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ひっつきむし(独断と偏見による)

いろいろ好きでゴメンナサイ

特撮初心者と「仮面ライダードライブ」

劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー[ブルーレイ+DVD] [Blu-ray]

9月27日をもって放送終了を迎えた仮面ライダードライブ。

私はこれまで特撮というものは全く知らなかったのですが、タトバとかシャバドゥビタッチヘーンシーンとかおのれディケイドとかよくわかんないのが聞こえてくるけど仮面ライダーってどんなものなんだろう?と思っていたところに10月開始だよと教えてもらって触れたのがドライブでした。

結論から言うと、ドライブはモニョりもしたけど大好きな作品だということ。

粗はあるけど大好きだから愛せるし、大好きだからこそ文句を言いたい部分もある、そんな感じです。

・ハマるに至った経緯、第2クールまでのドライブ

一年番組ということは当然知っていたし、1シリーズ3年(以上)というスパンで展開しているアニメ遊戯王のファンだったこともあったので、最初は録画をながら見しつつ面白くなるまで待とう、くらいの気長な気持ちでいました。

始まってみるとどんよりだのシフトカーだのベルトさんだのタイヤコウカーンだの、初めて触れるテンションにまず驚き、

なんだこれ、特撮とか仮面ライダーってこんな感じなのか、なんて思いながら丸呑みしていた記憶があります。

その割にはマッハでなぜか改めて動揺しましたが。キュウニマガール…?ってなってた。

1話あたりでシフトカーめっちゃ強いしこいつらだけで良くね?とか考えてたんですが、これは今思うと笑えるところ。

見始めてみると新鮮さもあって思っていたより面白く、進霧に萌えたりもして楽しんでおりました。

序盤はつまらなかったという声もわりと聞く印象なのですが、その感は特になかったかな。

私としてはのんびり観ていたように思います。今だと違う感想になるかもしれないけど。

マッハが出てくる頃にはもう3ヶ月経ったのか、なんて思っていました。

どうでもいい話、遊戯王ARC-Vの同時期に登場したバイク乗りのキャラがマッハに似ていて、主人公が「レディース・アンド・ジェントルメン」とか「お楽しみはこれからだ!」とか言うんですよね。違う意味で盛り上がったな。

マッハ/剛は出てきたときなんだコイツと思ったんですが、進ノ介と仲良くなるにつれ好きになっていきました。

というか普通に13話の締めでだいぶ好きになってた気がします。あと繋がった!のメタ演出とかツボってた。

そこからどんどん剛と稲葉くんが好きになってきて、今では立派な稲葉友ファン…というのはまた別の話ですかね。

剛の闇堕ち展開って今考えてもあまり好きじゃないんですけど、その辺りの壮絶な演技に惚れたのでなんだか複雑。

そんな感じで剛が出てきて面白くなってきたなあというところにブチ込まれた20話。

これは本当に良い回でしたね。本格的にハマったのは間違いなくここです。

振り返るとロイミュードにもこんな奴がいるんだよ的な回であり、わりに重要な転換点でもあったんですが、あの時はとにかくなんだ仮面ライダードライブってめちゃくちゃ面白いじゃん!とか思っていたような。

オタクとして共感できる話だったのもあったかもしれませんが、エピソード自体非常によくできていましたよね。

こうなったら最後まで見てやろうというくらいドライブが好きになったのはここなんです。意外性のない話ですが。

ダメ押しになったのは24話。

23話と併せて剛のエピソードですが、これがまた面白かったんですよね。

剛が悩み、そこから全くの謎だった過去の振り返り、そしてあの吹っ切れ方。熱かったなあ。

剛のことはそれまでも好きだったんですが、1ランク上というか一番好きになったのはこのエピソードのラスト。

ご機嫌で出ていきながらいずれもマッハ!するところがえらくかわいく感じて、そこからはずっと意識して剛びいきでした。

ここまではわりとずっと楽しかったんですよね。

ひとつひとつのエピソードにん?と思うところはなくはなかったけど、視聴そのものがつらくなるってことはなかった。

というか剛の扱いアレかもな、と思いはしたんですが、ここで改善すると一安心していました。

・つらかったポイント、泊英介殺人事件編

うろうろと感想なんかを見ていると、このあたりがテコ入れに感じるとか、あるいはここから面白くなったとか、様々な意見があるように思います。

剛大好きな私としては剛関係だけでもつらかった。浮上したと思ったら叩き落とされたのはイヤでしたね。

しかもそこから闇堕ち。それはともかくその処理が雑だったのが剛が好き以前にドライブの粗のひとつだと思っています。

とはいえチェイスの仮面チェイサーへの覚醒なんかはすごく盛り上がったし、ポイントポイントでは好きな部分もあるからめんどくさい部分。

まずそもそもがこのエピソードへの突入が唐突に感じられたこと。

この点に関してはもう少し事前に英介についてしっかり前フリしておくべきだったんでしょうね。

このエピソードの中での泊英介事件への展開は別に破綻しているとかつまらないとかではなく面白かったんですが、唐突だったり雑な部分が目についた。

最も気にかかるのがフリーズロイミュードの能力関係。

フリーズそのものが、ではなく、このエピソードでわりと重要な部分として機能していた「フリーズの能力が効かない特殊体質」が唐突に出てきた上、結局なんだったの、と思わせるものだったことです。

この特殊体質の設定がなければ物語の展開は破綻するのに、最終的にはなんの説明もなし。

進ノ介が、剛が、そして英介が同じ特殊体質だったなら、それはこれこれこういうもので、そもそも仮面ライダーとして選ばれるために必要な素質だった、とかそういうのが欲しかった。

そうでなければあまりにもご都合主義的に過ぎると思うのです。カタルシスにも欠けたし。

それに剛の復帰がなあなあで済まされたこと。

剛は自分の意志で裏切ったフリをしたけど、結果的にはそのせいで進ノ介が死んでしまって、剛はそれを悔やんで一人になり、影から進ノ介の復活を支援する。

ここまではいい。ここから面白くなりそうだと思いました。剛もちゃんとできるだろうと思った。

でも気がついてみたら剛はしれっとタブレットと協力体勢に入っているし、なんとなく3人で変身して場面としては盛り上げて、剛が精神的に復活する描写はあれど、結局進ノ介と裏切り・進ノ介死亡の件について話すことはありませんでした。

あれだけ気にしていたんだから、剛は直接進ノ介に謝って、でも進ノ介は鷹揚に許してくれるだろうと思っていました。

進兄さんごめん、いいんだよ気にすんな、ただそのやり取りがあればよかったんです。でもなかった。

進ノ介死亡については進ノ介が復活すればそれでよくて、剛の闇堕ちについては剛が戻ってきて吹っ切れればそれでいい。

そんな風にしか感じられませんでした。正直ここでだいぶヘイトが溜まった。

この2点だけは今から思い返しても嫌ですね。

3人変身はすごく嬉しかったし、剛の復活シーンも大好きです。このエピソードでも好きなシーンは沢山あるんです。

でもなあ、と思わされるのがつらいという話。

・37話以降の展開、映画「サプライズ・フューチャー」

37話からは改めてはっきり2話ごとの事件ものの構成に逆戻り。重苦しかった雰囲気も元に戻った感。ここでかなり安心しました。

フォーマットとしては42話までの間ではありますが、やっぱりこれがドライブだよねと思ったり。

よくギャグが寒いなんて言われたりもしますけど、私はそれも好きですし。

それに40話までかけてようやく復活した剛。この復活劇自体は非常に好きです。

蛮野にやめとけよと言われても押される進ノ介たちの様子にいてもたってもいられなくてメディックの前に出てしまうところは嬉しく感じたし、その後のいずれもマッハの名乗りなんてテンション上がりまくりでした。

ここでメディックに吹っ飛ばされるという流れを経ての、40話での同じような状況からのリカバリーなんてニヤニヤもの。

それに初のチェイスとの連携はかっこよくて感動しました。お前ら仲良くなったなあなんて。

この辺で唯一アレだったのは、メディックに止めを刺そうとする剛を進ノ介が止めに入るところかな。

ロイミュードにも心が、とかそんな感じの主張は神の視点でロイミュードたちのやり取りを見てきた視聴者的にはわかるんですが、どうも唐突なんですよね。

これはおそらく構成上の問題で、3クール目以降悪いロイミュードに正義の味方として立ち向かう仮面ライダー、をずっと見せられてきて、その次にこの話が来てしまったのがいけないんじゃないかと。

20話的なエピソードがひとつ挟めれば相当マシだったと思います。

後はクライマックスに向けて面白い話が続き、40話ではいろいろあったけどここまで観てきて本当によかったと思いました。

マッハの完全復活やチェイスの支援での二人のキック、ブースタートライドロンの活躍はすごく熱かったし、ラストのやり取りは泣けた。

ドライブファンとして、剛ファンとして、観ることをやめなくてよかったと思わせてもらえました。

剛闇堕ち以後の流れで剛を信じろ的な流れで誰も直接剛に会いに行かないのがかなり気になっていたんですが、こうやって信じてやること、剛は一人で立てる強い子なんだと示すためのものだったのかなと消化できたのもよかったですね。

結局モヤモヤする展開であることには変わりないんですけど。

でもって、公開日に見に行きました、サプライズ・フューチャー。これがすごくよかった。

泊進ノ介とベルトさんの物語、そのまとめとしていいものを見せてもらえたなあと思います。

40話から映画でああやっぱドライブっていいな、好きだな、と一人で盛り上がり。

関西住みのため甲子園でドライブが見られないのもあって2回見に行き、自分なりにいろいろ考えたりもして楽しめました。

これについて書き出すとたぶん長いので省きますが、初代ドライブピットのシーンなんか特に好きですね。雰囲気が良くて。

日舞台挨拶のライブビューイングの回に行ったのですが、これがまた面白くてよかったです。

ただ一人中継カメラにばっちり目線を合わせてニコニコしてくれた上遠野くんを忘れない。稲葉ファンだけど。

・ロイミュードと「仮面ライダードライブ」

進ノ介と剛の抱える問題が解決し、終盤ではロイミュード中心の流れに。

彼らはどういうルーツの持ち主なのか。それを知った彼らがどう動くのか。

人工の存在やコピーされた人格としての悲哀、その中で彼ら一人一人の中にしかないもの。そういう感じが好きです。

メディックの愛は決して忠犬としてのそれだけではなかったし、ブレンは優秀で誠実なだけではなかった。

二人のコピー元絡みの話が良かったので、ハート様は自分のコピー元についてどう思っているのかとかもう少しあればもっとよかったかもしれないですね。

真面目すぎて素直すぎて、そんなところが寂しくもあるチェイス。

霧子の恋愛感情について珍しく察したかと思えば剛のダチじゃない発言は最期までそのまま受け止めてしまうあたり、複雑な感情は理解しづらい以上に自分に自信がなかったんじゃないかとも思います。

ロイミュードとしても異質で、人間に混ざるにも違う存在で、そんなところをずっと気にしてたのかもなと。

免許証をあんなに嬉しがったのも人間社会に認めてもらえたからっていうのは切ないですね。最期まで人間に身を捧げる存在として自分を見ていたのも。

人間のために作られた存在のチェイスにとって人間との交流は喜びだっただろうし、人間からもらったものは大切な宝物。

剛と「ダチ」になりたかったでしょうし、なれたらどんなに嬉しく思ったことか。スキップどころじゃない気がするw

剛もそんなことはちゃんとわかっているし、わかっているからあんなにもやり切れなく思ったんだろうな。

46話は「人間じゃない奴がこんなに優しいのによ!」の辺りからもう涙が止まらなかった。

剛の啖呵、チェイサーマッハ、バイラルコアの助けや翼が見える演出、王道の幻影とのキック、何から何まで熱すぎました。

コピーの存在ではあるけれど、決してコピーされただけではなく、それぞれの心も感情も備えるロイミュードたち。

彼らこそが「ドライブ」のテーマを担う存在だったのではないかと思います。

ドライブのテーマを考えると家族とか愛とかかな、と思うのですが、実質最終回で示された「自分のことを本当に思ってくれる人が家族」というのをみると、「家族」はイコール「愛」でしょうし、

完結編での「本当の悪は人の心」という台詞もみて考えるとやっぱり一言でまとめれば「心」かなと。

心を持つとはどういうことか、それは感情を持つということであり、誰かを愛したり憎んだりすることで、それは進ノ介たち人間以上に、人工の存在たるロイミュードが浮き彫りにするものです。

だから最後の敵は人間でありながら心ない蛮野であり、ロイミュードと同じ機械でも心など持たないシグマサーキュラーなのかなあと思ったり。

・実質最終回、完結編

実質最終回ではラスボスであるシグマサーキュラーとのバトルはアバン程度で終わり、あとはハートの最期、そしてエピローグへ、という構成でした。

死にゆくハートが最後の力を振り絞って進ノ介に向かう…と言えば切ないシーンでしたが、指輪してる手で殴りに行くわ勢いよく顔面踏んづけに行くわで殺る気すぎませんかハート様、とは思った。

チェイスは一番それがわかりやすかったけど、ロイミュードは誰かに、人間に認められたい奴らだったんですよね。

人間に造られた存在だけどちゃんと自分の心があって、独立した存在で、それを認めてほしかった。

みんな消滅して、一人残ったハートも力尽きたけれど、最後に進ノ介がそれを理解してくれた、という彼らの終わり。

植え付けられた悪の心がなければ最初から友達になれたんだろうな、と思うと悲しいですね。

さすがに一人だけコピー元の登場していないチェイスのコピー元は出てくるだろうなと思っていたので驚きはしなかったんですが、狩野さんのシーンはやっぱり嬉しかったな。

狩野さんからしてみればいきなり友達いないだろとか言われて笑われて、まったくハァ?って感じなんでしょうけど。

冬映画で狩野さんがチェイサーに変身するとかいう展開になったらどうしようとか思うんですが、本当に冬映画でチェイサーってどうなるんですかね。

Vシネがあるから出なくても我慢な、とかそれはそれでありそうな気もする。

本当の最終回はコラボ回だからなあ、と思ってたんですが、真面目にドライブの完結編として描いてくれてすごく良かったです。

変身しないからこそ「俺は刑事で仮面ライダーだ」の台詞が輝いていたし、進ノ介の成長も感じられた。

早瀬さんに怪我をさせてしまった時とは違う、変身できなくても霧子を守れる男になったんですね。

前週で進ノ介と霧子のその後はぼかすのか、それもまたいい演出だな、と思ったんですが、ばっちり結婚エンドでしたね。

エイジの漢字が出たのが何気にサプライズで嬉しい。

特上課は解散してみんなそれぞれの場所に戻るというエンディングを迎えたドライブ。

それぞれに輝かしい未来が待っているようでよかったです。

剛は今後ハーレー博士と一緒にチェイス復活のためにいろいろやってくれそうなので、その辺は本当に冬映画かVシネでのチェイス復活フラグかも?

剛がダチだと認めてあげられる展開がどこかで用意されていればとても嬉しいですね。

進ノ介は長きに渡って活躍ということで、早世する未来はなくなったみたいで本当によかった。

あと冬映画で結婚式とかあるといいな。エイジ誕生は2年後らしいしすぐ結婚してもらわないとw

完結編はコラボ回だけにゴーストも先行して楽しめて期待度が上がりました。アクション面白いですねあれは。

「AtoZ」観てワイヤーアクションかっけー!ってなったばかりなのですごく楽しみにしています。ゴースト。

ゲストには龍騎仮面ライダーライア/手塚役の高野さんがメインで出てくれて嬉しかったな。

にわかなりにとりあえずクウガから勉強していて今オーズを観てるんですが、龍騎は評判に違わず面白かったです、という話。

仮面ライダーってかっこいいし面白い、他のも観てみたいと思わせてくれたドライブには感謝しています。役者陣にも出会えてよかった。

決して完璧とは言えないですが、魅力があって本当に大好きな作品になったドライブ。

冬映画、そしてVシネと、続く限り追いかけていきたいと思います。