのであまり期待はしていなかったのですが、無事に一枚ゲット。

元々海里役・村川くん狙いだったので終演後サクッと列に。

列に人が来るのが遅く、まさかの2番で緊張していたものの、とりあえず良かったです、頑張ってくださいくらいのことは言えましたw

その二言の間、サインを始めず顔を上げて話を聞いてくれて、お礼も言ってくれた村川くんは優しい…惚れる…。

キャストのページにサインをしてもらうのですが、元々彩度が低く雰囲気のある写真の上に金色のペンでのサインはなんだか元々そういうデザインっぽい感じに。

サインしてもらう間は特に話しかけられなかったヘタレも、終わった後は無事にお礼を伝え退出。緊張した!

それと、今回は新メンバー・4期生の4人がアンケート配布、物販の列整理などをしてくれてました。

アンケートを渡してくれた納谷健くん(ストプレとうらぶおめでとう)がすごくしっかり目を見ながらありがとうございます!と言ってくれて、もう喪女は挙動不審でしたよ。ちょっとドキドキした。

それまで4期生はちょっと写真を見てフーンと思っていたくらいだったのにw

終演後、次回公演のチケットを買うために列に並んでいたのですが、その間物販の方は人がほとんどいなくなり、暇になったのかなぜかターンし始める納谷くん。謎。あざとい。

東京でしか会えない人に比べたらまだ距離の近い彼らですが、仕切られているとはいえその辺で普通に喋っているというのがなんだか面白かったです。私が観劇初心者だからだろうか。

チケット販売ブースには井上くんと中山くんがいたんですが、私が辿り着く頃には夜公演の準備かいなくなってしまってました。残念。

とりあえず磯兵衛はその場で千秋楽のチケットを取り、その後ぴあで初日もゲット。

楽は指定で取ったのでいいようなものの、初日までガチの前列で正直戸惑ってはいるのですが。指定で買った人に申し訳ないというか…。

あと平日夜の回に一次抽選で申し込んだのがいけなかったんだろうけど、やけに端っこだしもうちょっと見やすい席で観たかったw

さすがに3回は行かない、とは思うんだけどちょっと迷ってます。

追記から幽悲伝メインで夕陽伝のネタバレもありな感想。

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2015年版「TRUMP」

よく考えたらキャラクター、俳優への感想だけはつらつら書いていて、舞台全体への感想は書き忘れておりました。アホか。というわけで行った日のことなんかも思い出しながら諸々。

やっぱりシリーズへのネタバレ注意です。

 

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