ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

「舞台 少年ヨルハVer1.0」の感想

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遠い未来。突如襲来したエイリアンと、彼らが繰り出す兵器「機械生命体」によって地球を侵略された人類は、月に逃れていた。地球を奪還するため、人類側はアンドロイド兵士による抵抗軍を組織。衛星軌道上に存在する人類の防衛拠点からは、新たに男性アンドロイドだけで編成された「ヨルハ実験M部隊」を投入する事になる。

戦場での活躍を誓い、血気に逸る者……訪れる未来に怯え、不安を抱える者……彼らに課せられた本当の「任務」とは――。知る者も、知らぬ者にも、選択を迫られるその時が今まさに訪れようとしていた。

パンフレット<STORY>より

少年ヨルハ、千秋楽おめでとうございました。お疲れ様でした。

今回は実際観劇にも行きましたが、ニコ生でも千秋楽を観ました。ブルーレイにはニコ生の映像が入るんでしょうか? あと今回も前ナレ後ナレとありましたが、ぜひ前ナレだけでもブルーレイに収録してほしいです。ていうかブルーレイ出るっていいよね…。コンサートもブルーレイで出してくれているとは言え、舞台作品としてはやっぱり希少ですもん。ありがてえ。

少年ヨルハ、まずネタバレのないところから行くと、やっぱりお衣装が素晴らしかった。みんなほんとに目隠ししてるんですよね。聞いてはいたけど実際見るとスゲ~!!ヨルハ~!!って感じだった。わりと前列で観られたのですが、メッシュなのわからなかったなあ。実際けっこう視界が制限されていたらしくて、なんというか作品ファンとしては頭の下がる思いでございます。

ゴーグルと言えば、9割以上目を隠して演技させたというのは正直驚きでした。一部に至ってはカテコでしか顔が見られないんですよね。そこまでずっと目隠ししてるとは思わなかった。目隠し状態でもキャラを立てたり感情の伝わる演技って大変だっただろうなあ。

それに黒レザーで固めたお衣装の格好いいこと。ゴーグルもそうですが、本当にゲームのキャラが飛び出してきたような感じで感動的でした。あと公式もゴリゴリ推していたお膝…。実際は生脚出してたのは半分くらいなんですが、それにしてもお膝。半ズボンにソックスガーターはやばい。脚フェチになってしまう。あんよかわいい…。

 

ネタバレはたたみます。

 

 

「少年ヨルハ」は「ヨルハ」の約6ヶ月後、年表で言う11942年5月の出来事を主に描いた物語となります。その2ヶ月前の3月にM002が結成されていることから、先輩のM001は2月ごろ結成でしょうか。彼らは年表通り内部でクーデターを起こし、絶望的な事実を知ることになりました。自分たちは本当に単なる実験部隊、モルモットであり失敗作だったと。

とはいえM部隊の経験からフィードバックされた要素は大いにあるんですよね。各タイプや自我データの運用についてとか、随行支援ユニットとか。ゲーム本編時代のH型はどのような役割を果たしているのか細かくはわかりませんが、自我データはバンカーに保存という形になっていることから、九号(H型)の運用についても失敗扱いになったのかな。あと双子モデルや六号の調整も。M部隊そのものも失敗だったから男性型を戦闘に使うのやめるっていう結果を与えてるわけですし。

けどそんな風に役立ったところで、失敗作扱いの彼ら自身にとっては虚しいだけなのでしょうね。大きな流れの中では失敗から教訓を得ることも大切というか、M部隊の失敗も意味のあった出来事と言えますが、むしろそんな意味なんてなかったほうが彼ら自身の気持ち的にはマシだったかもしれません。せめて彼らから何かしらの成功が得られていたなら良かったんでしょうけどね。彼らはただ失敗をもって次の世代の礎となる。

こうやって書き連ねてみると本当に失敗の塊で悲しいです。司令部の真意についてはやや曖昧ですが、本当に「失敗する」ための部隊だったの可能性もなくはないのかも。ゲーム本編には無価値でも叫ぶことにこそ価値があり、無意味でも願うことにこそ意味がある、というメッセージがありましたが、有意味であることがむしろ苦しいのが少年ヨルハなんですかね。落ち込む。

あと今回いろいろ考えていて、オートマタ関係で改めて思ったのが何がその人をその人と決めるのか、ということ。オートマタ本編では、それは自我データであり、記憶があってもなくても結局はその人なのだということでしたし、それが崩れることはないと思いますが。同じ魂を持つと言っていい者が同時に複数存在し、それぞれが死んでは生まれ直す。そんな彼ら彼女らをどこまで同じ人物と見るべきなのか。同一視をどこまで広げていいのか。難しい。

しかし本当に疑問なのは年表のこの後の部分なんですよね。M002部隊から脱走したヨルハが機械生命体と融合してうんぬんのくだり。再フォーマットの運命に抵抗して、ということなのかな。生き残ったうちの誰かなのか、それとも九号が死んだメンバーを復活させたとしてその中の誰かなのか。後者がアリならやはり二十一号が最もありそうですが、前者なら誰なのかピンと来ません。ヨコオさん教えて。生放送とかで。

 

 

・九号(斎藤直紀)

どうせこいつも発狂するんだろとか思っててすみませんでした。九号くんは心の清くて優しいよい子です。そして最後までそれを曲げない、まさに光。かわいくて、9Sっぽいと同時に独特の魅力があってよかったです。仲間の死を見守り続けてきたことなどを考えると、オリジナル九号や9Sよりもメンタルのタフさでは上回っているのかもしれません。九号は表面的には臆病でも、芯は絶対に折れないタイプという感じ。

しかしその秘密はなんなのでしょうか? 思いつくところとしては、まずヒーラーとして働くために心理的な耐久性を付与されているとかかな。運用上、精神的な負荷は予測されていて当然でしょうし。逆に9Sにはスキャナータイプとしての特性(強い好奇心など)が付与されていて、それが色々と引き金になった。

それに周囲との関係性があることでしょうか。多くの仲間がいて毎日ワチャワチャやっているというのは、9Sとは(オリジナル九号とも?)とても大きな違いがあると言えます。孤独だった9Sは唯一の存在だった2Bを強く求めた。九号から二号にも同じような感情はありますが(一番の仲良しが双子で少し疎外感があった)、程度はかなり違うと思われます。最後まで九号は二十二号と行動していたし、ひとりぼっちになったというわけでもない。同じ情報と感情を共有できる仲間がいれば、9Sも何か違ったかもしれませんね。

物語の結末としては、九号は再フォーマットされ、ヒーラーからスキャナーに転向したと受け取っていいのでしょうか。だとしたら言うまでもなく、彼は9Sに生まれ変わったんですよね。記憶を失い、性格に調整を施されたとは言え。しかし9Sのロールアウト自体は少年ヨルハ以前(11942年1月)なので、我々の知る9Sとは別と言えば別なのかな。「9S」自体、あの9Sひとりではないかもしれない(同時に何体も存在するという意味で)ということを考えると少し難しい話ですけどね。そもそもラスト、生き残り組は普通に2Bに破壊された可能性もあるし。

2Bと過ごした9Sにしたって、常にリセットされ続けてきたのだから、同じゼロからの状態に戻されただろうこちらの九号のことを考えるとなんかもう同じなんじゃないのかとか…。というかそもそも2Bと9Sのペアだってあの一組だけじゃないんでしだっけ? 同じ「9S」の中でも1体ごとに違う自我データが最初から設定されているのなら別なんですが(最初は同じでも経験で変わってくるだろうけど)、そこまではないだろうし。全く同じ人物が同時に存在するって人間としてはあまりピンと来ません。まあオリジナル九号さんの魂は不滅ってことだよね(適当)

 

・二十一号(村田恒)

双子のお兄ちゃん。二十二号(寺坂さん)にも言えることですが、双子でよく似たビジュアルで顔も見えないのに、ばっちり違いがわかりました。話し方とかはもちろん違うんですけど、立ってるだけでもキャラ付けがしっかりされてるんですよね。面白かった。二人のビジュアルは微妙な差異がいいですよね。萌えます。脚の出し方はパンフの二十一号が一番エロい。チラリズム

二十二号との関係では、「哀れんでいた」というのは言い過ぎであっても、似たような感情はあったのかなと思います。「お前は俺がを守ってやる」がまさにそれを表している。スキャナーがガンナーに対してする発言じゃないんですよね。歪みを感じる部分でした。二十一号は明らかに二十二号を下に見ていた。だけどそれは嫌っていたとか悪意があったとかそういうことではなくて、共依存というか、そういう形でも二十二号が好きで大切で、必要としていたんですよね。むしろ独りで生きていけないのは二十一号の方なんでしょう。一緒にいよう、一緒に行こう、っていうのがつらかった。そういえば本番だと台本のどぎつい台詞が削除されていたのはなぜなのか。聞きたかった。

ちょっと疑問なのがウイルスで暴走していなければ裏切らなかったのか、ということ。ウイルス関係なく輸送機を手にしたタイミングが逃亡の千載一遇のチャンスだったのは間違いないと思うし、以前から逃亡の計画自体は立てていたので、ウイルスに侵されなくてもやはりここで裏切っていたでしょうか。とはいえそれまでの二十一号を見ていると、どこかしっくりこない感もあり。正気なら少なくとももうちょっと穏便だったんですかね。

六号と6O、二号と2Bが同時に存在しているあたり、この二十一号から21Oという系譜があるわけではないのかなとは思いますが、家族、ないしは弟という存在への執着という共通点が気になります。ラボの二号をプロトタイプに2Bが造られたように、オリジナルの二十一号をプロトタイプにして二人が生まれたとかそんなところでしょうか? 大まかな性格的にはどの21号モデルも似た感じではありますよね。

 

・二十二号(寺坂尚呂己)

弱気な弟くん。二十一号との絡みも好きですが、九号と似た雰囲気同士ほわほわしててかわいいです。しかし冒頭でも回想でもボコボコにされ、それらしい活躍もなかったあたり、本当に戦闘能力は低かった感じがありますね。せめて精密射撃がもっと役に立つ場面があれば…。二十一号に乱射するシーンは地獄感があって好きです。ああいうの大好き。

そう、二十二号はああいうときに撃ってしまえるし後追いもしない子なんですよね。やはり本当にメンタル弱かったのはどっちか、という話で、しぶといのは確実に二十二号なんですよ。暴走したのが二十二号なら二十一号は一緒に死んでたんじゃないかって気がする。二十二号は離反の誘いにも従わなかったし、たぶん彼自身や周りが思うほどヘタレじゃないはずです。独りになったらそれはそれで生きていけそう。

本当なら(?)この後どうなっていくのかが気になるキャラクターなんですが、やっぱりすぐに再フォーマットされてしまって22Sとして働いていたのかな。それと今回で死んだヨルハたちは再生産されたのでしょうか。そうだとして、21Sと22Sは双子モデルなのかそうでないのか。二十一号と二十二号は双子モデルの実装に対する実験に使われていたのかもと思うのですが、今回の顛末からどう判断されたのでしょうか。本編で双子モデルなんて影も形もないあたり、この後双子として実装されるということはなかったのかな。非常に気になります。あと本編って女性型ですが22Bが出てくるんですよね(裏切りのヨルハ)。「ヨルハ」でも即撃墜されたので名前だけですが登場しています。人柄とかあまりわかりませんが、やっぱりこちらの二十二号とつながりがあるのかな。

 

・二号(植田慎一郎)

今回の俳優陣、どなたも存じ上げなかったのですがノリで植田さんのブロマ買いました。Bめっちゃよくない? 特に目隠しの方が5億点満点すぎる。素顔も好みなんですが。それに二号髪型がいいんですよね。髪サッラサラだし編み込みってかわいいがすぎる。これは2Bのカチューシャを意識してでしょうか? ビジュアル的にはこんなほっそい人にピチピチめの服着せないで~!かわいい~!!って感じだった。口元については表情を隠せるようにという意図があるようですし、露出度が低く身体にフィットした服のデザインも内心を隠す・守る意味合いがあるのかも。

二号は2Bと似ていますね。E型としての役割も同じだし。端々で2Bと9Sを思わせるやりとりを突っ込んでくるのはもう悶えましたよね…。九号にしてもらったテーピングが取れかけて、もう一度直してもらってたのがめちゃくちゃ心温まりました。そして心温まるほどつらくなるという。二号は儚げな雰囲気も相まってとても繊細な感じがしました。2Bはあまり自分の感情に自覚的でないのが痛々しかったのですが、二号は悲しい、つらい、やりたくない、みたいな感情自体はストレートにあって、それを一生懸命押し込めているのがかわいそうだった。

「嘘をついていた代償に命を失う」というのは、あの結末を予想していたわけではなくて、任務を達成したら自分も再フォーマットされる、という意味でしょうか? SSの言う「最終訓練」とはE型のテスト(二号が全員を殺す)でしょうし、その後は二号も含めて全員再フォーマットと。E型の実装については「ヨルハ」におけるウイルスによる暴走やA2の脱走を受けてのことかな。(追記)植田さんのブログによれば録音したのは目隠しを外してからということなので、単純にバチが当たったくらいのニュアンスでしょうか。

2Bとは同時に存在していますし、実際に二号の何かが2Bに受け継がれたわけではないのでしょうが、「いつかまた会える」という台詞はやはり2Bと9Sを思い起こさせますね。二号も2Bと同じくオリジナル二号をプロトタイプに造られているのだとしたら同じ魂を持つ存在と言えるわけですし、この二号自身が再び九号(9S)に巡り会うことはなくても、2Bと9Sによって何かは救われる気がします。

 

・六号(土井裕斗)

狂気&エロ担当(?)。教官「はーいみんな二人組作って~、どうした六号相手がいないのか、私と組め」って感じ。まあ奇数だからしょうがないよねとか思ってたらパンフレットの最後のページで絶句しました。おまえそんな悩みとか抱えちゃってたのかよ。わりとぼっちだったのもそういう…。教官相手のいろいろは、元々教官が好き的な感情があったのかなかったのかぜひハッキリさせてほしいところ。

持って生まれてしまった性質のために六号は苦しんでたんだなと思って二回目観るとやっぱりちょっと違う感じがしました。まあ三号殺したくだりは擁護しづらいですが。六号と三号は同じアタッカー同士肩を並べて戦うことも多かったんでしょうけど、それだけに嫌いだったんですかね。同じ戦闘好きでも合理的判断を好む六号としては三号って相当苛ついたんだろうな。

しかし6Oとはまるで似てませんよね。戦闘に特化した部分抜いても6Oちゃんにはならない気がする。共通点って恋愛好きっぽいところくらいでは。それとも6Oですら前線に出したらあんな感じになるのか。嫌だわ。オリジナル六号が共通のプロトタイプだったとして、どんな人だったのかとても気になります。少なくとも一桁台のヨルハはラボ時代に生まれていたはずなので(番号飛んでなければ)、いるはずなんですけどねたぶん。

 

・三号(荘司真人)

熱血の方の先輩。バカだけどバカなだけじゃない、仲間想いのいい人ですよね。カクタスたちとも一番仲良くしていたし、二号は得体が知れない云々のくだりで、なんだかんだ言って六号のこともちゃんと仲間だと思ってるんだなって感じがして微笑ましかったです。でもこんな人がなんなら一番闇抱えてるっていうのがいいよね。好き。

三号にとって四号は唯一無二の存在だった。勝ちたかったとか排除したかったんじゃなくて、ただ対等になりたかったというのがとても切ないです。三号にとって四号はたった一人の相棒でたった一人のライバルだったのに、四号は同じ土俵にすら上げてくれない。三号はきっと突き詰めれば四号に近づきたかった、一緒にいたかっただけなんでしょうけど、四号が(彼自身そんなつもりなかったとしても)それを遠ざける。それがどんどんつらくなってくる。かと言って離れられるわけでもない。

アタッカーとガンナーが統合される=そんな二人の確執が無意味になるというオチは意地悪すぎますよね。2Bの通信が入ったとき、ほんと殴られたみたいなショックだった。三号と四号はなんのために苦しんできたのか。三号が復活できて、二人ともB型に転向できるなら救いがありますが、そうもいかないでしょうし。

四号と対峙する場面、観ている方としても本当につらかったです。いい顔されますよね。こっちまで泣きそうだった。三号から四号ってとても複雑な感情があるんですけど、それがバシバシ伝わってきて。殺陣でも三式戦術刀を振り回す姿がかっこよかった。ところで三号だから三式戦術刀を持たせたんですかね。三繋がりで。

 

・四号(小栗諒)

クールの方の先輩。フード付きのコート、好きです。下半身の広がりとか後ろ向いてもひだが綺麗に出てて感動的だった。パニエ的な仕込みで広がってるわけではなくてハンドガンを吊ってるからっていうのがまたニヤニヤできます。ただでさえゴーグルしてるのに顔の隠れるフード、露出のない重そうなコートで動くの大変だったんじゃないだろうか。でもあの装備で唯一の胸元の露出とチョーカーまじいいよね。エロい。

四号は(教官を除けば)一番精神的に大人な人ですね。冷静で賢くて真面目です。だからクーデターにも乗らない。後輩にも慕われているし(くっついてる九号と受け容れてる四号のかわいさ)、乱戦シーンで九号を庇っていたりする優しい人でもあります。四号って全然内心とか語らないんですけど、台詞のないところの振る舞いとか、もちろん喋ってるところでも演技でああこういう人なんだな、好きだなと思わせてくれるところがとてもいい。足癖悪いのもステキ。

で、そういった性質ゆえに、怒るを通り越して諦めてしまっている人なのかなと思います。台本のト書きで「四号は勢いで憎まれ口を叩くこともあるけどマジギレとかしないよ」みたいに書いてあって笑った。でもそんな人だからこそ三号とすれ違ってあんなことになってしまったのがつらい。

四号にだってきっと三号が唯一の存在だし、好きでそばにいたかったんでしょう。だからガンナーにもなった。「こいつがバカですみません」みたいな態度だって、当たり前だけど別に悪意をもってバカにしてるとかそういうことではないんですよね。大切に思ってるからこそ(三号が傷つかないとは言ってない)。最後に四号が刀で応戦したのは、三号にとっては嬉しかったかもしれないけど、同時に今まで手を抜いていたというのを認める意味でもあるんですよね。だから二十一号と同じである種下には見ていたかもしれないけど、そこには愛があったんですよ。後ナレほんとに微笑ましかったな…。

四号モデルは「ヨルハ」の四号、ゲーム本編の4Sと登場しますが、ヨルハ四号とは根っこの部分は似てるかも、くらいかな。4Sの方は少年四号と同じで遺された人だったり、改めて台詞を見てみると切なさが増します。四号もスキャナーに転向したなら、こちらもほぼ同一人物と言っていいんでしょうか。なにか因果めいてますね。

 

・カクタス(インコさん)

ヘタレと見せかけた策士。フロックスとロータスを殺して自殺のくだりは本当にビビりました。目とかヤバかったもん。その辺も含め、全体的にお芝居が好きです。こういうおじさんが一人いてくれるといいよねって感じする。ボケだったりかっこいい場面(演説とか)だったり、けっこうおいしい場面が多いですよね。

カクタスはサボテンの英名。サボテン全般の花言葉には、「温かい心」「偉大」「忍耐」「秘めた熱意」「枯れない愛」などがあるそうです。だいたい合ってる気がする。サボテンは過酷な環境に耐える植物ですし、カクタス隊長のイメージですね。

 

ロータス(増田朋弥)

やたら濃いオタク。立ち位置的には便利キャラという感じでもありますが、憎めなくてかわいいキャラ立てや演技であったり、垣間見せる有能さであったりと印象に残るキャラクターでした。非戦闘員なのにいざとなればガンガン六号に立ち向かったりできるあたりもいい。

ロータスは蓮ですね。花言葉は「清らかな愛」「神聖」「雄弁」「離れゆく愛」など。あんまり合ってない気がする。ギリ雄弁くらいですかね。ロータスくん蓮ってイメージじゃないな…。

 

・フロックス(田邉俊喜)

副官キャラって感じの人。いいですよね、こういうもーしょうがないなーほら立って立ってみたいなキャラ。好き。今でも隊長のことを信頼して大切に思っていて、急き立てるでも見限るでもなく長い目で待っているというか、単純にほっとけないというか。とにかくめっちゃいい人。

フロックスはハナシノブ科クサキョウチクトウ属の植物の総称とのことです(コピペ)。クサキョウチクトウ花言葉は「合意」「一致」「協調」など。フロックスさんらしくはあるかな。

 

・教官(菊田大輔

お名前はブラックということで、ホワイト司令とは対になるような立場なんでしょうか。二号の任務について伏せられていたり具申を却下されたり司令部からはわりと雑に扱われていたような気もしますが。もしかしてそんなに偉くないのか。「教官」という存在も、この後実装するかどうかのテスト段階だったのかもしれませんね。

しかし感情とかないよ系堅物キャラと見せかけて、人間くさい、めちゃくちゃいい人だったのにはやられましたね。好きでしょこんなん。みんなを心配して司令部に抗議文を送ってたとか、普通に教え子を愛するいい先生じゃないですか。非戦闘員の九号を特別気にかけるような様子があったり。二号と険悪になってしまうのもそういう愛ゆえだろうし好きだなあ。六号にも手のかかる子ほどかわいい的な感情があったりしたんですかね。

 

 

「少年ヨルハ」、ニーアの続編としても、一つの物語としても楽しめました。2Bたちの登場、あきやまさんの参加など、サプライズな部分もあってファンとしては特に嬉しかったです。来週は「音楽劇ヨルハ」ということで、また楽しみにしております。