ひっつきむし(独断と偏見による)

だいたいゲームの感想です

本を読んでいるという話

ここ一週間半ほどで読書の習慣が何度目かの復活を遂げたようです。

中学生までは学校から本を借りていないことなんてなかったし、休み時間もほとんど常に図書室か保健室に居座っていました。保健室でも本を片手に。

高校生になってからは部活が忙しくなり、通学も自転車でしていたため、本を読む時間が一切確保できなくなって、嘘のように読書とは疎遠になりました。

大学に上がってからは十二国記やマルドゥック・シリーズを読んだりしたのですが、どうもシリーズを読み終えたら続かない、という感じで。

 

先週、外で数時間つぶさなければいけないということがあったので、お金をあまり使わない暇つぶし、ということで文庫本を一冊購入。

森博嗣の「魔法の色を知っているか?」です。

森博嗣自体はスカイ・クロラのシリーズと、あと「もえない」を読んだことがあったのですが、それも結構前のこと。

本屋で目立つようにして置いてあったので、気になって買って読んでみたら面白かったのですが、まさかのシリーズ2冊めであり、1冊めの「彼女は一人で歩くのか?」からの「Wシリーズ」自体以前からの流れを汲むものであることを知って正直真っ青でした。

そういう流れって無視したくないんですよね、本当は…。

とはいえ森さんのスタンスから言ってどこから読んでも読めてしまいますし、それ自体はありがたいことなんですが。

 

「Wシリーズ」は技術の進歩が進み、ロボットから有機の人間同様の肉体を持つようになったもとヒューマノイド、「ウォーカロン」と呼ばれる存在を題材として扱うお話。

人間はほとんど新しく生まれなくなり、その一方、人工の細胞を用いることでお金さえあれば半永久的に生きられるようになった社会を舞台としています。

子供が生まれなくなり、人は死ななくなる(いなくならなくなる)と言うと、どうも「神さまのいない日曜日」を思い出しますね。

ファンタジーですし、ぜんぜん違うんですが。あれはあれでとても好きです。

 

森さんの文体というか文章の雰囲気、落ち着いているというか無機質なような感じが好きなんですが、やっぱり今作もそんな感じ。

このシリーズの源流も森さんが最初に書かれたS&Mシリーズにあるらしく、Wシリーズに続けて早速1作目の「すべてがFになる」を読んでみました。

推理小説って普段はあまり読まないんですよね。

トリックとか全然わからないし、ややこしい話は苦手だし、読みながら一緒に考える的な趣味はないので。

手を止めて考えるくらいだったら先を読みたいせっかち人間なのです。

で、「すべてがFになる」、面白かったんですがやっぱりややこしかった、というか理解しづらかったんですが、褒め言葉としてそれを言いたい。

真賀田四季の考えや気持ちは一般人には同調できないものなんでしょうね。

去年アニメをやっていたことは知りつつスルーしていたんですが、時間があったらまた借りてきて観ようかなと思います。終わり。